10.うわーーーん!! 身包み剥がされちゃった…!
『福岡からニュースをお伝えします。一昨日の土曜日、福岡県●●●市で大規模な暴力団同士の抗争があり、警察によりますと数十名の怪我人が出たということです。現場から穴雲さんです。』
「抗争ねぇ…」
ゆたかはトーストを頬張りながら、ニュースに疑問を持つ。
中学に入学したばかりの時の嫌な記憶を思い出しながら………
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「やぁやぁ諸君!今日は家に遊びに来ないかい?」
「嫌な予感がするから行きとうないわ」
「えぇーーー行こーよー!」
「アタシは暇だから行けるよ」
しょーごからの突然のお誘いに三者三様の返事をしつつ、唯一拒否の返答をした者は何故家に招待をするのかを問う。
「で、わざわざ家に招待するんだ?俺の嫌な予感を拭ってくれる話がほしいな」
「それはね、新しいオモチャを手に入れたんだよ」
「ふーん、ロシアンルーレットでもすんのか?」
「いやいや、アイツらは自動拳銃ばっかだから、ただの自殺になっちゃうよ。それにそういうのは自分で作れるし」
「「「⋯⋯⋯⋯」」」
「まぁ、それはさておいてちゃんとした遊具だよ」
「ふーん、お前がそこまで言う遊具ねぇ…」
「あれかな?か●いかえんの入り口近くにあった乗れるパンダ!」
「例えが分かりづらいし、かしいか●んは何年前に潰れたと思ってんだ」
「じゃああれじゃないの?かしい●えんにあったハチのジェットコースター!」
「ブ●ブ●コースターな。いい加減●しいかえんから離れろよ。てか、家にジェットコースターってフィ●アスとファ●ブかよ!」
「まぁまぁ、それは家に来てからのお楽しみってことでね!」
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「てーてーてーてってててててってーテレレレレン」
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「和了れぬ牌があるものかー♪じゃねぇーよ!なんでド●ベンなんだよ」
「という訳で全自動雀卓です!」
「すっごーーーい!これいくらくらいするんだろ!」
「普通に100万超えるよ!」
「津久田、これ血付いてない?」
「そうそう、だから譲ってもらえたんだよ」
「…………………………」
しょーごは矢木の抗議の視線を無視する。
雀卓を見ても特に感想をこぼさなかったさおりが口を開く。
「アタシ麻雀のルール知らないのよ」
「簡単に言うと、この牌を順番に引いて言って役…つまり組み合わせを揃えて他のプレイヤーと点数を取り合うゲームだ。牌は棒マークの索子、丸マークの筒子、漢数字の萬子が1〜9まで、東南西北と中、発表の発みたいな感じの發、何も書かれてない白がそれぞれ4つある」
「結構多いのね」
「そーだな、確かにトランプより多いな。それを13枚ずつ配る。そして、山から1枚取って1枚捨てるのを順番に繰り返す。組み合わせは同じ牌3つか123みたいに3つ順番になってる組み合わせを4つ、同じ牌ペアを作るのが基本。」
「うーん、ちょっと覚えらんないわ…」
「……………………じゃあ、役満狙いで行けば?」
「役満って何よ」
「さっき言った基本の形から外れた特殊な役のことやね。ものすごく揃えづらい代わりに点数がすごく高いんだ」
「へーーー!中々ロマンあるじゃない!それ狙いでいくわ!」
「そうか、LI●Eで役満一覧送っといたぞ」
「さんきゅ!ボロ負けしてやるわ!」
「ハッ初心者が!舐めんな!」
「ねー!ちょっと聞いてた?」
しょーごがゆたかとさおりに聞く。
「悪い、島田に説明してて聞いてなかった」
「ちょっとちゃんと聞いてよ!」
「悪かったって。で、何の話してたんだ?」
「この雀卓の凄さについてだよ!」
「ん?ただの高級雀卓じゃないのか?」
