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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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笑実

「まぁ、皐月君。とりあえず座りたまえ」

 校長先生がチャロアイトさんの隣を促してくれた。


「チャロアイトさん。笑実って3年前に事故で他界したわたしのお母さんと同じ名前なんです。お母さんは転生したってことですか?」

「まぁ、落ち着こうか。順を追って話をしよう…」


 チャロアイトさんの話は要約するとこんな感じ。


 ・わたしのお母さんは事故にあった時に異世界でエルフに転生をした。


 ・その異世界で当時の勇者パーティーの仲間になって、見事魔王を倒して平和な世界を取り戻した。校長先生の異世界とは別の所。


 ・チャロアイトさんもその時の仲間だった。


 ・魔王を倒したご褒美に、お母さんは現世に帰ることをお願いしたけれど、そもそも転生した人は肉体の構造が書き換えられているから不可能。


 ・それでも、お母さんはずっと現世に帰りたがっていたみたい。でも、その理由までは誰にも話さなかった。


 ・チャロアイトさんが現世にいるのは、お母さんのユニークスキル?のゲートをコントロールする力のおかげ。


 ・チャロアイトさんは異世界のエルフと勇者のお子さんで、半分は現世の人と同じDNA だからここに居られる。チャロアイトさんのお母さんが亡くなって、家族はそばにいるべきだ。って現世に送ってくれた…


 ・その後のお母さんの消息は不明。


 頭がこんがらがってきたよ。落ち着かないと。


「校長先生は、そのエルフ…お母さんに会ったことはあるんですか?」


「残念ながら、私は無いんだよ。現世に戻ってから噂で聞いた程度でね」

「弁慶は一度会った事があると言っていたが…彼は3つの異世界で活躍した戦士だから」


 え?佐藤さんってそんなに凄い人なの?わたしは異世界事情にうといからあれだけど、ここにいる人達って…やっぱりものすごい集まりなの?


「笑湖殿。そなたは笑実殿の娘さんでごわしたか。確かに面持ちが似ているぞな」


 ぞな?アキバ系?


「ごめんなさい。わたし、本当に異世界のこと良く知らなくて…」

 面倒臭い大人とか…失礼だったね。


「今時の若い子たちはそんなもんさ。今や異世界は普通だからね」

「それも、私をはじめとする勇者達が現世に害をなす魔王を倒して、平和になったからなんだがね。皐月君は異世界史は苦手分野かな?」


「ごめんなさい。わたし、理系だから専攻してなくて。父は異世界に詳しいと思うんですが…その父も今は異世界だし」


 まずは、パパとハム次郎のことからだよね?1つ1つクリアにしていかないとだよ。


「笑湖さん。アメデオのゲージが貯まったようだ…」

 本当だ。アメデオのしっぽが5本になってる!?


「さすがに、これだけの魔力密度なら貯まるのも早いな。これでフローラルに通信ができるよ」

「宝くじ転移の者もフローラルの所にいるはずだから、お父さんも一緒かも知れないね」


 校長先生がアメデオのおでこをチョンってつついたら、しっぽが消えた。アメデオが糸電話を耳にあててる…


 もう何でもアリだね。

「すみません。フローラルさん。わたし、皐月笑湖と言います」

「お前誰だ?ニコ?そんな奴あたしは知らねーぞ」


「父がそちらにいるかもしれないのですが…」

「あー、いるぞ。ハム次郎も一緒だ。代わるぞ」


 本当に糸電話だね。懐かしい…って違う!



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