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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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弁慶

 昼休みは無駄に過ごしちゃったな。放課後、もう一度校長先生の所に行くしかないか…でも英雄譚の続きになっても困る。悩む。


 黄色い本によると、宝くじの異世界は管理されているらしいから、そんなに危険ではないらしいけど、不慮の事故に遭っても文句は言わない。って同意書が気になるな。


 バンジージャンプする時に書くやつだよね?でもパパはそんなの書く前に消えちゃった。


 身近に異世界転移した人いないかな?わたしの周りにはアロハ君ぐらいしかいないな。

 お家の人に聞いてみたら何かしらわかるかもしれない。今度行ってみようかな?


 でもその前に、もう一度だけ校長先生の所にお話を聞きに行こう!


「校長先生、昼のお話の続きを…」

「ごめんなさい。来客中でしたね。出直します」

 やたらごつい人がいる。身長が私の倍くらいあるよ。腕とか牛の太もも?ってなくらい太い。


「皐月君待ちなさい。君を待っていたんだ。昼はすまなかったね」

「こいつは私と共に旅をした仲間。戦士の弁慶だ」

「皐月さんだね。それがしは弁慶。本名は佐藤彰だ。よろしく」


 また面倒臭そうな人。英雄譚の続きが始まったら、塾があるからって逃げるしかないね。

「よろしくお願いします」

 私はパパが異世界転移した経緯を佐藤さんに話した。

「佐藤さんは異世界の事、詳しいですか?」

「おっと、それがしのことは弁慶と呼んでくれ。話はそれからだ!」

 …なら本名、名乗らなければ良いのに。やっぱり面倒臭い人だったよ。


「…弁慶さんは異世界の事、詳しいですか?」

「それがしは難しい事は一切分からん!しかし、魔法使いのフローラルなら執行委員会の一員だから…」


「執行委員会?宝くじの?」

「宝くじと言うより、異世界管理の委員会だな」

 校長先生が口を挟んで来た。


「私達は宝くじの販売には否定的だったんだよ。だが、扉の維持や運営にはやたらコストがかかる」


「国の財政難を補う税収と、コスト担保の為に宝くじの販売を強行したんだよ。管轄は農林水産省だ。競馬と同じだな」


「私達は一応、異世界の第一人者だからね。アドバイザー的な立ち位置なんだよ」

「宝くじ販売の許可を出す条件として、パーティーメンバーのフローラルを委員会に入れたんだ」

「彼女は転生者だから、こちらの世界にはどのみち来られないからね」


「えっと…すみません。話が大き過ぎて、追い付かないです」

 とりあえず、そのフローラルさんにお話が聞ければ助かるかも?希望が見えてきたよ。


「フローラルさんにお話を聞くことは可能ですか?」

「ほら?そこの壁に猿みたいのがいるだろ?」

 本当だ。見たこともない生き物がいる。


「そいつはフローラルのペットだ。名前はアメデオ。魔力が貯まるとこのアイテムを使って通話が出来るよ」


 アイテムって…それ?


 どう見ても糸電話じゃんか…

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