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第十八話 : ウホウホ森男君

前回のあらすじ


 あわれ、ゴリラの亜人とキリンの亜人は何の罪もないのに、急にビルの中から走ってきた路面電車に弾き飛ばされて裏路地に落下した。

 「ジュラフッ!!」

 「ゴリラッ!」

 キリンの亜人はゴミ袋の山に、ゴリラはダンプカー型のゴミ収集車の荷台に運よく(?)落下した。

 ちなみに電車はビルとビルの間に挟まって止まったため大惨事は免れた。

 「ん?」

 異変に気付いてゴミ収集車の運転手が車から降りてあたりを見回したが誰もいない。

 「気のせいか・・・。」

 そうつぶやくと、運転手は再び車に乗り込み発車してしまった。

 「うーん・・・。あれ?森男先輩?先輩!?」

 キリンの亜人、アンディは必死で自分の会社の先輩を探したが見つかるはずもない、なぜなら彼はゴミ収集車の上にいるのだから。

 「ウホーン・・・。あれ?アンディ君はどこだウホ?」

 ゴリラの亜人、森男は自分の会社の後輩を探すためにゴミの中を漁った。

 ・・・が、それがいけなかった。

生ごみが入っているゴミ袋をどかしたときに、彼の大嫌いなというか少なくとも日本人の大半が忌み嫌うであろう恐怖の黒光りする生物がうじゃうじゃ出てきた。

「ウホーーーーーーーーーッ!!!」

森男は雄たけびを上げた後、目の色を変えてゴミ収集車から飛び出した。

そこに彼としての意識はなく、地図に載ってない島から連れてこられた巨大ゴリラそのものだった。

しばらくして、岩原の携帯が鳴った。

「あ、東条閣下からだ。」

「総理大臣が携帯の名簿に入っているって凄いにゃー。」

アーシャは尊敬の目で岩原を見た。

「まあね・・・。もしもしどうしましたか?・・・ハイ、ハイ・・・え?」

岩原はかなり困惑した面持ちで相槌を打っていた。

いったい何があったのかと、みんなは固唾をのんで見守っていた。

「どうしたんデスか?岩原さん。」

岩原は深刻な顔をしながらもみんなの方を振り向いた。

「この作者のモチベーションが最底辺まで来てしまったッ!」

もちろん、まじめな話を期待していたみんなはずっこけた。

「岩原さん!そんなメタい話じゃにゃくて、もっと現実的なことを聞かされたんでしょうが!!」

「すまんすまん俺も気が動転していた。今度はまともに話すよ。」

「・・・で、ホントは?」

 岩原は、劇画調が似合いそうなハードボイルドな表情で言った。

 「ゴリラ人間が暴走した。」

 「ごめんにゃさ~い。この人を一発猫パンチしていいですかにゃ?」

 猫パンチとか言いつつも、アーシャは片手で爪引っ掻き攻撃しようとしていた。

 「この政府の犬・・・いや、猫がアアアア!!ご主人様の素敵なお顔に傷付けたらただじゃおきませんからねえええ!!」

 「やれるもんならやってみるにゃあああ!!」

 女二人は、岩原をめぐって熾烈な争いを繰り広げようとしていた。

 防弾ガラスが二人の間にあるとはいえドタバタで墜落するのも時間の問題だ。

 「お前ら落ち着けえええ!ゴリラ人間の件は本当だアアアアア!!」

 このドタバタを一発の銃声で収めたが、それは岩原ではなく最近出番のなかったジムだった。

 「静かにしろガリクソン君。仮にもコンドルの諜報員たるあなたが感情に流されてどうするんですか?!」

 「すみませんでした。マイボス!」

 岩原は、銃声に頼ったとはいえ暴れ馬のごとく暴れていたガリクソンを鎮めることができたジムに感謝した。

 「・・・岩原さん、ぼーっとしてないでアーシャさんを起こしてください。」

 「え?」

 岩原が横を向くと、そこには前身の毛という毛が逆立った状態で気絶しているアーシャが運転席に座っていた。ちなみに若干聖水が漏れてしまっていたり・・・。

 「(ノT皿T)ノオオオォォォ-おおーーーーーい!アーシャ起きろおおおおお!!!死にたくない!死にたくないよおおおお!!!」

 こんな三人でほんとにラッキーホースを倒せるのかなとジムは思った。

 その頃、東条はパトカーの中で部下と例の森男暴走事件について話していた。

 「・・・どうだ?あの暴走ゴリラについて何かわかったか?」

 部下は、パソコンらしきもので森男の経歴について『宇宙の犯罪者・森男』と検索して見つけ出した。

 「あ、ハイ。五里野 森男、推定年齢38歳。ありました!」

 「どんな罪を犯していた?」

 「えーと・・・。ゴキブリか、それに似た生物を見た後に豹変し、あたりかまわずものすごい力で街を破壊していた。記憶は本人曰く、嫌いな黒光りする虫を見た後の記憶はなく、気が付いたら危険宇宙生物収容所に入れられていた。( ;^ω^)・・・らしいです。」

 それを聞いた東条は、エイリアン退治用の麻酔銃を助手席のグローブボックスから取り出した。

 「ならば、こいつで仕留めるまでよ。」

 すると部下は不安そうな顔をした。

 「それと、警視総監殿。お願いですから金門橋の件、なるべく穏便に済ませるようにしてくださいね。」

 「ああ、わかっているとも。さすがに私情は挟まんよ。」

 それを聞いて部下はほっとしたのもつかの間、一瞬にして顔が青ざめるような情報が目に飛び込んで来た。

 「どうした?個人計算機が病気(この世界でのウイルス感染のこと)にでもなったか?」

 「ち、違います。ニュースによるとあのゴリラ、真っすぐ金門橋に向かって逃走中とのことです。」

 大ピンチにもかかわらず東条はニヤッと笑った。

 「ちょうどいいじゃねーか!」

 「ハイ?」

 「森男ゴリラ共産主義者チンパンジーいっぺんに仕留められるいい機会だぜ!ハハハハハッ!」

 「いや、私情挟んでいるじゃないですかアアア!!!」

 この小説もついに連載一周年を迎えることができました!

 

 なんか大人になってから一年が異常に短くなってしまっているのは私だけじゃないはずです・・・。(;^ω^)

 

 それはさておき、お詫びしなければいけないことが一つ・・・。


 二か月も期間が開いて申し訳ありませんでした!<(_ _)>


 理由としましては、今回のお話で主人公が放ったメタいセリフの通りモチベーションが上がらなくなっただけです。


 ですが、失踪だけはしないつもりでいますのでそこのところよろしくです。('ω')ノ

 

 


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