第七十二話 踊りの練習をします
今回は普段以上に短めです。
もしかしたら後日加筆するかもしれません。
現在、エルシア様のお部屋にいます。
そこで端的に私の状態を表現すると着せ替え人形です。楽しそうにしてるエルシア様の前ですので嫌がるつもりはない
お洒落が嫌いな訳ではありませんが機能性を重視する方です。
「如何かしら?」
「えーと、とても良いと思います」
何着……いえ、何十着も着せ替えられエルシア様が納得した反応の後、私に尋ねてきたのです。
エルシア様の凄いところは私の方を向いていますが、同時に腕を動かして書類を処理しているところです。
お忙しいのだから私を着せ替えしてる場合ではないようなと心の中で思いました。
私が今着てるのは真紅のドレスです。エルシア様ならよくお似合いですが私には目立ち過ぎるといいますか派手すぎますね。
「エルシア様、スエレさんには少々合わないかと」
「そうね、スエレにはもう少し落ち着いたデザインの方がいいわね」
あ、これは延長する流れですね。私の衣装を選びながらも片手間に他の仕事をこなすエルシア様です。
「サキ、これはアレに回しておいて」
「大教授殿にですね」
「そうよ。丁度良くいるんだから使わないとね。公爵の部屋にいるだろうから」
サキさんは扉の近くで控えている後輩侍女さんに書類を渡しました。旦那様にお仕事が振られるようです。
でも旦那様は容易に処理する姿が浮かびます。文官の仕事も公爵閣下の手伝いでしていたのを思い出しました。
「落ち着いた方がいいのは同感ね。でも今日は華やかさが求められるもの……踊るから」
「え、えっ!?」
話の流れから私が旦那様と踊ることになります。あの、聞いていませんよ。
「初耳だったようね。でも予定に組み込んであるわ。主賓であるのなら盛り上げてもらわないとその方が私も楽し…貴女を巻き込んでしまったのは悪かったわ」
「い、いえ、私は踊りの経験があまりないので、不適格だと思いますが……」
「ああ、踊りって以前にノルカとのことね。まあ、あいつはノルカよりはマシだと思うわ。貴女は大概の事の筋が良いのだから少しだけ練習しましょう」
踊ることは既定路線でした。断りたい気持ちが強いですが同じくらいに旦那様と踊りたいとも思ったので気持ちを切り替える事にします。
エルシア様が用意した緑を基調とした上質なドレスを身に纏いました。動くことを想定した作りになっているようで軽く丈夫で機能性も高いのは私好みです。
「軍服をベースに作成されたコンバットドレスよ。でもデザインは洗礼されてるから戦闘服特有の硬質な感じはしないわね……お手をどうぞ」
「は、はい」
紳士のように振る舞うエルシア様の手を取ります。緊張と共に高揚感があります。
いつも最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は再来週こ水曜日の18時〜20時の更新になります。
また、不定期に過去の話の修正と加筆を行う予定です。
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