暗鬼の未来
2階の廊下の突き当たりの場所にある
広間では亮たちが潜入した事もネイトが
エリックに捕えられたことも知らず
ゴメスの子分たちがマギーが部屋に
入って来た事も気が付かないほど
宴は盛り上がっていた。
「赤毛のダンサー、唇が薄い、24歳・・・」
マギーが呟きながら女たちを見ていると
その特徴を持った女が
マギーの目に止まった。
女は二人の男に上半身を裸にされ
一人の男はその乳首を口にくわえていた。
「なるほど、亮の言った通りだ。
ベロニカちゃん今いくよ」
するとマギーは2台の監視カメラに気が
付きカメラの死角の柱の陰に身を寄せた。
「亮、広間にはゴメスがいないわ、
それと監視カメラが2台ついているわ」
マギーはすぐに亮に連絡をした。
「了解、ベロニカは?」
「すぐに見つけた、足の長いナイスバディの
赤毛の女。亮の好み?」
「ええ、一緒にジョギングをしてみたい・・・
マギーそのまま待機、関龍を待て」
「了解」
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屋上でライフルのセッティングを終えた
ジェニファーと小妹はゲートの方を監視していた。
「小妹、亮は暗鬼の跡継ぎを承諾したの?」
「ううん、今回の事件で亮を担ぎ上げ
ただけ、ナンバーツーなら
亮も嫌とは言わないだろうって、
おじいちゃんのアイディアよ」
「そうか、でもこれから暗鬼どうなるんだろう。
人を殺さない暗殺集団って
存在できるのかな?」
ジェニファーが首を傾げると
「ありだと思う、いつでも殺せるぞって力を見せれば
誰も恐怖で逆らう者はいなくなると思う。
どう思うジェニファー辞める?」
「うふふ、私は亮について行くわ。
彼の事大好きだから」
「私も好き!」
ジェニファーはそう言って時計を見て
双眼鏡でゲートの方を確認した。
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蓮華と桃華は1階に下りて裏口から玄関の脇に出た。
玄関の車止めから大きな格子のゲートまで
20mの屋敷の前には
警備をしているゴメスの子分が六人
サブマシンガンを持って立っていた。
「思ったより真面目に仕事しているわね、あいつら」
身を潜めている桃華が蓮華に言った。
「そうね、メキシコマフィアの麻薬戦争は
思ったより激しいようね。
真剣に警備している。桃華、両側から一気に走って
門番を倒してゲートを開けるわよ」
蓮華と桃華は後4分後に関龍が突入する為に
5m手前まで進んだ。
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亮は見取り図通りに地下へ降りる2ヶ所の
階段を思い出していた。
玄関から右に曲がった先の階段と台所の
脇から降りる階段だった。
亮はどちらに降りるか悩んでいるうちに
マギーから連絡があった。
「亮、今二人の男が子分二人に連れられて行く」
「ありがとうマギー助かったよ」
亮は地下に降りる階段の前に隠れて行先を確認した。
それは先ほど女が首を切られた場所で
亮は四人の後を付け
階段を降りると男の声が聞こえた。
「またここに連れてきて何の用だ!」
ニックは自分が麻薬の取引をするマフィアの
立場で偉そうに言って見せた。
「実はネイトがさっき外部の人間と連絡を
取っていたのを見つけて捕まえた。
お前たちDEAの潜入捜査官だそうだな」
「えっ!」
ジョージは顔色を変え、ニックが自分たちの
正体を明かす様な弱い人間だと見損なった。
「さあ、お前たちの他にここに潜入している
人間を明かせ。誰だ!」
ニックは他の人間とはベロニカだと思って、
ネイトがなぜベロニカの
名前言わなかったか不思議だった。
「わかった、他に潜入している人間は・・・」
ジョージは諦めて捜査官の名前を明かそうとすると
亮が階段の陰から飛び出して先ほどから
質問していた男の肩に手を乗せ
跳び箱飛ぶように超え、
後ろ蹴りをミズオチに当てそのまま
バック転をして男の頭部を蹴り、
そのまま回し蹴りでもう一人の
男の顎を踵で蹴った。
亮は倒れているゴメスの子分の首に
注射を打ち男が持っていたサブマシンガンを
取り上げ二人に渡した。
「私は味方です、ジョージ、ニック」
自分たちの名前を知っている事は自分の
敵ではないと思いながら亮の言っている意味が
解らすジョージとニックは顔を見合わせたその時
ピストルの弾が亮の目の前を通過した。
「エミリオ、敵が攻めて来るぞ。
寝ている奴らをたたき起こして
援軍を呼べ」
エリックはエミリオに連絡をした。
「どうした!エリック!」
「三人組の他に潜入者がいる」
エリックは無線で言うと柱に隠れた亮
とニックとジョージ
を狙ってピストルを撃った。
「おい、隠れていると仲間が死ぬぞ」
エリックはネイトの頭にピストルを突き付けた。
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「ジェニファー、蓮華と桃華がゲートに向かったわ」
「了解」
ジェニファーまるでゲームセンターの
ゲームをしているかのように
見張りに立っている男達に麻酔弾を当てて行った。
「なんか簡単に当てているけど」
小妹はジェニファーの射撃能力に驚いていた。
「50mの距離なんて簡単よ。でも亮には敵わないけどね」
「あれ?亮の腕知っているの?」
「噂にわね。いつか競い合ってみたいわ」
蓮華と桃華はゲートの脇にある監視員部屋に飛び込み
中にいた男二人を倒し親指を立てて
双眼鏡で見ている小妹に合図を送った。
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柱を挟んで撃ち合いになっている
亮の所に関龍から連絡があった。
「亮、時間だ!みんなに命令を与えてくれ」
「了解」
亮は息を大きく吸って
「今我々は戦う!暗鬼の栄光の為に!」
「暗鬼に栄光あれ!」
全員の返事が返ると
「攻撃開始!」
亮の声と共にゴメスの屋敷ゲートが
蓮華たちによって聞かられ
車がなだれ込み玄関のドアが爆破された。




