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キャシーとの未来

「痛ててて・・・そこ痛いんだ。アザが出来そう」

亮は腕を持ち上げつねられたところを覗いた。

「何やっているんだ?あの二人」

イーサンが椅子の向こうでじゃれ

合っている二人を覗いて言った。


「あはは、あの二人仲がいいんだよ」

マシューは亮とキャシーの関係は

とても感じを良く思っていた。

「でも、亮の彼女は美喜さんだろう」


「いや、マギーじゃないのか」

普段ボディガードは警護者の

プライベートを話題にしないが

なぜかマシューとイーサンは亮の

事が気になってしょうがなかった。


「おい、イーサン。DHSを辞めてこのまま

亮のボディガードになったらどうだ。

 マギーと一緒に」

マシューがイーサンの肩を叩くと

イーサンは真剣な顔をして

天井を仰ぎマギーのナイスボディを思い浮かべた。


「マギー・・・いいなあ。あのボディ」

「あはは、確かに凄くセクシーだ」

二人はマギーが一緒に来なかった

ことを残念に思っていた。

「いつかプライベートで食事をしてみたいものだ」

イーサンが呟くと亮が目の前に立って言った。


「まだ、時間がありますので

ビールでも飲んでください」

「はあ、でも勤務中ですから」

マシューが返事に困っていると


「二人ともお酒強いんでしょう、

休める時には休んでください。疲れていると

いざという時に動けませんよ」

亮はニコニコと笑ってビジネスクラスから

エコノミーに向かって歩いて行った。


「亮はどこへ行ったんだ?」

イーサンに言われ通路側のマシューは

首を傾げて体を乗り出して亮の後姿を見た。

「なぜだろう、エコノミーの方へ行ったぞ」

それを聞いたイーサンは立ち上がって

亮の行方を追った。


亮はエコノミー席の客の顔を見て

トイレに入りビジネスクラス席に戻って

キャシーの顔を見て笑った。

「お帰り亮、遅かったわね?」

「はやりキャシーは綺麗ですね」

亮は突然キャシーの顔を見て言うと

キャシーは驚き目を大きく開いて

亮に礼を言った。


「ありがとう・・・どうしたの?

おねだり?なんでも買ってあげるわよ」

「いいえ、キャシー何かありました?」

キャシーは笑って本で口を隠すと呟いた。

「うふふ、受胎告知かしら?」

亮はキャシーの行動の意味を解らずパソコンを叩いた。


「亮こそ何かあったの?」

「ええ、エコノミーの方の人を見て来たんです」

亮は自分の記憶の中でエコノミーに乗っている

前科者、客層、客質、危険人物の

チェックをして来ていた。

「それで何か収穫はあったの?」


「悪人は乗っていませんでした」

「あら、それはよかったわ。じゃあ

無事にフェニックスに到着するわね」

キャシーは亮がいるので何も

心配していないのであっさりと答えた。

「キャシー、仕事が落ち着いたら

マス釣りに行きませんか?」


「本当うれしい」

「その代わりルアーのやり方教えてくださいね」

「もちろんよ、ミシガン湖は大物が釣れるから楽しみだわ」

キャシーは手を大きく広げ

亮に誘われてとても嬉しかった。

「楽しみです」

こらから洋服を販売して行くに

あたってカジュアルウェアの

ベースは常にアウトドア風のファッションを

考えるべきだと亮は考えていた。


「キャシーのようにお尻の形が良いと

ストレッチパンツも似合うんだけど

 日本人はいまいちなんです」

「きっとトレーニングが足らないのよ。

私は13歳の頃から胸とお尻は鍛えていたわよ、

 彼氏のいない学生生活なんてみじめだし

どんなに高い洋服を買っても

似合わなきゃもったいないもの」


「確かに日本人女性は体重と細さばかり

気にしていますが、健康美が大切ですよね」

「亮はその為にスポーツクラブを作ったんでしょう」

キャシーは亮の考えを理解していた。


「はい、世界に通じるファッションモデルを

マッスルカーブから排出したいと

 思っています。そしてたくましい

日本男児も育てたいですね」

「がんばって」


~~~~~

前日、ジェニファーはFBIの事務所に

いるジョセフに電話をかけた。

ジョセフはアメリカ人でエリックを

追ってメキシコに入国しホセと

アントニオは地元警察からFBIに

雇われたメキシコ人だった。


「ハロー」

電話を受けたのはアントニオだった。

「ジョセフは?」

「いま、張り込んでいますので連絡が出来ません」

ジェニファーがジョセフの行先を聞くと

アントニオは上ずった声で返事をした。


「そう、じゃあまだ彼らに動きが無いのね」

「はい、戻りましたらジョセフに電話をかけさせます」

アントニオがジェニファーに答えて電話を切ると

「アントニオ、良くやった」

エリックがアントニオを褒め、その隣に

猿ぐつわをされたジョセフがいた。


「ジョセフ、君がジェニファーに連絡を

取ってもらわないと怪しまれるんだよ」

エリックが言うとジョセフが首を横に

振ってジェニファーとの連絡を断った。

「しょうがない、体に言う事を聞いてもらおう」


エリックはナイフを持ってジョセフのズボン切り刻み

下半身を裸にした。

「おっと、猿ぐつわをしたままでは、返事が聞けないな」

エリックはジョセフの猿ぐつわを取ると


「何をする、やめろ!」

「昔から色々な拷問があった、サブミッションや

爪の間に釘を刺すとか

今日は男しかわからない痛みを味わってもらおう。

ジョセフ、君がどこまで痛みに耐えられるかな?」


エリックはペンチを持ってジョセフの睾丸を挟んだ。

「やめろ!やめてくれ」

ジョセフの顔は苦痛でゆがんだ。


~~~~~

亮がフェニックスに向かった

飛行機に乗っている頃

突然、美喜の元に発信者不明の電話が鳴った。

「やあ、美喜かい久しぶりだね」

ボビーのその声はとても優しかった。


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