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66.「あんた誰 ――暴走ハンターを取り押さえよ⑥――」
「めっちゃ個性的な家に住んでるんすね」
辞典の力によって変わり果ててしまった我が家が見えてくると、隣から声が上がった。
「色々と事情があるんだ」
ミズハが面倒そうに言うとドナは言った。
「まーアタシん家も似たようなもんだし、別に気にしないっすよ」
「どんな家だよ」
「ところでこの子は何者っすか?」
マンションの前に並び立つ三人。
その中で一番小さい少女ファルを指差してドナが言った。
「指差すな」
ミズハは彼女の前に立ち、ドナとの間に壁を作る。
その間ファルは一言も喋らずモゴモゴしていた。




