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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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原初の異世界

「さて、色々とバタバタしたけれど、何から説明すっかな…」

「あたしも細けぇ所までは聞いて無いんだが、皐月のオッサンとアロハはおそらく、宝くじに選ばれた当選者だ」


「宝くじに選ばれた?どういう事ですか?」

 選ばれたってなんだろ?運が良かったから当たったんじゃないのかな?


「そもそも、この異世界は原初の異世界でな、宝くじの景品に使わないはずなんだよ。本来なら、もっとお気楽な異世界に…」


「フローさん。ちょっと待って。原初の異世界って、最初の魔王がいた世界だよね?消滅したんじゃ…」

「オッサンは異世界史に明るいな。表上はそういうことにされている。けどな、実際はここにある。そしてここは、おまえらの現世に一番近い異世界なんだよ」


 ん?よくわからない話だな。僕とおじさんがここにいるのは偶然じゃ無いってことかな。


「オプオプ博士。どういうこと?」

「私のデータにはこの異世界の情報はないのですが、トンガリの言っている原初の異世界の情報は持っています」


「原初の異世界とは、時系で言うと約30年程前、現世に脅威となる魔王が初めて認識された世界です。そして、勇者、戦士、魔法使い、賢者のRPGではお手本のようなパーティーが魔王を倒したとされています」

「アロハさんの学校の校長先生、陽光さんはそのパーティーの勇者です。その後、その異世界は復活した神によって消滅させられた。異世界史の始まりの物語です」


「そうなの?僕も少しは異世界のこと知っているけど、そんなの聞いた事無いよ。それに、やっぱり校長先生は元勇者なの?」


 おじさんが教えてくれる。

「異世界フリークの間では有名な話だよ。でもアロハ君達世代はゆったり教育だろう。知らなくても仕方ないよ」

「娘もそうだが、おじさん世代に比べて教育の範囲が少ないんだよ。受験科目にも無い異世界史は真っ先に削られた。って話だよ」

確かに…異世界史なんて選択教科で選ぶ人はあんまりいないよな。


「そうです。ゆったり教育は、AI教育世代とも揶揄されていて、わからない事は何でもAIが教えてくれるから大丈夫。と昔に比べて教育水準はとても低い。なので、アロハさんが知らないのも無理も無いですね。私がいるので安心ですが」


「そうなんだ…僕は中の上で満足していたけれど、実はそれほどでもなかったんだね」

「それでも、世代の中ではアロハさんは中の上ですよ。有名私立大学に合格出来るレベルです」

 オプオプ博士、慰めてくれてるのかな?


「おい、話を戻すぞ。この異世界はなずっと平和だったんだよ。ただ現世に近けぇから、もしもの事があっと影響を与えるかも知れねー。だから隠すことにしたってことだ」

「異世界をメジャーにするための措置だな。危ねーと宝くじなんて売れないだろ?金儲けの弊害ってやつだ」


「そこにおまえらが来たってのは恐らく…何かしらの意図が絡んでんだろうな…委員会か、それとも…」


 僕がノイズになるってのはそういう事なの?でも、この異世界で何が起こるんだろう?

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