27 冒険者パーティ
ランクイン順位が芳しくありません。原因は、この小説が面白くないのでしょう。ネタも切れてきました。体調もメンタルも良くありません。心が折れそうです。
しかし、ラオウは言った。砕けぬ、折れぬ、朽ちぬ。という事でもう少し頑張ります。
井筒屋屋敷を出発した私は、朱色の御幸橋を渡り、鳥居を潜ります。そして幡さん横の通りを抜けます。昨日と同じ道を歩きます。
昨日と違うのは、私とおばあちゃんが先頭ではなく、ゴン太とおじいちゃんが、私の前を歩いている事です。
ゴン太は、ゆっくりと、同じペースで進みます。交差点では一度止まり、左右を確認しています。常に車からおじいちゃんを庇い寄り添います。
完璧です。おじいちゃんを気遣いながらの散歩、流石です。
この時点で、私は、敗北を認めざるをえません。ゴン太君の散歩に対する謙虚で優しい姿勢が私の心を洗い流してくれます。
友と行く散歩は気持ちが良い。
道なりに進むと小さな港に出ます。そこからは城山沿いに真っ直ぐな道を行きます。何も無い所です。道の左右は水田が広がり、青々とした稲が風に揺れています。
朝の澄んだ風も気持ちが良いです。
前方から軽トラックが近づいてきました。ゴン太は道の端に寄り立ち止まります。私とおばあちゃんもゴン太に習って道の端に寄ります。
軽トラックの運転手は、こちらに頭を下げて、通り過ぎます。
またゆっくりと歩きはじめます。
まったりとした散歩です。おばあちゃんを見ると、その顔もまったりとしています。昨日とは全く違います。
散歩とは斯くあるべきだと思いました。
おじいちゃんは、受けた仕事として、ゴン太を大切に思って同行している。ゴン太もおじいちゃんを労わるように付き添っている。人と犬がお互いを思いやる気持ちが必要なのだ。
私は、今までの自分をふり返ります。歩くのが早すぎるのだの、途中のお喋りが長いのだの、不満ばかりをまき散らしていた自分が恥ずかしく思えてきました。
これからは、思いやる気持ちを持って散歩を行おうと思います。
「キャンキャン」
おばあちゃん、気持ちが良いね。
「朝の散歩は気持ちが良いね」
「キャンキャン」
ゴン太とおじいちゃんの息がぴったりだね。
「ああ、昨日と違い、いい感じだよ」
「キャンキャン」
おじいちゃんとゴン太は、昨日もいい感じだったよ。
「たまには、違う道を歩くのもいいね。明日も来てみようか」
「・・・」
会話が、かみ合っていないような気がする。
これは世に聞く国会答弁と言うやつだ。
私は、おばあちゃんとの会話を早々に諦め、前を向く。数歩前にはゴン太のクリーム色の大きな尻尾が見える。
「キャンキャン」
ゴン太君は、いつもこの道を散歩しているのかい。
「バウ」
そうだよ。
ゴン太は少しだけ振り向き、短く答える。
「キャンキャン」
ゴン太は、とても散歩の付き添いが上手だけど、誰かに習ったのかい。
「バウ」
そうだね。
また、少し振り向いて答えが返ってきた。
「・・・」
話が続かない。もしかして、散歩の任務中は話をしてはいけないのかもしれない。
私は、黙って歩く事にしました。
しばらく歩くと、道は鬱蒼と茂った森の中に入って行った。
私はまた、最近見たアニメを思い出しました。おじいちゃんの好きな、ファンタジー系の冒険アニメです。
ダンジョンや森の中を探検している冒険者パーティの物語です。今、森の中を進む、私たちの状況が正にそれです。
盾役のゴン太、剣士のおじいちゃん、エルフの私に、魔女のおばあちゃんです。
私がエルフなのは、耳の長い美人さんだからです。
おばあちゃんは、冒険者パーティの魔法使いというよりも、悪役の魔女の方がお似合いのように思えますが、取り敢えずは、前衛後衛のバランスのとれた、良いパーティだと思いました。
「キャンキャン」
ゴン太君は、アニメは好き?
「バウ」
そうだね。
任務中は話しかけないようにと思っていなのに、つい話しかけてしまった。
煩わしいと思われたかもしれない。
でも、返事してくれる。短いけど。それなら、少しくらい話しかけても良いよね。
「キャンキャン」
ゴン太君はどんなアニメが好き?
「・・・」
あれ?返事がない。
「キャンキャン」
ゴン太君は、ゴブリンスレイヤーは好き?
「バウ」
そうだね。
「・・・」
簡単な返事のできる質問しか、してはいけないようです。
それとも、YES又NOで答えられる質問?
まさかと思うが、NOと答えなければいけない質問もNGなのでは?
それは、結構ハードルが高い。
私は黙って歩く事にしました。
書き終え、読み返してみましたが、全然面白くありません。しかし、聖帝サウザーが言った。退かぬ、媚びぬ、省みぬ。と言う事で、そのまま投稿します。




