パティ撃たれる
「捕まっても、なんか落ち着いている」
フレイザーは腕を組んで首をかしげた。
その時、フレイザーへ亮からの電話が鳴った。
「マーク危ない。ブラウンは敵だ。
ボビーを殺すつもりだ」
それを聞いたフレイーザーはパティに向かって言った。
「パティ、そこから離れろ!」
「えっ?!」
パティがミラーの方を見ると
目の前にピストルを構えたボビーが立っていた。
「good byeそっちのお方」
ボビーが容赦なくマジックミラーの向こうの
パティとフレイザーの方へ向かって
弾を撃ち込んだ。
「行くぞボビー!」
ブラウンとボビーは廊下に出ると
油断していたFBI職員は次々に撃たれていった。
「パティ大丈夫か?」
腕を撃たれた血だらけのパティを
フレイザーが抱き上げた。
パティは意識が無く体をぐったりとさせていた。
~~~~~
FBIの屋上に上がったブラウンとボビーは
待機していたヘリコプター
に乗り込み飛び立った。
そして間もなく屋上への扉が爆発した。
「ありがとうブラウン」
「まったく、お前がスチュアート
上院議員暗殺に成功すれば
俺がこんな事しなくて済んだのに」
「すまない、あのジェニファーに
薬を飲まされたらしい」
「ああ、昔からあの女は単独行動が多くて
俺の命令を聞かなかった。
だから昨日お前たちに殺された
ように
して始末するつもりだった」
「そうだったのか。ところでハリーは?」
「マギーと言う女にやられて、病院に
入院したのでこっちで始末した」
「ハリーは死んだのか・・・
マギーはいったい何者だったんだ」
「こっちにもわからない」
元闇鬼、しかも死亡で戸籍を抹消
されたマギーは誰もマギーを調べる事が出来なかった
「それでエリックは?」
「あいつも失敗した」
「なんだって!エリックとマフィアの
エミリオ・ゴメスが失敗した」
ボビーは何が起こったか想像もつかなかった。
「ああ、陸軍が出てゴメス一派は殲滅したそうだ」
「それで、エリックも死んだのか?」
「エリックは無事に逃げ切った」
「そうか」
ボニーは自分が一人取り残されなくてホッとしていた。
「これからどうするつもりだ?ブラウン」
「しばらくメキシコで姿を隠して、
日本に行くつもりだ」
「ん?日本か」
「ああ、あの国は麻薬が高く売れるからな」
「しかし、團亮がいるぞ」
「あれはただの女好きのボンボンだ。
たった一人で何ができる」
「そうだな」
二人の乗るヘリコプターは堂々と
ニューヨークの街を飛んで行った。
~~~~~
突然電話が切れた亮が心配していると
フレイザーからジェニファーの
ところに電話がかかってきた。
「亮、パティがボビーに撃たれた」
「えっ、何故?」
「ブラウンが裏切った」
「それでパティの容体は?」
「意識レベル200、今撃たれた腕を
止血して救急車を待っている」
「それでボビーは?」
「ああ、ブラウンが一緒にヘリで逃げた」
亮はブラウンはボビーを殺すと思っていたが
逆に一緒に逃げるとは思って
いなかった。
「まさか」
「署内にたくさん怪我人が出たので電話を切る」
フレイザーの興奮状態の声でその場の
悲惨な様子が亮にはわかった。
「はい」
電話を切った亮はジェニファーにブラウンの
裏切りとパティが撃たれた話をすると
ジェニファーは拳を握って
奇声を上げて立ち上がった。
「あのブラウンめ!殺してやる!」
「マシューあのエリックと現れた
メキシコ人達は何者ですか?」
亮は敵が何者か知りたくてマシューに聞いた。
「おそらく、麻薬をなりわいにしている
メキシコマフィアの一派だろう」
「そうですか・・・」
亮はどこのマフィアか知りたかったが
マシューは知る様子も無くがっかりして
肩を落とすと小妹が亮の腕を突いた。
「ん?」
「亮、関龍がこっちに向かっているわ」
「えっ?関龍さんが」
「次期暗鬼の頭領が命を狙われとあっては
暗鬼の沽券に関るの落とし前をつけにくるわ」
「それって全面戦争ですか?」
亮は自分の命を狙われたぐらいで戦争になる事など
信じられなかった。
「暗鬼が誕生して400年間組織が存続しているのは
世界の国や組織が恐れる
絶対的な強さがあるからなの」
「わかりました」
亮は小妹に400年の歴史を語られては
何も言えなかった。
「それで僕はどうすれば・・・」
「亮はどうせ人は殺せないんだから関龍が
敵を殲滅した、報告を受けるだけでいいわ」
小妹に言われて亮はどう動くべきか考えていた。
~~~~~
その頃メキシコの海沿いの町
プエルト・ペニャスコの海岸沿いの
エミリオ・ゴメス
の別荘には松川組の組長松川桂蔵、
若頭香山清一と子分の津田正男が
が来ていた。
「カシラ、大きな別荘ですね」
津田はメキシコマフィアのボスの
家を観て驚きの声を上げた。
「ああ、部屋が20、庭にはプール、
ヘリポートがある。
自宅はもっと大きいそうだ」
香山が答えると津田は口を開いて吹き抜けの天井を見上げた。
三人はプールの観える応接室に案内され
大きなガラスのテーブルに脇のソファーに座り
小さなビキニでプールサイドを歩く数人の若い美女に目を取られた。
「組長、凄いですね」
香山が松川の耳元で囁いた。
「ああ、こんな生活羨ましいな」
「はい」
そこへ日に焼けた体に白シャツを着た男が数人の
男を従えてやってきた。




