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異世界ジャンボ宝くじ~黄色い本は都市伝説でした~  作者: コメッコ29


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魔王候補

「ね、フロー。僕が前賞でこの異世界に転移したじゃない?もう一人来るんだよね?」

「そうだな。後賞の奴も来るはずだぞ」


 街の外れにあるセンターで亀を換金。そのお金でお昼ごはんを食べる事にした。

 おんぼろのレストランみたいだけど、ごはんは抜群に美味しい。

 店長さんはフローの顔馴染みみたいで、楽しそうにジョッキを交わしている。


 でも、この魚はブラックバスそっくりだし、海老はアメリカザリガニだよね?ミドリガメも。この世界だと外来種だよね?ハクビシンなんかもいるのかな?


「一等の人は来ないの?」

「一等は別の異世界に行くんじゃね?あたしは担当じゃねーから、よくわからん」

「ま、一等は『オレつえ~』『ザまあ』『ハーレム』『スローライフ』から選べるって聞いた事あっけど」


 そうなんだ…違いはよくわからないけど、僕は異世界の事ろくに調べないで転移しちゃったもんな。


「オプオプ博士は知ってる?」

「そうですね。それらは異世界モノの王道です。俗に言うテンプレを定義した偉大な物語がベースになっています。他にも、クラス単位転移モノや、悪徳ナンチャラモノもあります」


「この世界はおそらくどれでもないようですね。ファンタジーベースには違い無いのですが、私のデータには無いので…」

「どの異世界もハーレムは大体デフォなんですけど、アロハさんの場合フローさんだから笑」


「うっさいね!糞AIが。後で教えてやっけど、ここはお前らの世界のデータからは隠匿されてんだよ。色々とあんだよ?察しろ」


「なんだと!お前らの事情なんて二の次なんだよ。こっちはドンパチやりたくてウズウズしてんだ」

「オプオプ博士落ち着いて」

 なんだろ?オプオプ博士ちょっと怖いな。壊れちゃったかな?


「とりあえずご飯食べようよ」

「アロハさん。私も内部電源が残り8%です。省エネモードで機能が著しく低下しています」

 そうか。空飛んでばかりで振動充電できてなかったんだ。それでオプオプ博士壊れ気味に見えたのか。


「ごめんね」

 あわててスマホを振り回した。スマホの再起動は意外と手間だから、これからは気をつけないと。


「ところで、フロー。里山にちょっとヤバそうな外来種が転移して来たらしい。見た奴が何人もいる」

 店長さんは情報屋も兼ねているらしい。


「人を襲う事はないらしいんだが、やたらデカイって話だ。魔王化する可能性もあるから、ちょっと見て来たほうが良いんじゃないか?」


「めんどくせーな。ギルドの連中に任せたほうがいいんじゃねーの?」

「けど、ゲート由来だとしたら厄介か…」


「アロハ、糞AI。お望み通り、ちょっくらドンパチしに行くか?」

「行く!後賞の人が来るまで退屈だし、レベルアップもできるよね?」


 よし、初の本格バトルかな?やっぱり最初はゴブリンだよね?バナナ買って行かないと!





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