密売組織
※この先は通訳が入ったスペイン語になります。
「お待たせしました。エミリオ・ゴメスです」
ゴメスは三人とにこやかに握手をして
椅子に座った。
「今回の取引の話を聞きました。私も日本に
麻薬を売りたいと思っていました。
よろしくお願いします」
通訳の男が組長の松川伝えると松川は
微笑んでもう一度ゴメスと握手をした。
「今夜はここでゆっくり楽しんでもらって
明日詳しい話をいたしましょう」
ゴメスはすぐに仕事の話をしなかった
それは自分の力を見せつけ、
相手の本気度を確かめる
ためであった。
「おい、香山なんで明日なんだ」
松川は不機嫌に香山の顔を見た。
「組長、あまりせっかちになるとまずいですよ。
彼らのペースに合わせましょう。
郷に入っては郷に従えです」
香山は有名国立大学を出てアメリカに留学経験のある
インテリやくざで松川は絶大の信頼を寄せていた。
「わかった。言う事を聞いてみよう」
松川がうなずくとゴメスは通訳を通じて言った。
「では私はちょっと仕事がありますので、
夕方まで楽しんでください。
他の皆さんは女性たちと楽しんでいます」
そう言ってゴメスが子分たちと応接室を出て行くと
残った通訳がビキニの女を呼んだ。
五人女たちは声を出してやってきて尻を突出し
体をくねらし三人を誘惑していた。
「この女性たちが飲み物や食べ物を運びます
から何でも用事を申付けください」
通訳が言うと香山は戸惑って松川に聞いた。
「どうします組長?」
「郷に入って郷に従えだろう。
楽しもうじゃないか」
松川の切り替えは早く半袖シャツを脱ぐと
立派な昇り竜の刺青を見せた。
「わお」
アーティスティックな松川の刺青を見た
女たちは駆け寄り背中をなでまわした。
「ははは、どうだ凄いだろう」
松川は背中を見せ自慢げに日本語で話をした。
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「小妹、ところで一文字のお金はどうなった?」
亮は一文字の金が港に着いた時はアメリカに連れられて
来られて様子がわからなかった。
「うん、見つかったよ。静岡沖で密かに
船から降ろして清水港に着けて
車で横浜のマンションに運んだようよ」
「わかった横浜か」
文明達がしっかり追跡していた事に関心をしていた。
「美咲さんに協力を頼もうか?」
「お願いします」
小妹がやけに素直に答えるので
亮は奇妙に思いながら電話を手に取って
美咲に横浜のマンションの監視を頼んだ。
亮はその後にジャネットに電話をかけた。
「ハロー」
「亮です。ジャネット。元気ですか」
「わあ亮、元気よ」
ジャネットは亮の突然の電話がうれしかった。
「撮影は順調ですか?」
「ええ、順調よ。どうしたの?亮」
「DEAのお父さんを紹介してもらおうと思って」
「良いわよ、でも父に何の用?」
亮は突然要件を言われて声を詰まらせた。
「ええと・・・」
「わかったわ」
亮が言い難そうにしている様子を察したジャネットは
亮に父親のヘンリー・エバンスの電話番号を教えた。
亮が電話を切ると10分後にヘンリー・エバンス
から電話がかかってきた。
そして丁寧な挨拶が返ってきた。
「娘がお世話になっています」
「いいえ、こちらこそ」
「それでご要件は?」
ヘンリーは亮がなぜDEAの自分に
用があるか不思議だった。
「実はメキシコの麻薬に関係している
マフィアを知りたいんです」
「いきなり言われても困るが、一番大きな組織が
メキシコシティにあるドミンゴ・フラレス一家、
今メキシコでは麻薬戦争が勃発していて
我々も把握できないくらい毎日殺し合いをしている。
敵対する売人は生きたまま手首を切られ、
組織を批判した女弁護士も
レイプされたうえ手首足首そして
首を切られて捨てられていた。
今や警察も手出しができない状態だ」
ヘンリーは亮が何を知りたいかわからないが
亮にメキシコのマフィアの怖さを教えたかった。
「そうですか、それでサン・ルイス・リオ・コロラドを
仕切っているマフィアは?」
亮はジェニファーに聞いたFBIの
ジョセフが殺された場所を聞いた。
「あそこはエミリオ・ゴメス一家が仕切っているはずだ、
奴はアメリカに大量の麻薬を密輸している」
「わかりました、ありがとうございます」
亮が礼を言うとヘンリーは慌てて亮に聞いた。
「待て、いったい何をするつもりだ?」
亮はヘンリーの問いに逆に質問した。
「もしエミリオ・ゴメスがアメリカに
来たらどうしますか?」
「もちろん、逮捕する」
ヘンリーは強く返事をした。
「わかりました、今僕はフェニックスのホテルにいます」
「おいおい、一体に何がしたいんだ教えてくれ」
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エミリオ・ゴメスの別荘では
松川、香山、津田はプールサイドの
ビーチチェアに横になっていた。
「カシラ他の男たちは何者でしょうか?」
「我々と同じく商談に来た連中だろう」
香山は津田の質問に答えた。
「なるほど、この別荘でまとめて仕事を
かたずけてしまおうってわけですね」
「うん、ここなら前は海、周りは高い塀で
囲まれていて警備は万全だ。
それにいくらでも部屋があるから、
客もここに泊まればいい」
「なるほど、俺が見た限りではサブ・マシンガンを
持った男が二十人以上いました」
津田はメキシコのマフィアの怖さを知った。
「組長、どうしてメキシコのマフィアから
ヤクを買う気になったんですか?」
香山はわざわざ遠くから買わなくても
東南アジアルートの麻薬が手に入る
のに不思議に思っていた。
「このルートはある人の紹介で運び屋を
使って危険な事をしなくても
確実に日本に持ち込めると聞いたんだ。
それより東南アジアより純度が高くて
安い」
「なるほど、東南アジア物は混ぜ物が多いですか、
一文字から買った物は
評判が良かったですね」




