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「みんな、心配させてすまない」
配膳された皿を受け取り、適当に座る。
「今のうちに見ておこうと思ったんだ。明日、俺たちのモノになる城を」
俺の軽口にオズガルドがフッと笑う。
「長い旅だったけど、みんなと会った日のことは今でも覚えているよ。特にブスコ=パン。君とは会話にもならなかった」
ブスコ=パンが目を細めて遺憾の意を示し、それをユフィがクスクスと笑う。
「ここまで来られたのは、みんなのおかげだ」
「この中の誰か一人でも欠けていたら、うまくいかなかった」
「明日、全てが終わる」
「立っているのは俺たちだ」
話し終わると、頃合いだとばかりにオズガルドが酒を取り出し、皆に振る舞う。
たき火を囲んでブスコ=パンが歌い、オズガルドが踊る。そしてユフィが笑いながら手を叩く。
みんなの士気が高まったのを感じる。
これも訓練の成果だ。
まず軽口で場を和ませ、真面目な話や思い出話で親密感を演出する。
「ここまで来られたのは、みんなのおかげだ」
言えと言われたことだから言った。
「この中の誰か一人でも欠けていたら、うまくいかなかった」
これは流行りの戯曲からの引用だ。
最初の頃は変に口なじみが悪く、言い淀むことも多かったが、今では判で押したように出てくる。
後は飲んで歌って踊れば、世は事も無しだ。
騒ぎ疲れたのか、ブスコ=パンが酒瓶を抱きながら眠り、オズガルドはいびきを立てていた。
宴会場となった野営地を片付け、火を消した俺とユフィは床に就く。




