63/109
63.「尾行する ――暴走ハンターを取り押さえよ③――」
「ハイブリッジ!」
ギルドで暴れている褐色肌のハンターに見覚えがあった。
釣りの街フィッツシャーで出会ったあの新人の、カッコいい苗字を呼ぶミズハ。
「名前覚えててくれたんすか! チョー嬉しいっす!」
目を輝かせ、可愛らしい仕草でピョンピョン飛び跳ねるドナ。
ギルドで何が起きているのか、ソラの口から道中聞かされていた。
ハンターを名乗る若い女が押し掛けてきて、大声で「ミズハを出せ」と言い出し誰にも止められずにいたらしい。
本人が到着したことでようやく事態は収束しつつある。
「なんで君がここにいるんだ」
ミズハの当然の疑問。
ドナは待ってましたと言わんばかりに手を叩き、溜めの動作を入れながら答えた。
「交尾したっす! 間違えた、尾行したっす」
…果たして収束するのだろうか?




