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対決

「敵襲だ!敵をぶち殺せ!」

ゴメスは休憩室のドアを開けると寝ていた

ゴメスの子分たちをたたき起こすと

サブマシンガンとピストルを持った男達部屋から

飛び出していった。


~~~~~

「仲間を助けたかったら武器を捨てろ!」

エリックは三人に要求をすると

亮が銃を放り投げ、ニックとジョージも

続いてサブマシンガンを投げた。


その時、爆発音が聞こえると

「上が騒がしくなったな」

エリックは天井を見上げて隠れている

亮たちに向かって言った。

「我々の仲間が襲撃している」


亮は事務的に答えると

「ほほう、お前たちはいったい何の目的で来た。

 ゴメスの命か?それともここにある麻薬か?」

エリックはふてぶてしい態度を取っていた。

「いや違う、個人的な恨みだ」

亮はこの屋敷に大量の麻薬がある事を

エリックの言葉で確信した。


「ゴメスを恨んでいる人間は

本人もわからないほどだろうな。

しかし、アメリカの組織がこんなに

堂々と来て国際問題になるぞ」

エリックはヘルメットとマスクとゴーグルで

顔を隠したままの亮の迫力に

恐怖を感じてネイトの頭にピストルを

突き付けたまま少しずつ後ろに下がっていた。


「いや、我々はアメリカとは無関係だ」

「何!お前たちは何者だ」

「ダークデビルだ!」

「あのダークデビルか・・・」

エリックが一瞬身震いをした


「おい、武器を拾え」

エリックは背中にピストルを突き付け

ネイトに命令をした。

ネイトはそれを拾い上げエリックに渡すと

亮の銃を見ていた。


「これは、これは全く殺傷力のないガス銃だな。

弾は麻酔弾か?」

「違う」

亮が答えると

「じゃあ、試してみるか」

エリックはいきなり亮を狙って引き金を引いた。

「なんだ、弾が出ないぞ」

エリックがひきつった顔で引き金を何度も引いた。

「それは、中国製だ」


亮が言うとエリックは笑って

「なんだ、中国製かこんな物で俺と戦うつもりだったのか。

 馬鹿な奴だ」

エリックはペイン銃を放り投げた。


「俺は元々ゴメスの子分じゃない、逃がさせてもらおう」

エリックはダークデビルと聞いて戦意を失い

壁にあるボタンを押すと壁の隠し扉が開いた。

するとエリックの隙を見てネイトはエリックの

一瞬の隙を狙ってピストルを奪おうとすると


「この馬鹿が!」

エリックはネイトからピストルを取り上げると

ネイトの腹に1発の弾を撃ち込んだ。


~~~~~

1階から攻め込んだ暗鬼の十五人はペイン弾を

子分たちに撃って倒していった。


ペイン銃は既存の銃器に比べパワーの

面ではかなり落ちていたが暗鬼の隊員は

それに臆する事無くペイン弾を撃ち込むと

ゴメスの子分は強烈な痛みで戦闘意欲を

無くし転げまわっていた。


2階に上がった関龍たちは広間で

テーブルを盾にして隠れている

子分たちと撃ち合いになった。

「広間に入って来たのは関龍?」


「そうだ、マギー。どこにいる?」

「広間の右奥に女の子たちを集めているわ。

ベロニカも一緒よ」

「了解、流れ弾が当たらないように

動かないように指示をしてくれ」


「OK」

「マギーこちらから敵の数がわからないので

攻めあぐんでいる」

「武器を持った敵は六人、ゴメスのお客さんの

マフィアが六人いるわ。残りの九人のマフィアは

右の厨房へ逃げた」

「わかった」

関龍は厨房の方へ部下を行かせた。


「もうだめだ、このままじゃラチが開かない」

マギーの話を聞いたピョートルが怒りだした。

「アントン行くぞ!」

熊のように大きなピョートルとアントンは

丸いテーブルを盾にして敵に向かって行き

男たちを投げ飛ばした。


「ちっ」

関龍が自分の言う事を聞かないピョートルに口を鳴らし

関龍はピョートルに続いて飛び掛かって行った。

「ウォー」

ピョートルとアントンは子分を殴り倒すと

関龍は恐怖でおののいている

六人のマフィアに銃を向けた。


「我々は暗鬼ダーク・デビルだ。

名前を知っているか」

「し、知っている。香港の暗殺集団だ」

一人の男が答えた。

「エミリオ・ゴメスは我々のリーダーの

命を狙ったその報復だ」


「ま、まさかそんな事で!」

「暗鬼は名誉が絶対だ。

その為に我々は命を懸けて戦う」

マフィアたちは首をすくめ手を挙げた。

「無関係のお前たちはここを出て行け、

このゴメス一家は今夜で終わりだ」


「わ、わかった」

六人のゴメスの子分を倒すと

ピョートルとアントンが雄たけびを

挙げているとその脇を通ろうとしているマフィアに

「そうだ、そのまま出て行くと流れ弾に当たるぞ」

関龍が言うと六人が足を止めて振り返った。

「助けてくれ礼はする」


~~~~~

「エリーック!」

亮は怒りで大声を出した。

エリックは自分の名前を呼ばれて

体が固まった。

「誰だ、お前は」

亮はヘルメットとゴークルをはずしマスクを取った。


「私の名前は團亮!お前を許さない」

亮の体が怒りで熱く燃え上がった。

「くそ性懲りも無く、またお前か」

エリックは直ぐにピストルを撃つと

亮はとっさに避け出血しているネイトの

腹部を押さえているニックに注射を渡した。


「ニック、この注射をネイトに打ってくれ。

アドレナリンの効果で血が止まる」

「あ、ありがとう」

ニックは礼を言うと亮はエリックが

撃つ弾を避けながら

奥へ走って行き松川がゴメスに渡した

刀をがっちりと掴んだ。


「エリック勝負だ!」

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