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77.「明かします ――暴走ハンターを取り押さえよ⑰――」
ちょうどいいタイミングがあったので、48話でちょっと触れたミズハの苗字を明かします。
「いままで彼女とかいたことないみたい」
本日の主役が隣りに耳打ちする。
それを聞いたドナは意外そうな顔を見せる。
「えーモテそうっすけどね」
「見た目で言い寄られたりはするんだけど、いざ付き合ってみるとさっきみたいなこと言い出すから」
丸聞こえだった。
それでも聞こえていないフリをしておいた。
ミズハはまさに今時の若者で、同年代の中でもかなりその容姿は整っている。
二年前に海の向こうの大陸でクリスタル探しをしていたときも彼がチームで一番のイケメンだった。
現在ここ狩りの街ウェールズ周辺で活動しているハンターの中でもトップクラスのモテ率を誇っていると言っても過言ではない。
付け加えて身長180以上、仕事で鍛え抜かれた肉体、そして初対面でも柔らかい物腰から一目で惚れられる事象が多々起きるのだ。
だけどその数多あるチャンスを全て逃してきたのがこのミズハ=ハスハという男なのである。
「危険な仕事をしているからな。彼女は作らない主義なんだ」
強気な口調でミズハは言う。
しかしファルによってすぐに格好がつかなくされてしまう。
「今のがお決まりのセリフなの」




