9.嗚呼素晴らしき百合
「ゆたかー何で前話いなかったの?」
「そりゃあ、お前といっしょにされたないからだよ」
「なっ…お前やr「ホントに止めろ」
「(´;ω;`)ブワッ」
ゆたかはみんとの発言を遮ると、ボーっと一点を見つめる。
「ゆたかは何見てるの?」
「うるさい」
「何を見てるのかなーーー?」
「ちょっと黙ってろ」
「何見てるのかおしえて——くれたら黙るからー」
「お黙り」
「ねーねー」
「シャラップ」
「むーーー!」
無視し続けるゆたかに、我慢の限界が来たみんとはゆたかに怒涛の勢いで話しかける。
「ねーねー!何見てるか教えてよ!無視しないで構って話して!言うまでずっと話しかけるよ?教えて教えて教えて!話してプリーズ、教えて教えてー。な~んで教えてくれないのーーー?教えてくれたらもう言わないから!じゃないと、明日も言う、毎日言う、朝から晩まで言う!」
「ウザいしうるせー!」
「話すまでずっと喚き続けるもん!」
「だぁー!もう分かった!分かったから!ちゃんと話してやるからちょっと黙れ」
「ぃやったー!」
ゆたかは観念したように言うと教室を出て、みんとを手招きする。
みんとがゆたかの元に着いた時、ゆたかはオペラグラスとパラボラマイクを手に持っていた。
「それは?」
「遠くからこっそり観察する用の道具だ。ほらよ」
「そんな物持ってたら、目立ってこっそりもへったくれもないと思うんだけど…で、そんなことより何見てるの?」
「あーそれはだなアレだ」
そう言ってゆたかは同じ学級委員の"編笠 百花"とその隣にいる"甘菜 合歓子"を指さす
「あの2人がどうかしたの?あの2人のどっちかに恋してるとか!?」
「そんなおこがましい真似するわけないだろ?まぁ聞いてろって」
『ジジッ…ちょっとねむちゃん!貴女、数学の宿題やってないでしょ!起きて授業始めるまでにやりなさい!』
『えぇ~めんどくさ〜い。それにももちゃんの太ももが柔らかくてもちもちスベスベであったかくて……このまま寝ちゃいそう…………』
『ちょっとねむちゃん!今寝たら夜眠れなくなるでしょ!』
『大丈夫だよ〜ももちゃん。ねむは24時間ぶっ続けで眠り続けられるからね〜』
『くっ、そうだったわ。でも、宿題はどうするの!?』
『ももちゃん、宿題の提出は明日だよ〜』
『え?………あっ、本当!』
『これでわが睡眠にうれいはない〜おやすみ…………』
『もうっ!ホントに寝ちゃったわ…全くもう………』
口では呆れつつも、寝ているねむこの寝顔を愛おしそうに見つめ、頭を撫でるももか
そして、それを見ていたゆたかは大号泣していた
「え!?ちょっ!ゆたか?」
「…美しい…………これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう」
「あのーゆたかさーん?」
「美しい光景だ…………あの2人…………………
こんな素晴らしい光景が他にあるかな……………………」
「ちょっとゆたか!」
「なんだよ…この世で最も美しい光景に感動してたのに………」
「あの2人の組み合わせが好きなの?」
「好きとかそんなレベルの話ではない!あれは人類にとっての幸福なのだッ!」
「あっ!?壊れたァ!」
そんな中、クラスメイトの男子がももかに話しかける
『編笠さん!提出遅れてすみません!』
『はいはい、次からはちゃんと提出しなさい…って、ちょっと待ちなさい。記入漏れがあるわ』
『え?本当ですか?』
『…………………………………………』
「男………?百合に…挟まる……男…………?コロス」
「ちょっ!待って!ただ用事があるだけみたいだから!2人を邪魔してる訳じゃないから!」
「だから?というかあの空間に男がいる時点で許されるわけねぇよなぁ!?ダカラコロスゥ…アイツだけは…どうしても今殺さなくてはならないッ!」
「待って!何でそんなにハードル低いの!?いつものモラル帰ってこーい!」
みんとはゆたかを羽交い締めにして何とか止めようとする。
そこへ担任の先生 教子が通りすがる
「あ、矢木くんちょうど良かった!このプリントを編笠さんに渡してくれないかしら?ちょっと私は急ぎの用があって…」
先生先生はゆたかにプリントを渡すと急ぎ足で過ぎ去った。
「ねぇ…ゆたか。これどうするの?今行ったら百合に挟まっちゃうよ?」
「………………………………」
「おーい!」
「ヨシッ!」
ゆたかは何か閃いたかと思うと、動いていないように見えるほど速くペン回しをするさおりに話しかける
「島田、ちょっと頼まれてくれないか?」
「んー内容によるけど何?」
「このプリントを編笠さんに渡して欲しいんだ」
「何でわざわざ頼むのよ、すぐ近くなんだから自分で渡しなさいよ」
「いや、あの空間に男が入るのは言語道断だからな」
「は?アンタ何言ってんのよ」
「それに俺が近づくと甘菜さんを起こしてしまうからな」
「それは私でも同じじゃない」
「まぁまぁ、頼むよ」
「はぁーーー分かったわよ。渡して来ればいいんでしょ」
呆れながらもさおりは代わりにプリントを渡しに行く
「これで完璧」
「なんと言うか…ゆたかはすごいね………」
「編笠さんこれ、矢木が渡してってプリント」
「島田さんありがとう。でも、何で島田さんが?」
「さぁ?男が入ってはいけない空間だとか何とか」
「???」
「……………………」
「まぁ、とにかくちゃんとわたしからね」
「ありがとうね………………………私って矢木くんに嫌われてるのかしら?」
「すぅすぅ………」
〜委員会の資料作成にて〜
ゆ「これで委員会の仕事は終わりだね」
も「お疲れ様!」
ね「ももちゃ〜ん、そろそろ委員会の仕事終わった〜?」ガラガラ…
も「ちょうど終わったところ。じゃあ、矢木くん…ってあれ!?いない!?」
_人人人人人人_
> パッ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
ね「私が来た時にはいなかったよ〜」
も「???」
ね「じゃあ帰ろ〜」
も「う、うん…」ガラガラ…
ゆ「ふぅ~…やっぱあの2人は最高だぜ〜!」




