表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/138

日本の立場

「クリスとハンプトンズの家に帰る、

亮も来るか?2時間かかるけど」


※ハンプトンとはニューヨーク市の

東側に位置するロングアイランドの

中にあるアメリカでも有数の大豪邸が

立ち並ぶ地域


「いや、明日の朝9時に人と会うからここから

2時間の場所へは行けない。

 また今度行きます」

「ああ」

亮とロビンが握手をする姿をキャシーと

シンディたちが笑いながら

見ていた。


「亮、私の家はここから10分の所にあるわよ。

ベッドルームもシャワーもあるわ」

キャシーが亮を誘うと

「お願いします」

疲れていた亮はもう何処に泊まっても良かった。


「では、亮の居所を千沙子さんに報告しておきます」

玲奈が深々と頭を下げると亮は笑うだけだった。

「玲奈さん・・・あはは」


~~~~~

国連ビル近くの55階建のアパートは

相変わらず夜景がきれいだった。

「この前はゆっくり夜景を見る事が

出なかったけど、ここの夜景は綺麗ですね」

亮は前回ここに来た時はキャシーの

胸の谷間に目が行っていた為に

夜景をゆっくり見る事が出来た。


「ええ、でもこんなに高い所にいると

現実感が無くなってしまうわよ。

 まるで観覧車だもの」

「なるほど、観覧車か」

亮とキャシーは夜景の見えるソファーに座って

肩を寄せ合って夜景を観ていた。


「まず、時計ありがとうございました。

 とても役に立ちました」

「良かった」

「それとボーリングの件ありがとうございました」

「いいえ、あなたが絶対水が出ると言った事を

信じて工事を続けたら

 水がドーっと噴出して、その水に陽が当たって

虹が出たの。綺麗だった・・・」


「キャシーはもっと綺麗です」

キザな言葉を言った亮は、とても恥ずかしかった。

「うふふ、ありがとう。うれしいわ」

キャシーは亮の肩に頭を乗せると

「私、亮と会ってから仕事が順調なの、

あなたはラッキーマンよ」


「いや、キャシーが自分から過去の

呪縛を断ち切ったからですよ」

キャシーは亮の目を見つめ磁石に

吸い付かれるように亮と静かにキスをした。

亮はキャシーを抱き上げベッドに運ぶと激しく愛し合った。


キャシーの猫の毛のような柔らかい

ブロンドの髪をなでながら亮は

「キャシーを信じていいですか?」

「ええ、もちろんよ」

キャシーはそう言われてうれしさで

体中が痺れ亮の胸に顔を埋めた。


「明日、大統領秘書官が来て打ち合わせをします。

予定通りだと来週の月曜日に

 ドライアイスプロジェクトの大統領発表あります」

「そうなると関連株も上がるわね」

「はい、大統領と大統領の側近は

こうしてお金を儲けるんでしょうね」


アメリカ大統領の発表は常に

株価に大きな影響を与える事を

亮はひしひしと感じていた。

「ええ、今頃関連企業の選定をしているはずよ。

大統領選にかかった莫大な資金を

献金をしてくれた人へのお返しをするために」


「僕にはその情報が入るでしょうか?」

「たぶん、亮への報償と教えてくれると思うわ」

「とりあえず僕の資金が3600万ドル、

みんなに投資を募ったらロイドが1億ドル

デビッドが1000万ドル、ロイには何も

話をしていないので1億ドルを出すそうです」


「凄いわ亮、あっという間に2億1千万ドル

(178億円)を集めたのね。じゃあ

私はいくら出そうかしら。

ロイが事情を知ったらもっと出すわね」

「でもロイが大きなお金を市場にいれたら

大統領側の利益に影響してしまいます。

 教えるなら確実に決まった日曜日にしましょう」


「そうね」

大きなお金を簡単に動かせるキャシーの贅沢な悩みに

亮が驚いていた。

「はい、この資金をうまく回せば1.5倍

から2倍になるでしょう」

亮はニッコリと微笑んだ。

「ところで、このビジネスは儲かるの?」


「ええ、北極圏を抱えたアメリカ、カナダ、ロシア、

フィンランド、ノルウェー、スエーデンは

ドライアイスプラント作る代わりに

他の国から二酸化炭素排出量に合った、金額を

請求する形で資金を集めます」


「なるほど」

「1プラントあたり30億ドル(2522億円)を

アラスカ、カナダに3基作ったとして

90億ドル(7568億円)その一部を

ドライアイスを地下に埋められない国、

たとえば日本に請求する訳です」


「それじゃ、せっかくアイディアを出した

亮の国日本が気の毒だわ」

「いいえ、技術は僕たちが持っていますから

世界からオーダーを受けられます。

つまり、お金がグルリと回るわけです。

そしてアフリカの地表温度を下げる

事にトライできるわけです」


「そうか、でも貧しいアフリカの国はお金が出せないわ」

「ええ、でもアフリカにはレアアースや

鉱物資源がたくさん埋まっていますから

それとの引き換えが出来るはずです」

「素敵!」


※アフリカ諸国の鉱物開発は地権者と政府、

軍部と複雑な絡みがあって

開発が難しいと言われている。


「凄い、そこまで考えいたのね。と言う事は・・・大統領も」

「はい、それで賛同をいただいたんです」

亮は中国、インドの事を考えていた。

「うふふ」

キャシーは笑いながら小さく手を叩いた。


「後はボトリング会社の買収ですね」

「ええ、素敵なビジネスだわ」

キャシーは不動産業以外の仕事を

する事がとても楽しみだった。


そして亮はその後JOLホテルの買収の計画を話し

ゴルフ場を買いその周りにアメリカからの

移住者を集めて一つの街と企業を誘致する

計画を話した。

「すごいすごい」


亮は深い眠りに入ったキャシーの

寝顔を見てベッドから抜け出して

石橋に電話をかけた。


「團と申します」

「亮、大丈夫か?」

石橋は亮がトラブルに巻き込まれたと

聞いて心から心配していた。

「はい大丈夫です。それでお願いが」

「なんだ?」


「この前設計図を渡したドライアイスプロジェクトの製造を

一手に引き受けて欲しいんです、良いですね」

亮は石橋に強引に頼んだ。

「もちろん、担当部も作ったすぐに

製造に入れるぞ。発電機並の大きさだ

 完成まで1年くらいかかるがな」

石橋はうれしそうに答えた。


「もちろんです」

「それで発注先が決まったのか?」

「はい、詳しくは明日連絡します」

「わかった、そう言えば君の親父さんと

今夜みんなで飲むことになっている」


「はい、みなさんによろしく」

「ところで今何処にいる?」

「ニューヨークです」


~~~~~

ベッドに横になったマギーが眠れなくて

玲奈に話しかけた。

「ねえ玲奈、さっきどうして亮に

冷たく言ったの?彼が嫌になった?」

「嫌いになる訳ないじゃない。あれは作戦よ」

「作戦?」

マギーが玲奈の方を見た。


「亮がキャシーの所へ行くように仕向けたのよ。

キャシーは今回のビジネスの

 キーパソンよ。キャシーが亮を心の

底から信用してくれないと困るの」

「そうか、亮がキャシーを自分の女になるように

ドンドン抱かせればいいのね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