↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/90

第八十七話 騒がしくも穏やかな朝です

「……ん、結構、眠れましたね」


 昨日は色々ありましたので寝付けないと思いましたがベッドに入るとすぐに眠れました。

リッシュ君とお嬢様が隣で眠っています。

本当ならお嬢様は自室のベッドでお休みになるのですが、お嬢様のご要望で一緒に寝る事になりました。

 二人を起こさないように起き上がります。……と思ったのですが、眠っているリッシュ君のほっぺを指で軽くツンツンします。リッシュ君は早く起きる事が多いのでマージュちゃんと違ってあまりツンツン出来ないのです。

これ幸いにとしていると


「お姉ちゃん何してるの?」

「は………っ!?」


 お嬢様に見られてしまいました。


「わたしにもする?」

「い、いえ、お嬢様には……」


 白状すると偶にしていました。また、旦那様に見られれてしまった事もあります。


「そうですね! では失礼して」


 合意なら問題ありませんね。では失礼して……


「ママァァーーーーーっ!!」


 叫び声のように遠くから響いてきます。ノルカさんですね。


「ノルカさん、元気だね」

「……そうですね」


 内心で邪魔が入ったと思ってしまいました。私の個人的な感情は置いといてもノルカさんには言わなくてはいけない事があります。


「ノルカさん……朝ですから大きな声をあげてはいけません」

「おう、ごめんでござる」


 リッシュ君が起きています。


「私を呼んだのは何か御用ですか?」

「うん。エルちゃんが呼んでる」

「エルシア様がですか」


 緊急の御用でしょうか? でもそれならサキさんか別の侍女の方が呼びに来るように思えます。ノルカさんを疑う訳ではありませんが何か行き違いがあるように思えてなりません。


「お姉さんのところところに行くの?」

「はい。用件を伺ってきます」

「じゃあ、わたしも行くよ。リッシュ君も行く?」

「うん。行く」


 全員で行く事にしました。

エルシア様のお部屋の前にサキさんが立っていました。


「やあ、サキちゃん元気無さそうだね」

「誰のせいで……話を最後まで」


その姿から何があったか予想が付きました。


「スエレ様、申し訳ございません。本来なら私がお声がけするつもりでしたがノルカさんが……」


 恐らく、話を聞いたノルカさんが『拙者がママを呼びに行く』となったのでしょう。サキさんの心中をお察しします。


「どうぞこちらへエルシア様がお待ちです」

「たのもうっ!!」


 勢いよくノルカサンが入っていきます。口にするまでもなくそれは駄目です。


「喧しいっ!! 言っておくけど貴方は呼んでないわ」

「あ、大丈夫、ママいるとこには拙者いるから」

「相変わらず太々しい」


 溜め息を大きく吐くエルシア様です。でも本気で嫌がっている訳ではない…………と思います。


「馬鹿のことはいいわ。……スエレ、大変だったようね」

「はい。でも楽しい事もありましたよ」


 言葉に嘘はありません。向こうの世界で見たもの感じたものはとても大切な思い出です。


「そう、話は長くなりそうね。朝食はまだでしょう。一緒に摂りましょう。レティちゃんとアイリッシュも……それから」


 ノルカさんもと思っていましたが、エルシア様の視線は別の方向を向いていました。


「窓から入ってくるな……」

「固いことを言うな。それよりも朝食という言葉が聞こえた。僕も一緒しよう」


 窓を開けて旦那様の双子の妹のリロ君が姿を見せます。


「役者は揃ったんだ。兄とフロマージュはいないがこれからの事でも話すとしよう」




 


いつも最後まで読んでくださりありがとうございます。

次回は再来週の水曜日の18時〜20時の更新になります。

また、不定期に過去の話の修正と加筆を行う予定です。


誤字脱字報告や感想、評価などいただければ今後の励みになりますのでどうかよろしくお願いいたします。

また、ここが分からないやここがおかしいなどの疑問もあれば気軽に質問ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。