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【語訳】魔族情報誌

 魔族情報誌 著;デルトリック•ハル


この世界には、主に七つの種族が存在する。著者はそのすべての種族について、偽りなく公正公平に記すことを、ここに誓う。


人型魔族 分類;ゴブリン、ツリーモンスター、サキュバス、オーク

自立した意思を持たない個体が多い。魔族としての地位は最下層に位置している。

比較的新しい種であり、その繁栄と進化は未知数である。

人型魔族の中でも上位の存在にのみ、自立した知能があるとされる。

推定個体数70,000,000。


飛行型魔族 分類;シヴィルフライヤー、グオンフライヤー

自立した意思を持たない個体が多い。魔族としての地位は、人型魔族に続いて2番目に低いとされる。

陸地に領土を持たない特殊な種である。

この世界の9割の領空を支配している。

シヴィルフライヤーは炎魔法による上空からの爆撃、グオンフライヤーはその長い両翼を活かした長距離航空を得意とする。

上位の存在にも自立した意思はない。

推定個体数3,500,000。


海類型魔族 分類;なし

自立した意思を持たない個体が多い。魔族としての地位は、最下層より3番目に低いとされる。

主な生息地は海中であり、陸上における活動は不向き。

この世界の9割の海中を領海としている。

上位の存在にも自立した意思を持たない。

推定個体数2,500,000。


不死魔族 分類;なし

自立した意思を持たない個体と自立した意思を持つ個体とで半々の割合を保っている。

魔族としての地位は3番目に高い。

【聖水】でのみ殺すことができる。

全種族最高位の不死性を持つ。

現在において目立った動向は確認されていないが、脅威であることには変わりはない。

推定個体数6,000,000。


悪魔族 分類;なし

自立した意思のある個体が多い。

魔族としての地位は2番目に高い。

人類と同じような姿かたちをしているが、力、残忍性、身体能力、肉体強度、どれにおいても人類の上を行く。

その突出した身体能力と力から繰り出される攻撃は、いともたやすく人類の防具を貫通するとされる。

しかし魔法が使えない唯一の種である。


龍魔族 分類;なし

すべての個体に自立した意思がある。

魔族最高位の存在であり、【はじまりの種族】と呼ばれている。

すべての魔法のレベルが圧倒的に高く、その卓越した技術は個体数の少なさを容易にカバーできるほど。

推定個体数100,000。


人類 分類;なし

ほとんどの個体が自立した意思をもつ。

知力においては全種族トップクラスであり、知略と個体数の多さで繁栄している種。

推定個体数30,000,000。



魔法一覧


魔法には主に5種類存在する。

炎魔法、水魔法、雷魔法、草魔法、風魔法があり、それぞれⅠ~Ⅲの熟練度に分けられる。


炎魔法

Ⅰ 炎球(ファイアボール)

Ⅱ 炎焼撃(インペリアルファイア)

Ⅲ 炎煌(キングダム•フレイム)


水魔法

Ⅰ 水球(ウォーターボール)

Ⅱ 水流波(ゲリラ・インパクト)

Ⅲ 水轟連襲(アクア・ウィズダム)


草魔法

Ⅰ 草球(ソーラーボール)

Ⅱ 草壁守(ウィップ・シールド)

Ⅲ 循環型殺戮(サーキュラ・キラー)


雷魔法

Ⅰ 雷球(ライトニングボール)

Ⅱ 雷撃(サンダーデボルト)

Ⅲ 天叫雷閃(サンダー・ブリーチ)


風魔法

Ⅰ 風球(ウインドボール)

Ⅱ 風巻鼬(アサシンブロー)

Ⅲ 風轟絶空嵐(イフリートタイフーン)


魔法には組み合わせなるものが存在する。違う属性同士の魔法を掛け合わせ、新たな強力な魔法を生み出すものである。


一例を紹介する。


雷魔法Ⅲ × 風魔法Ⅱ  雷叫竜巻・天裂(カオス・ストーム)


なお、それ以外の魔法としては、

回復魔法(ヒーリング)や転移魔法(テレポート) などがある。


スキルについて

この世界のほとんどの人間が、スキルを持っていることであろう。

スキルとは魔法とは違い、魔力を消費しない。

スキルとは、各人の脳に生まれながらに刻まれている≪イメージ≫であると、古来より語り継がれている。

イメージを想起することに、魔力は必要ないのだ。


スキルとは可能性である。

生まれながらに二つスキルを得て生まれるものもいれば、

≪ユニークスキル≫と呼ばれる唯一無二のスキルを持つものもいる。


まれにスキルを持たないものが現れる、という伝承がある。

その真偽は著者には分らないが、つまり、それは、脳にイメージが存在しないということではないのか?

もし伝承が真であるとするならば、【スキル】の在り方も大きく変わるのかもしれない。



龍族の伝説とは


龍族は、古来より並外れた魔法や能力があるとされている。

その【並外れた能力】の誇張であるとは思うが、龍族にはこのような伝説がある。


「蒼眼の龍族」の伝説


「時割の龍族」の伝説


「空割の龍族」の伝説


これらすべてが、空想の絵空事であるとは言い切れない。

嘘であろうが真であろうが、この伝説が龍族の桁違いの力を裏付けていることには変わりないのだ。


帝魔六天将とは


この世界で「個」としての最強を序列づけたものが存在する。

それが帝魔六天将である。

存在は確認されているが、現在において、特段の行動をしているわけではない。


脅威ではないだろう。


なお、人類にも帝魔六天将と似たような序列が存在する。

明暦1269年、当時のアンドルド国王のもとに集った精鋭たちを集めた存在として、

【近衛師団】とその他【王都護衛五師団】が現代に続いている。


人類の未来は明るい。少なくとも、著者はそうだと信じていたい。


よい一日を。


明暦1311年出版 デルトリック・ハル

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