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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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呉越同舟

「チャロアイトさん。そのエルフは本当にお母さんが転生した姿だと思いますか?」

 学校への道すがら聞いてみる。


「おそらく間違いないと思う。容姿も笑湖さんと酷似しているし、何よりオーラが似ている」

 オーラとか良くわからないけど、ドラゴンボールの気みたいなモノかな?


「彼女はものすごい魔力の持ち主だったよ。笑実さんがいなかったら、あの魔神は倒せなかっただろうね」

 ふーん。相変わらず良くわからないけど、お母さんは凄かったんだ。ちょっと嬉しいな。


「父が異世界でお母さんに会えると思いますか?」

「異世界は沢山あるから、安易に返答は出来ないけれど…もし、会えたら素敵なことだよね」

「そうですね。わたしも会いたいな…」


 てゆーか、さっきからみんな私たちを見てるよ。チャロアイトさんビジュ強すぎだもん。そこいらのアイドルより可愛いから仕方ないけどね。でもちょっと恥ずかしいな。


「笑実さんの異世界を繋ぐゲートを作るユニークスキル。それは…とても恐ろしい力なのよ」

「そのせいで、笑実さんは悪い連中に狙われているとも聞いた事がある。まぁ、大概のやつなら返り討ちにあうのがオチだろうけれど」


「それに、委員会も探してるそうよ。フローもきっと特命を受けていると思う。だから、笑湖さんのお父様が笑実さんに会うのも、あながち夢物語とも言えないと思うわ」


 そう言ってチャロアイトさんは優しく笑った。


 そうなんだ。でもさ、お母さんをみんなが探しているんだね。なんだか指名手配みたいだな。


「わたくしを現世に送ってくれた後、行方を眩ませたそうだが…わたくしも会ってお礼が言いたいと思っていたの。だからね、呉越同舟」


 呉越同舟って…チャロアイトさんは難しい言葉も知ってるんだね。


 学校が近くになると、ポシェットからアメデオが顔を出してきた。辺りをキョロキョロ。おうちが近いのわかるのかな?


「アメデオちゃんダメだよ。みんなに見られちゃう…」

「あはは。笑湖殿、大丈夫だ。認識阻害をかけたからね」

 認識阻害って、昨日のお店にもかかっているって校長先生が言ってたね。


「その、認識阻害ってなんですか?」

「有り体に言うと、存在感を薄くするということかな?あると知っていないと見えなくなるのよ」


「存在感を薄く?あると知ってる?」

 なんだかな。難しいけど、まぁそういうことなんだね。


 うわ。校門の所で弁慶さんが待ってるよ。200m手前なのに目立ちまくり…弁慶さんにも認識阻害かけた方が良いのでは?

 とりあえず無視は…出来ないだろうな…


 普通にまいる。扉のコストもいいけれど、わたしの平穏な学校生活も担保してよ。






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