第5話
「終止形は文章が終わる形で一般に言えることにも使われます、英語における現在形に近いですね、変化はラ変を除いて“う”母音です」
今日も愛莉のいない六組で授業をする
「終止形接続助動詞は、助動詞の直前までの文になんとなくですが「」を補えることが多いです」
今日は日向もアイドルの仕事があるようで休んでいる
「それと逆説仮定条件が終止形になるのは、その仮定した事象が起きようが起きなかろうが、その事実は変わらないから一般的に言えてしまうからですね」
この教室は変わらず崩壊気味であるが、授業でやりたかったところは終わった
「では、活用形の内容が終わったのでしばらくプリントをやってもらいますね」
「「え~」」
一同が問題をやりたくないと言うが配布をする
授業の最後に答え合わせをするので頑張ってください
そう言って和樹は教室から出て行く
「さすが雪子先生だ…本当に鍵を渡していたとは」
屋上にいる愛莉に話しかける
「なにwあんたみたいな雑魚に話しかけられたくないんだけどw」
愛莉の煽りには相変わらず反応しない
「君も寂しいだけなんでしょ?」
和樹は床に座る
「なに?おもちゃがそんなこと言わないでよ」
「寂しさを、向き合ってもらえないことを虚勢でごまかすのは僕もやったことだ」
和樹も高校生の時に学校では自暴自棄になり学校に出ないことがよくあった
そのときに自分の恩師が向き合ってくれたからこその今がある
「向き合ってほしいけど軽い気持ちで関わってほしくないから言葉で遠ざけてるんでしょ?」
「うるさい!」
愛莉は屋上から逃げていく
「せめて、この対応だけでもしておかないとね」
和樹も答え合わせのために教室に戻っていく
残り授業が十五分のところで教室に戻る
生徒に一つ一つを当てて答えをすりあわせていく
そして、残り五分となる
「明日からゴールデンウィークが始まりますが、その後は中間ストがありますからね…ここは付属校なので受験生はほとんどいませんから内容はここのあたりから出します、しっかり対策はしてきてくださいね」
和樹は教室から出る
教室に愛莉の姿はなかった




