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65.「家でやれ ――暴走ハンターを取り押さえよ⑤――」
「起きたら終点っすよ。車庫まで行っちゃったじゃないっすか」
「お前の降りる場所とか知らねーし」
二日ぶりの再会を果たしたミズハとドナ。
釣りの街出身の新米ハンターのことなど、もちろんこの場に居合わせた人達は知る由もない。
「ミズハの知ってる人なのね?」
ソラが確認を取ると、ミズハは少し間を空けた後こくりとうなずいた。
「それじゃあ、問題解決?」
再びうなずく。
「じゃ。積もる話は家に帰ってからやりなさい」
奥から顔を出したヤマトが言った。
暗に「仕事の邪魔だからどっか行け」と言われているようだった。
そしてドナのテンションに押されて一瞬失念していた問題を、『家』という単語が再び思い出させてくれた。
ミズハが帰るべきその家が、今とても大変な状況になっていたことを。




