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エリック身柄確保

亮はエリックとの間合いを3mとり左脇に

鞘に納めた刀を構えた。

「勝負って、俺の勝ちに決まっているピストルの

弾より早く動けるつもりか?」


「やってみなければわからない」

亮は右足を前に腰を下げ右手で刀の柄に

触れるくらい軽く握って構えた。


エリックはニヤニヤ笑い亮を狙っていた

ピストルを下に下げた。

「これで公平だな」


エリックがそう言った瞬間

亮は右足を大きく踏み出し刀を鞘から抜き

出し下から振り上げると

刀は光りエリックのピストルにそれが当たると


「キーン」

金属が当たる高い音が響くとピストルの銃身の

一部が高く飛んだ。エリックはピストルが切れた

現象に驚いて口を開けると

亮はエリックの口をめがけて緑色のボール

入ると亮はその勢いでエリックの上に乗った。


「殺された人間の痛みを知れ!」

亮はエリックにスリーパーホールドをかけ

喉笛を強く押し口を抑えた。

エリックはたまらず口に入った物を飲み込むと

「これは何だ?」

エリックは飲み込んだ物を吐きだそうとしていた。


「アニサキスだ。人によっては出産より痛いらしい」

亮が話し終えると間もなくエリックは

胃を押さえながら転げまわった。


「ニック、ネイトの様子は?」

亮は駆け寄った。

「今、血が止まっています」

「すぐに病院に運びましょう」

亮が言うとそこにジェニファーが立っていた。


「ねえ、こいつどうするの」

ジェニファーは痛みで転げ回っている

エリックをライフル銃の銃身で突いた。

「アニサキスが胃壁に食い込んで

 アレルギー物質を出してそれが

かなり痛いだからしばらく動けません」

亮は冷静に答えた。


「うふふ、ざまを見ろ。死ね!」

ジェニファーがエリックの持っていた

ピストルを拾ってエリックに向けると

「ジェニファー、アメリカに連れて行って

依頼主を吐かせた方が良いのでは?」


「ダメよ。エリックを逮捕してもきっと

どこかで殺されてしまうわ。組織にね」

亮はジェニファーの意見を否めなかった。

「なるほど・・・」

そこに関龍から連絡があった。


「亮、2つのマフィアの六人が助けを

求めているぞ。有料でな」

「では、救出してください」

「それとベロニカも保護した」

「ゴメスは?」

「まだ見つからない」

関龍が答えると先ほどエリックがボタンを押した。

壁の出口を思い出した。


「関龍、外に味方は何人いますか?」

「ゲートの外にゴメスの援軍と戦うために

十五人配置してある」

「張は今何処にいますか?」

亮は関龍に聞いた。

「ゲートの外にいて指揮をとっている」

亮はうなずくと張に連絡をした。


「張、亮だ。ゲート前にいる仲間を

連れて屋敷の海岸側に向かえ、

 屋敷の海岸側には桟橋への出入り口があるはずだ」

亮は張に戦果を上げさせて早く暗鬼の

仲間になれるように命令をした。

ゴメスの別荘は海岸線の斜面に建てられて

建物の地下は海岸側の1階に

なっていた。


「張。了解」

ゲート前に止まっていた張の車は塀沿いを走り出した。


「関龍、マギー1階廊下から降りる地下室に来てくれ」

「了解!亮」

続いて亮は無線で全員に呼びかけた。

「誰かキッチン隣にある地下に降りる

階段の状況を説明できるか」


「こちらチェン他三名です。

抵抗が激しくて近づけません」

「わかった、そこで動きを止めろ。ペイン弾を使え」

「了解」

亮の命令にチェンが返事をした。


「小妹、屋上から桟橋が見えるか?」

亮は屋上にいる小妹に確認を取った。

「はい、見えるよ。船が2艘停泊中」

「じゃあ、まだ逃げていないな。小妹、船に

近づく者がいたらライフルで撃って

 足を止めろ」

「了解」


「ジェニファー、小妹と一緒に

ゴメスの逃走を食い止めてくれ」

亮はジェニファーの方を向いて言った。

「でもこいつ!」

ジェニファーはライフルでツンツンと突っついて

エリックに未練を残していると

関龍とマギーとピョートルとアントンたちが入って来た。


「ちょうどよかった。ピョートルとアントン、

怪我をしているネイトとここで転がっている

エリックをここから連れ出してくれ」

「了解」

「ジェニファー、大丈夫だ。エリックは逃がさない」

ジェニファーが階段を上がろうとすると

亮が止めた。

「ジェニファーちょっと待て」


亮はエリックの背中にマイクロチップを打ち

右手の人差し指を折った。

「バキっ」

「ギャー」

エリックの声を聴いたジェニファーは

ニコニコと笑って階段を上がって行った。


ベロニカは怪我をしているネイトの所に駆け寄った。

「ベロニカ、この人たちは味方だ。

お前の知っている限りの事を

 教えてやってくれ」

ネイトは苦しみながらベロニカに命令した。


「了解しました」

ベロニカはネイトの命令に答えると

「マギー、この屋敷に1000キロの

ヘロインが隠されているの」

「どこに?」

亮がベロニカに迫るとベロニカが一瞬戸惑った。


「多分ここの地下のどこかの金庫の中に」

「少なくとも1辺が2m金庫ですね」

「えっ、どうして?」

「1kg入りの100立方センチメートルの

袋が1000個で10立方メートル

 余裕を持って作るでしょうから

それくらいの大きさだと思います。


 ひょっとしたらパニックルームに

なっているかもしれません」

「パニックルームそうか、だから

ゴメスは地下にいるんだ」

マギーが言うと亮は無線で全員に連絡をした。

「亮だ、1階のから状況を報告しろ」

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