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戦いの後

亮が言っていた原点とはハーバード大学の図書館で

特殊警棒でテロリストを一瞬で倒す体にある

200ヶ所のツボを狙う打ち方だった。


亮はジェニファーを休ませていた車の所に

戻るとジェニファーが居なかった。

「ジェニファー」

亮が周りを見渡すと道路を張っている

ジェニファーを見つけそこに駆け寄った。


「ジェニファー何やっているんだ」

「亮の負担を減らそうと思って・・・」

「ジェニファー行くぞ、あと150メートルだ」

亮はジェニファーの気持ちに感謝して

ジェニファーを抱きかかえ走り出した。


2号線から国境までは、なだらかな坂になっていて

亮はサボテンの間を駆け抜けると背中に

懐中電灯の明かりが当たった。


「いたぞ!追え!」

亮はピストルの弾が届くギリギリの距離に居たが

手下の足音は次第に近づいてきた。

「亮、追いつかれる」

ジェニファーは亮の肩越しのライトが

近づいてくるのが見えた。


敵の撃って来た弾が亮の後ろ30cmの地面に

立て続けに当たると亮は

「ジェニファー足が辛いだろうけどターン

するから後ろの敵を狙ってくれ」

「どっちで撃つの?」


「もちろん死なないやつで」

「了解」

亮は数歩走るとジェニファーを抱いたまま

ターンをすると追っていた男たちが三人倒れた。

「凄い、ジェニファー」


亮が驚くと

「私まだ1発しか撃っていないわよ」

続いて男が倒れる声が聞こえると

ジェニファーが言った。

「向こうから誰かが撃っている」

「ええ、きっとマギーだわ」

「ああ、きっとそうだ」


国境の手前50m所で亮の目の前に1台のジープが止まり

亮にサブマシンガンを突き付けた。

「ここから先は行かせないぞ、

兄貴とお前を交換する」

「兄貴?」


「俺はエミリオ・ゴメスの弟マリオ・ゴメスだ」

車から降りた男と追ってきた男が亮を取り囲んだ。

ゴメスの恐ろしさを知っている亮は

ゆっくりとジェニファーを下すと両手を挙げた。

「ジェニファー、仲間が待っている。安心しろ」

亮は日本語でそう言うと優しく笑った。


「これで人質交換だな」

マリオ・ゴメスが誇らしげに言うと亮は冷静に答えた。

「どうかな、僕とゴメスは価値が違いすぎる」

「あはは、そうだ。兄貴は最高のボスだ!」


マリオは大声を上げて笑うと

「そうだ、亮とエミリオ・ゴメスは価値が違いすぎる」

張はそう言って部下たちとゴメスの手下たちに

飛び掛かって行った。


「張!」

「亮、早くジェニファーを連れてアメリカに行け!」

「ありがとう」

亮はジェニファーを抱きかかえて国境に向かうと

亮の背中に弾丸が当たった。


「痛って!」

亮は痛みで膝をつくとジェニファーが

腕から落ちて転がりマリオがうつ伏せに

なっている亮の背中に跨り頭にピストルを突き付け

大声で聞いた。

「ずいぶん価値のある男らしいな、お前は誰だ!」


「暗鬼、副統領」

「アメリカ合衆国V.I.P」

「そして記憶の天才」


関龍とマシューと小妹が順番に言うと

マリオの体に何丁ものピストルが突き付けられ

後ろには数えきれないほどのアメリカ陸軍と

アメリカ国境警備隊と

暗鬼のメンバーが立ってマリオに銃を向けていた。


「生憎だったわね、マリオ国境を越えてアメリカに

1メートル入っているわ。

密入国の容疑で逮捕する」

ジェニファーがマリオに手錠をかけると

マリオは手錠を振って暴れた


「そんな事あってたまるか」

「せっかくエミリオ・ゴメスを捕まえても

あんたが居てはゴメス一家はつぶせないからね。

あんたが出て来るのを待っていたのよ」


ジェニファーは痛い左足を引きずって

亮に抱き付いてキスをした。

「さあ、手当しよう」

亮はジェニファーを抱いて救急車に乗せた。


亮はホッとして笑ってみんなの所へ戻ると

意気揚々と歩いてきた張としっかり抱き合った。

「お疲れ様、張さん」

「俺はあんたに生涯ついて行くぜ」


亮は返事をせず黙っていると

「グッド・ジョブ!」

関龍、ピョートル、アントン、マシュー、

イーサンが亮の肩を叩いた。

そしてデュークは亮とがっちりと握手をして

無線機のマイクで話をした。


「ミッション成功、攻撃態勢解除」

「了解」

デュークは万が一の場合の為に攻撃ヘリ、

装甲車を準備をしていた。


「亮、大丈夫?」

マギーが亮の元に駆け寄ると亮は背中を指差した。

「背中に弾が当たった」

「大丈夫、血は出ていないわ、さすが特殊戦闘着」


マギーが背中をなでると

「よかった、怪我をしたらまたみんなに怒られる。

暗鬼のメンバーは?」

「何人かは怪我をしましたが全員無事に帰還しました」

関龍が答えると亮は一番気になっていた

事の良い結果に安堵感を覚えた。


「関龍、すぐに手当てをしてみんなを

休ませてやってください」

「了解しました。我々が保護した六人の

マフィアは一人100万ドル礼金を送金するそうです」

「それはいい、統領も喜ぶ」

亮は置いて来た松川たち九人の

事が気になっていた。


「マギーそれでネイトは?」

「ヘリコプターで病院に着いて無事よ」

「エミリオ・ゴメスは?」

「DEAのヘンリーが麻薬1000キロと

一緒に連れて行ったわ」

「エリックは?」

「FBIが連れて行ったわ」


「女性たちは?」

「警察がとりあえず保護した」

亮が次々にマギーに質問するとマギーは

迷うことなく亮に報告し

亮はDEA、FBIそれぞれの組織に均等に

手柄を立てさせた事がうれしかった。


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