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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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適正

「さっきと同じ要領なら、僕にも出来るよね?やらせてよ」

「いや無理だろ?アロハ、お前ヘロヘロのはずだぞ」

「そうでもないよ。ちょっと疲れたけど、バナナ食べたら元気になったよ」

 フローとオプオプ博士の魔法も見てみたいけど、僕にも出来るならやってみたいな。


「まぁ、無理すんな。あたしも試したいからな。それに、補助療法は難しい」

「糞AI。ガチ魔法のデバフデータは持ってるか?」

「なんだとトンガリ!あるに決まってんだろ!」

 ふたりで始めちゃった。まぁいいか。


「よし。そのデータを分割して分解、再構築してよくある魔方陣にしてみてくれ。そうすればこの世界でも使える。ミナカトールレベルな」

「あれは5人組の魔法だろ?お前1人でやれんのか?」


「さあな。このおっさんの適正次第だけど、おそらく行けんじゃね?」

「失敗したら、ハム次郎は駆除する。それでいいな」


「あの…オレは何をすれば?それに駆除って」

「フローさん。出来ました」

「早いな。優秀だ……」


 フローがブツブツとなんか言ってる。声が小さくて何言ってるか分からないな。呪文かな?


「パチンパチン」ってフローが指を鳴らした瞬間、おじさんの身体が青りんご色のゼリーみたいのに包まれた。ちょっと美味しそう。


「おっさんハム次郎に抱きつけ!」


「え?これでいいの?」

 おじさんがハム次郎君に抱きついてモフモフしてる。少しずつ身体が小さくなってるみたい。


「ふぅ。成功だな。おっさん、適正ありか…」


 フローが嬉しそうな顔してる。僕も、ハム次郎君が駆除されなくて嬉しいな。


「ね。フロー、おじさんの適正って何?それに、凄く嬉しそうだね」

「あ?あいつ、さっきハム次郎を守ろうと『勇気』を見せただろ?そんだけだ。それと…ちょっと面白い奴に似てんだよ」


 なんだろ?良く分からないけど、丸く収まったのかな?フローが軽く指を鳴らして里山の氷を溶かした。やっぱりフローは凄いな。



「さて、おっさん。色々と聞かせて欲しいんだよ。覚悟は良いかな?」

 フロー、さっきまでニコニコしてたのに怖い顔してる。でもちょっと嬉しそう。おじさんもほっとしてる。


「ところで、フローさん。優秀なAIの私なら魔法使えますか?」

「この世界だと発動は無理だな。陣と詠唱ベースの世界ならワンチャンって感じだが、試した奴いねーからな」

 オプオプ博士まで魔法使えたら凄いな。でも敵も魔王もいないんだよね?


「さてと、場所変えるか…」

「おっさんは飛べねーか。あたしが運んでやっから、アロハはハム次郎連れてけ。餌やるなよ」


 僕はハム次郎君を胸ポッケに入れてフローに続いた。


 しかし、ハム次郎カワイーな。









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