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転生公爵令嬢のイチオシ!  作者: キャブ
48/54

48.お姫様を救え!7レイside

暴力的な表現が出てきます。

苦手な方はご注意ください。





ダンテ家の別邸に到着し、メリアーナがいる部屋を聞き出し急いで向かった。

制止しようとする屋敷の使用人達を睨みつけ黙らせる。

扉を乱暴に開けるとジャガーが壁際に逃げているであろうメリアーナに手を伸ばそうとしていた。

カッと頭に血がのぼる。


「メリアーナ!!」


ジャガーを掴んで引っ張り思い切り投げ落とし、すぐに振り向いてメリアーナに駆け寄り抱きしめた。


目を閉じていて起きる気配がない。

気を失っている?それとも眠っているのか?

涙に濡れた顔を撫でる。


「メリアーナ!遅くなってごめん!」


メリアーナの温かい体温を感じることにホッとした。

しかし顔色が悪すぎる。

何かを飲まされたのか!?


ソファーに寝かせ、私の上着をメリアーナの体に掛けた。

ぐったりとしているメリアーナ。


もしやこのまま…。

昔の記憶が甦り体が硬直する。

また?

君に会えなくなってしまうのか…?

体が震え、血の気が引く。


「芽…衣ちゃん……」


両手を握り名前を呼んでも目を開かない。

抱きしめて名前を呼んでも!!


「芽衣ちゃん!!」


床に伸びているジャガーの襟首を引っ張り上げて壁に抑えつける!


ダンッ!!


「起きろ!何をした!?言え!!」


「ぐぅ!だ、誰がお前な…んかに……」


「言え!!」


更に締め上げ、睨みつけた!


「ぐぁ!!す、睡眠薬を少し…」


「何!?」


「あ、あと数時間で、お、起きる!…それ以外は、メ、メリアーナが抵抗して、何もしていな、い …」


それを聞いたあと手の力が抜け、気を失ったジャガーがドサリと倒れる。


「芽衣ちゃん…よかった……」

 

頬に手を添えて涙を拭い、彼女を見つめる。


「頑張ったんだね…」


彼女のおでこにそっとキスをした。


そして、愛しい人を強く抱きしめて存在を確かめる。

しばらくそのまま動けなかった。



部屋の外が騒がしくなった。

アレックスの声も聞こえる。

こちらに到着したようだ。


そして、部屋の入口からアレックスにためらいがちに声をかけられた。


「……レイ」


「…ああ、彼女は無事だが睡眠薬を飲まされている。医師に診察してもらおう」


振り向きアレックスとマクラナ嬢に返事をする。


「メリアーナッ!心配したわ!」


マクラナ嬢がソファーで眠っている彼女に駆け寄る。


騎士団も少数でこちらに向かっており、クリスク公爵家に関わることなので内密に動いてくれているそうだ。

ジャガーを拘束し連れて行くことは騎士団がする。


彼女をクリスク公爵家へと連れて帰るために腕に抱く。

このままストライブ家へ連れて行きたいが、さすがに今の私の立場では無理があった。


「これも持って行け!レイ。アイツがメイドに渡していた物だ」


「ありがとう。医師に確認してもらうよ」


アレックスに睡眠薬が入っている瓶を手渡される。


「メリアーナのこと、よろしくお願いいたします。私はまだこちらで用事がありますので」


メリアーナを心配そうに見たあと、マクラナ嬢がジャガーを睨みつけていた。


メリアーナを横抱きにして、屋敷の外へと出る。


「レイ様!ご無事で!…お嬢様も」


ストライブ家の馬車も到着していた。


「ああ、暗い夜道で申し訳ないがよろしく頼むよ」


「かしこまりました」


馬車の中でも彼女をきつく抱きしめたまま離せなかった。

メリアーナが私の腕の中にいる。

その現実に安心する。

胸が締めつけられるほどのこの想い。


もう絶対に離れない……。



「メリア!!」


「メリアーナお嬢様!!」


クリスク公爵家も当然騒ぎになっていて、彼女が帰ってきたことにみんなが安堵した。

主治医に診察してもらう為、すぐに部屋へとメリアーナを横抱きにしたまま向かう。

そしてクリスク公爵に詳しく事情を説明し、メリアーナが飲まされた睡眠薬を主治医に見せた。


「ああ、これでしたら!分量にもよりますが体への負担は少ない薬です。しばらくしたら目を覚ますでしょう」


「先生、本当ですか!?ああ!メリア!」


「メリィ!良かった!ストライブ様、本当にありがとうございました!」


クリスク公爵や夫人にもお礼を言われる。


メリアーナはまだ診察を受けるので、私は部屋の外へと出た。


「メリアーナ…本当に良かった……」


そしてメリアーナの部屋の扉に手を添えて目を瞑り、安堵のため息をつく。


「レイ様」


悲痛な顔をしたままのフレッド様に声を掛けられた。


「メリアを助けていただき、ありがとうございました。学園祭でこのようなことが起きるとは……。大切なメリアに!自分が許せない!!」


「いえ、私がメリアーナの側から離れなければ起こらなかったはずです」


フレッド様は私に頭を下げていたが、私が側についていればこんなことには!


「以前、フレッド様とお話しをした時にメリアーナは必ず守ると約束したのに!申し訳ございませんでした!!」


私は深々と頭を下げた。


メリアーナの顔色は徐々に良くなってきたが、目を覚ます様子はまだなかった。

医師の診察も終わり、あとは目が覚めるまでもうしばらく時間がかかり、腕のアザや体の痛みがなくなるまで数日は安静にということだった。



【作者からのお願いです】


作者に薬の知識はありません。

薬は正しく使用してください。

危険ですので決して真似はしないでください。

よろしくお願いいたします。



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