「はっはっは!そんなものじゃ、3人を招待しないさ!私直々に改造して誰がどう上がったかを入力することで点数計算を全自動でしてくれる!これなら点数計算の出来ない作者でも簡単に物語を進められます!」
「おい待て待て待てメタいってそれ!ていうか作者点数計算出来ないのかよ!」
「そだよー。それでよく無役になってたから役満しか狙わない悲しきモンスターになっちゃったんだ…」
「悲しいなそれ」
「話を戻して、更に山だけじゃなく持ち牌まで全自動で準備してくれる!」
「おー!それはすごいな」
ゆたかは素直に感嘆しつつも、話を振る
「ところでさ、小説ってのは"作者の知識以上の物は書けない"って話は聞いたことないか?」
「ん?知ってるけど、急にどうしたの?」
「全自動で点数計算してくれるっつっても、結局作者が計算しなきゃいけないよな?役満の点数くらいしか知らない作者がよ」
「……………………」
「それで?持ち牌まで全自動?なーんかオチが見えて来ないか?」
「いやーゲームが始まるまで分からないよ!」
「目を見て言え、目を」
「さぁーて!始めようか!最下位とトビで罰ゲームね!」
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〜半荘戦∶東1局0本場(トビなしトビと最下位罰ゲーム)〜
東∶矢木 ゆたか 25000点
南∶作久田 しょーご 25000点
西∶阿部 みんと 25000点
北∶島田 さおり 25000点
ゆ【二萬、二萬、三萬、五萬、五萬、六萬、七萬、
八萬、五筒、五筒、二索、四索、中】
(手牌は中々いい…流石に中切るか。で、三索来れば二萬捨切ってかな…でもなぁ……………)
ゆたかは数秒思案した後、中を切る
「「「ロン」」」
「大三元!」
「四暗刻単騎!」
「国士無双!」
「うん…知ってた知ってた。」
さ【白、白、白、發、發、發、中、中、
三索、三索、三索、二萬、二萬】
W役満(大三元、人和)+64,000点
み【四萬、四萬、四萬、二筒、二筒、二筒、
五索、五索、五索、六索、六索、六索、九索、九索】
T役満(四暗刻単騎、人和)+96000点
しょ【一萬、九萬、一筒、九筒、一索、
九索、九索、東、南、西、北、白、發】
W役満(国士無双、人和)+64000点
〜半荘戦∶東1局0本場(トビなしトビ罰ゲーム)終了〜
東∶矢木 ゆたか -199000点
南∶作久田 しょーご 89000点
西∶阿部 みんと 121000点
北∶島田 さおり 89000点
「で、作久田さんよ、何か一言」
「初っ端から飛ぶなんて運が悪いね!」
「オイ!オイ!キエロ!キエロ!コロッソ!コロッソ!ホンマ!コロッソ!ホンマ!キエロ!コロッソ!コロッソ!シネ!」
「あぁ…ゆたかのIQが0に…」
「ねぇ阿部、ルールにあるトビって何?」
「あーそれは持ち点が0を下回ることだよ」
「へーじゃあ、矢木は飛んだってコトね」
「そういうこったぁ!!!」
「という訳で矢木!罰ゲーム!」
「は?おい待てコラ!離せ!」
「よし!じゃあ!身ぐるみはいじまいなッ!」
「や、やめ!やめろーーー!」
ゆたかの抵抗虚しく3人がかりで身ぐるみをはがされる
「この………!この恨み、覚えておくわ!」
「なぁ、矢木さんよー。服着たいよなー?なら言うセリフ分かるんじゃないのー?」
「チッッッ!分かったよ!コホン…
うわーーーん!! 身包み剥がされちゃった…!」
「はい、オーケー。じゃ、これ服ね」
「は?なんでこんな真っピンク…ってこれミツモトダ●アじゃねえか!」
「安心して!詰め物も用意してるし、ゆたかのサイズだと"全体的にギッチギチでパッツパツ"だから!」
「安心できる要素がねぇ!てか、お前何で俺のサイズ持ってんの?」
「まぁまぁそんな細かいことは良いんだよ。あくしろよお前。」
「テメッ!覚えておけよ」
ゆたかは仕方なく"全体的にギッチギチでパッツパツ"のピンクの魔法少女衣装に身を通す
「ゆたか似合ってるよ!」
「うわキツ」
「矢木アンタ、すっごいわね!」
「…………………………」ニブニブ
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〜半荘戦∶南3局1本場(トビなしトビと最下位罰ゲーム)終了〜
東∶矢木 ゆたか -951000点
南∶作久田 しょーご 409000点
西∶阿部 みんと 345000点
北∶島田 さおり 297000点
「「「……………………」」」
「…………………………………………」ニブニブニブニブニブニブニブニブ
「ゆたかー?無事?」
「えぇ楽しいなぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛゛!!!!!!!!」
「「「…………………………」」」
「なぁ作久田…賭けをしないか?」
ゆたかはしょーごに話しかけながら近づく
「う、うん…いいよ、どんな賭け?」
「そうだな…次の場で俺が勝ったら俺とお前の点数を入れ替えるとか」
「それじゃあ、私にメリットなくない?」
「そうだな…確かにないな。でも、勝つと分かった勝負なんかつまらねぇよなぁ」ニブニブニブニブニブニブニブニブ
「わ、分かった…もし阿部か島田が勝ったら?」
「その場合も俺の負けでいいよ、それくらいのリスクは負わなくっちゃあな」
ゆたかはしょーごの後ろから首に手を回す
「最下位の罰ゲーム楽しみだな?」
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〜半荘戦∶南4局0本場(トビなしトビと最下位罰ゲーム)〜
東∶矢木 ゆたか -951000点
南∶作久田 しょーご 409000点
西∶阿部 みんと 345000点
北∶島田 さおり 297000点
(矢木がめちゃくちゃキレてる…だが問題はない!何故なら矢木の予想通り配られる手牌を操作しているからね!その操作端末さえあれば…………)
全自動雀卓がしょーごの操作を待たず、勝手に動き始める。
「ッ!!!」
「どうした作久田ァ、急に雀卓が動いて驚いたか?」
(まずい!操作端末がない!まさか!さっき近付いたときに!)
しょーごの焦りをよそに山と手牌が準備される。
しょ【一萬、九萬、一筒、九筒、一索、九索、
東、南、西、北、白、中、中】
(一応ダブリーだけどッ!發があれば!)
さおりが四索を捨てる。
ゆたかが二筒を捨てる。
そして、しょーごは中を引く。
だが、牌を捨てることができなかった
「出しな……………てめ〜の…………牌……を………」ドドドドド
しょーごは中を捨てた
「ロン、国士十三面待ち」
ゆ【一萬、九萬、一筒、九筒、一索、九索、
東、南、西、北、白、發、中】
W役満(国士無双十三面待ち)+64000点
〜半荘戦終了〜
1位∶矢木 ゆたか 473000点
2位∶阿部 みんと 345000点
3位∶島田 さおり 297000点
4位∶作久田 しょーご -1015000点
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「さぁ、みんとさん!島田さん!作久田を捕まえなさい!」
「「イ、イエッサー!」」
「ぐッこの………?」
しょーごはみんととさおりに拘束される
「このクソチビがよぉ……散々ナメた真似してくれたよな?」
「テメーッ………」
「簡単に許されると思うなよ?」
ゆたかはそう言うと、しょーごの脇に手を入れ————
「こちょこちょこちょこちょ!」
「あはははははははははははは!やめっ!あはは!」
「作久田ァァアア!君がッ!気絶するまで!こちょこちょをやめないッ!」
「あははははははははははは!イーーーッヒイヒヒヒヒヒヒヒヒ!やめ、悪かっははははははははは!ごめんなさーーーーーーい!」
作「ちなみに私の放銃率は21%です」
しょ「ザッッッコwww」
ゆ「やってて恥ずかしくないんか?」




