パーティー結成
「すぐにフローラルさんとお話は出来ませんか?」
「残念だが、今は出来ないんだよ。アメデオのしっぽが三本だろう?」
本当だ。お猿さんのしっぽが三本。やっぱり異世界の生き物なんだね。
「魔力が貯まる度にしっぽが増えるのさ。五本以上にならないと、その通信魔道具は使えない」
「現世だと大気中に魔力の粒子は極わずかだから、貯まるまでに時間がかかるんだよ。この魔剣があるから、まだ早いのだけど」
そんな…ぬか喜びさせないでよ。でも、少しだけ希望も見えてきた。
「でしたら、魔力が貯まったら教えて頂けますか?でも、そんな貴重な機会をわたしが使わせて頂くのは…」
「構わんさ。生徒が困っているのに放っておく訳なかろう。それに、私は勇者だからね」
「弁慶、持って来たかい?」
「もちろんだ。拙者がそなたの頼みを断る訳がなかろう」
それがしが拙者になってる…キャラ設定曖昧な人だな…
よくわからないけど、佐藤さんが大きな盾みたいのを取り出した。今、空中から出てきたよね?
パパが言ってたアイテムボックスってやつかな?凄いの見ちゃったかも?
「拙者の盾でも魔力は微量か…これでは時間がかかってしまうな」
お猿さんのしっぽの先が少しだけ二股になった。何がなんだか?不思議な事が起きてるけど、異世界では普通なんだろうね。
「皐月君、今見たように、魔力のあるアイテムが近くにあると、アメデオの魔力も早く貯まるんだよ」
「しかし、現世に戻る時に持ち帰りが出来るアイテムはひとり1つだけでね…」
そうなんだ…地道に待つしかないのかな?まぁ、何もしないよりはマシだよね?
「ありがとうございます。希望が見えて来ました」
「まぁ、待ちなさい。魔力を内包しているモノが近くにあればアメデオの魔力は早く貯まる。魔物や呪いのアイテムがあれば早いが危険だ」
「そこでだ。現世には元勇者や異世界戻りの人間はわりと多いんだよ。弁慶は同窓会の幹事だからね」
「それがしが、其奴らの元に出向きアイテムを借りてくれば早速魔力も貯まる。と言う算段だ」
「それに、現世にも魔力を内包しているモノはわりと身近にあるんだよ」
嘘?この人達、実はめちゃくちゃいい人じゃん。流石勇者って所か。助かるな。
「わたしも一緒に行っても良いですか?ご迷惑ですか?」
人任せだといつになるか分からないもんね。それに、甘えっぱなしも悪い。
「アメデオも連れて行くといい。戦闘力は無いが、魔力探知の補助にはなる」
「よし、パーティー結成でゴワスな。パーティー名は…ニコと愉快な仲間が良かろう!」
いや、パーティー名とかどうでもいいよ。恥ずかしいし…でも。アメデオはカワイーから良いかな。ハム次郎に悪いかな?
「とりあえず…宜しくお願いします。アメデオちゃんも宜しくね」




