第8話 お通夜状態、、、か
ジブは逃げた。どこかで変身解除して正気に戻ってるといいのだが、戻ってくる様子もない。帰りの車はお通夜状態だった。誰1人おしゃべりをすることもなく、寮まで帰って行った。
俺はあまり動揺もしなかったため、本部に報告をしに戻った。これまで目の前で人が死ぬのを何人も見てきたからか、それとも色々ありすぎてアタマがどうにかしてしまったのかはわからない。だが俺はどこか冷静だった。ジブとマイムに対し仲間意識はあったのだが、あまりコミュニケーションを取っていなかったからだろうか。
本部で榊氏にマイムとジブがともに暴走したこと。マイムは暴走して俺が鎮圧しようと撃ったら死んでしまったこと。その後ジブがマイムの骨を担いで逃げたことなど包み隠さず全てを話した。
すると榊氏は
「そうか。そりゃ災難だったな。彼女はジブとマイムが倒したのならいい。処理班は使い物になりそうか?」
と俺に問うた。俺は若干の違和感を感じながら
「いや、正直あいつらをジブに対面させるのはヤバいんじゃないかと思う。」
と答えた。
すると榊氏はその厳つい顔をくしゃっと歪ませると、
「そうか。そうなったか。」
と小さな声で呟き顔を手で覆った。そして榊氏は一滴の涙を流した。それは周りの光の関係かどこかくすんで見えた。榊氏は俺に言う。
「取り乱してすまなかった。じゃあおまえさんがジブを倒してきてくれんか。今の戦力ならお前は十分に戦えるはずだ。」
俺はそう言われた。確かに変身した時に漲った力はすごかったが、戦闘経験があまりない一般人の俺で大丈夫だろうか。そう心配した俺は榊氏にねだる。
「すまないが、俺は戦闘経験があまりないんだ。何か追加で防具とか保険をくれないか。」
それを聞いた榊氏は少し顔を歪ませ、考えると
「いいだろう。これを持っていけ。」
といい座っていた椅子のひじかけを外し、注射器を俺に渡した。
「こいつは、身体能力を底上げするためのクスリだ。使い方は変身するときと同じでいい。でも効果時間が短いから気をつけろよ。」
「わかった。ここぞって時に使うとするよ。」
俺はそう頷いた。榊氏は満足したのかニタッと笑い俺を送り出した。
そして俺は1つ確信した。榊氏は俺らの味方じゃないということを。
どうもjenuです。またまたまた遅れました。本当にすいません。少し忙しくなってきて、あんまり書く時間がないのとネタがなくなって頑張ってイメージしてました。これは今後のネタバレになるかもしれないのであまり詳しくは言えないんですが、僕のイメージしている世界観は世界が元は1つで分離して行ったわけじゃなくて元々平行で近づくっていうイメージなんですね。その結果1つ1つ世界を混じらせるのが少し辛くなってきてて。まぁ努力します。そして今新しいシリーズである「誰が為の日記」ってのを書き進める予定なので温かい目で見舞っていただけると幸いです。皆様の楽しみになりますように。それでは。




