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67.「とりあえず ――暴走ハンターを取り押さえよ⑦――」
「さてどうしようか」
ミズハは変わり果てたマンションを元通りにする方法を考える。
とは言うものの、直す方法は初めからひとつしか思い当たらない。
そしてそれは、おおまかな経緯しか聞かされていないドナが導きだした答えと同意見だった。
「その辞典になんか書いてないんすか?」
「そう。この辞典だけが頼りだってのに」
ミズハが悔しそうな顔をする。
この辞典に書かれているのは持ち主の細かいプロフィールのみ。
ミズハの手からファルに移ってもそれは変わらない。
「どんなか見して」
ドナがファルの側に駆け寄り、半ば強引にページをペラペラとめくっていく。
「書かれているのはファルちゃんの誕生日とかだけだよ」
そんなミズハの予想を覆す言葉が二人の少女達の口から飛び出した。
「あった!」




