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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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シャボン玉

「んで、おっさん。テメーは何してんだよ」

「宝くじ転移のやつは一旦、あたしん所に来る約束なんだよ」


「知らないですよ。気がついたらこの近くにいて…呆けていたらハム次郎がでっかくなって。さらに呆けるしかないな…って」

「困っていたら、あなた達が飛んで来たんだよ」


 ふたり共アイスバナナ食べながら、いがみ合ってる。食べ頃の温度にして良かった。マイナス30度だと武器になるから危なかったな。


「それより、フローさん。このハムスターをどうにかしないといけません」

 そうなんだよ。さすがオプオプ博士。良い突っ込み。


「あぁ、そうだな。とりあえず飯食わすの止めっか。アロハ、里山全体を凍らせろ」

「えっ!?それどうやるの?僕やった事無いよ」

「優秀なAI様に聞いてみな?」


「アロハさん。まずは、自分の気を大気に放出して下さい。自分が中心の大きなシャボン玉に包まれているイメージです」

「割れないように…優しく優しく、大きなシャボン玉を作って下さいね。空気では無くて、気で膨らませましょう」

「シャボンは里山全体を包みましたか?」


「うん。包んだ…気がする」

「今です!アロハさんの冷めた気を大気の水分と融合して下さい。はい!」


 オプオプ博士がそう叫んだ瞬間にシャボンが割れて、里山全部が白い霧に包まれた。

 霧が晴れてきて、辺りを見渡すと里山全体が銀色に染まっていた…


「えっと…これは僕がやったの?」

 吐息が白い…

「そうです。まぁ、正確には私とアロハさんの共同魔法ですね」


 エヘヘ…なんか僕、凄い事したみたい。

「フロー、見た?僕凄い?」


「ま、及第点だな。今回はその…オプオプの助けもあったからな。調子に乗るなよ」

「それより、そのおっさんも凍ってんぞ」


 嘘?ヤバいヤバい。おじさんも凍らせちゃったよ。どうしよう。

「フローさんがいるから大丈夫です」


 フローがパチンって軽く指を鳴らすと、おじさんはオレンジの光に包まれて無事に生還した。


「おじさん、ごめんなさい。僕のせいで凍らせちゃった」

「いや、助かったよ。ありがとう。君凄いね、アオキジみたいだ。それに、このバナナ旨いな」

 おじさんがニヤリと笑って握手を求めてきた。


「僕はアロハ。この子がAIのオプオプ博士。そっちのエルフがフローだよ。おじさんも宝くじでこっちに来たんだよね?」


「ああ。黄色い本に吸い込まれたんだよ。ハム次郎も一緒にね。アロハ君もかい?ふたりで異世界を攻略するラノベはあったかな?」


「おじさんは皐月だ。みんなよろしく」


「ご挨拶は一旦置いておけ。とりあえず、ハムスターにデバフかけねーと」

「フローさん支援魔法も使えるんですか?」

「いや、出来ね。だから糞AI、お前が構築しろ」


 どうやらオプオプ博士が設計して、フローが発動させるみたい。さっきの応用だって。

 さっきの魔法といい、AIはプロンプト次第って散々言われているけど、こんな使い方もあるのか。


 オプオプ博士って凄いんだな…

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