特技
説明ばかりになりました。
何度目かのローズ先生たちとのお茶会の時。
「ハーイ、一発芸やりまーす」とアークが言い出した。
ハテナなモカ以外の人々。
「ふっふーんモカ、いつものお願い!」
「はいはい」と立ち上がり、お茶会にあったスコーンを持って20mほど先の木の下に座り、頭にスコーンをのせた。(ま、まさか…)
アークは、どこからか取り出した弓をつがえ、矢を放った。
その矢は見事にスコーンを粉砕して木に刺さった。(やっぱり…)
「すげーだろー」とニッと笑うアーク。
「すごいですけど…危ないですわ…」と先生。全く同意である。
「私もー最初は怖かったですわ~でも、アークが何回も心配ないって実践してくれて、信じたんですわ~今まで一回だって外したことないですし~」
「何回もやったの!?」
「はい~前まで私たち、友達を作るためにこの芸を見せていたのですわ~誰も見てくださいませんでしたけど~」
「…苦労したね…」
「なーなーみんな、なんかないの?特技っつーか…芸?趣味?」
あーっ、と手を叩くローズ。
「サファイア、確か催眠術ができたわよね」微笑みながら訪ねるローズ。
「ええ、できますが…やってもいいのかな…?」戸惑いながらもアークの前へ行き、ジッと目を見つめ、指を鳴らしながらどこの国の言葉か分からない言葉をつぶやいた。最後に手をパンッとアークの目の前で叩くと、アークは猿のまねをしだした。(すごいけど…笑える。)
笑いを堪える私たち。
サファイアがアークの髪に息を吹きかけると、ピタッと止めた。
「??あれ?あたし、何してたんだ?」
「す、すごい!!すごいすごい!!」
「本当ですわね~術にかけられているときの記憶は、全くないんですの~?」
「はい、無いです。」
「かかっているとき、意識は?」
「心の奥底に沈めてあるのでしょ?サファイア」
頷き「はい」という。
「すっごーい(ですわ~)!!」
「ティスは、何か無いんですの?」と先生。
「ん~強いて言うなら…歌、ですかね…」
「歌?」
「はい、では一曲。」
マリーは、天使のような透き通った歌声で讃美歌を歌った。
その歌声は、後宮内…いや、城内全域に響き渡ったかと思うほど…。
歌い終わると拍手が起こった。
「すげぇティス!」「素晴らしい歌声でしたわ~」「ええ、とても良かったわ」「本当、素敵でした。」
恥ずかしかった。(こんなに人に褒められたのなんて久しぶり…)
私は、とっさに話題を振った。
「も、モカはなんかないの?」
「私は~最近占いに凝ってまして~」
「占い?」
「はい、折角なのでティスを占ってみましょうか~」
モカは私の手のひらを見た後、トランプ、サイコロを何やら使い、こう告げた。
「…ティスは、光と闇に会う…ですって…」
光と闇…なんか、ファンタジー…ですかね…。
見てくださった方がいらっしゃるのなら有り難う御座いました。




