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夢の推理

「脅しが効かなかったようだな、

あの時女房が死ねば様子が

変わっていただろうに」

エリックが言うとボビーが

皮肉交じりにエリックに言った。


「今度は絶対に殺してくれよ。ボビー」

「ああ」

エリックがボビーと握り拳ぶつけ合った。

「エリック、ボビー。早速だが計画を説明する」

ハリーが地図を広げた。


~~~~~

亮はマギーと美喜にハリーとボビーとの連絡を

依頼して飛行場に着いた。

「マシュー、このアタッシュケース

本当にチェックされないんですか?

ピストルが入っていますよ」


「大丈夫ですよ」

マシューは白頭鷲のシンボルのある

アメリカの国章を指さした。


マシューはオドオドしている亮を見て笑った。

「亮!」

待ち合わせの場所にいたキャシーが亮の姿を見て

手を振っていた。

「お待たせしました。キャシー」


「あら?マギーは」

キャシーは周りを見渡した。

「ええ、マギーには別な用事を頼んだので

 彼女はニューヨークに残ります」


「そう・・・うふふ」

キャシーはマギーがいないので

今夜も二人きりになれるので

うれしくて、自然と笑みがこぼれた。


亮はマギーと行動を共にしない事で

夢と違った未来になった事に

満足だった。


「僕が目を覚ましてテレビを点けたのが

8時過ぎ飛行機が墜落したのは7時頃、

砂漠で撃たれたのが11時頃、

でも普段朝6時に起きる僕がどうして

僕は寝坊したんだ。

少なくとも今夜マギーとベッドを共にしない」


亮は冷静に自分が見た夢を一つ一つ

検証して行くとまったくただの夢であり

自分の思い過ごしだった事が決定的だった。


「キャシー、今夜は友人の息子さんと

フェニックスで会う事になりました」

「そう・・・でもよかったわ、女性じゃなくて」

キャシーは相手が女性だったら亮がまた

虜にして複雑な関係が増えてしまうの

ではないかと心配になっていた。


「デビッドは部下を連れてくるので

明日の朝に10時にフェニックスに

到着するそうです。ですから今夜は

久しぶりにゆっくりできます」


亮は久々に何も起こらない夜を

迎えそうでうれしかった。

「そうね、あなたお姉さんの誘拐事件から

ずっとゆっくりしていないものね」


キャシーは亮の手を優しく握り、

手をつなぎ合ってチェックインカウンターまで

歩いて行った。


~~~~~

2日前、エリックとハリーとボビーの前に

三人の男が椅子に縛り付けられていた。

「FBIのみなさん、お目覚めですか?ええと、

左からホセ、アントニオ、ジョセフ」

ハリーは猿ぐつわをした三人にピストルを向けていた。


「君たちの胸についているのは爆弾です。

このスイッチを押すと爆発します。あはは・・・」

ボビーは三人の恐怖をあおるためわざと

敬語で話し大笑いをした。


「ううう」

三人は首を横に振って足をバタバタとした。

「どうした?助けて欲しいのか?

オイオイFBIなら命をかけろよ」

エリックはそう言いながらジョセフの猿ぐつわを外した。


「おい、お前たち我々をどうするつもりだ」

ジョセフは椅子に縛られたまま

今にも飛び掛かりそうだった。

「我々のお手伝いをしてもらう」

エリックは冷たくピストルをジョセフの額に突き付けた。


「断る!」

ジョセフが断ると

「そう言うと思ったよ。

さて誰に死んでもらおうかな」

ボビーが3つのリモコンを並べて手で目を塞いだ。


「一人目」

ボビーが声を上げてボタンを押すと

鈍い音と共に左端に座っていた

ホセの胸が爆発し血が噴き出し床を汚した。


「な、なんてことを・・・」

ジョセフはそう言ってホセから顔をそむけると

ホセの隣にいて血を浴びたアントニオは

猿ぐつわをされたままその場から

逃げようと必死に体を動かした。


「アントニオ、あまり暴れると君の胸も爆発するよ」

ボビーが言うとアントニオは動くのを止めた。

「どうやらアントニオの方が我々の話を聞いてくれそうだ」

~~~~~


アタッシュケースの中身をチェックされずに

セキュリティチェックを通過した

亮は驚きながら後ろから来るマシューと

イーサンの顔を見ると二人が笑っていた。

「マシュー、イーサン」

亮は親指を立てると改めてアメリカ

大統領の権限の強さを知った。


亮が飛行機に乗りノートブックを取り出し

キーボードを打ち出した。

「亮、何をしているの?」

キャシーはモニターを覗き込んだ。


「機内食を開発中なので今食べた

機内食のレシピ考えています」

「えっ!機内食の開発もしているの?」

「はい、その場所に行くとアイディアが浮かぶので」


亮が笑うと

「あなたって、頭を休める事が無いの?」

キャシーは呆れかえっていた。

「休めていますよ」

亮は笑いながら斜め後ろに座っている

美しい女性とキャビンアテンダントを指差した。


「そうか、亮のエネルギー源は女性か・・・」

「キャシー、女性のエネルギー源は男ですよ」

亮は恋愛と愛する人とのSOXは

若さを保つ物だと脳科学的に

証明されている理論を根拠に言った。


「うふふ、そうかもしれない。

亮がいるから頑張れる」

「僕もキャシーがいるから頑張れる」

「私だけじゃないでしょう、亮」

亮がそう言うとキャシーが亮の

上腕三頭筋をつねった。


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