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47.レベル1の女
「フィッシャーじゃねぇ! フィッツシャーだ!」
腹ごしらえを済ませて店を出たミズハの前に人だかりができている。
どうやら通行人同士でちょっとしたいさかいがあった様子。
大人三人に今にも飛び掛ろうとしている同年代くらいの日焼け肌の女を見つけ、ミズハは思わず仲裁に入った。
「君もハンターだな」
その女の腕を引き、雑踏を避けて路地に入るとミズハがそう切り出した。
「えっ。なんでわかったの?」
きょとんとした顔で尋ねてくる日焼け肌の女にミズハは指摘する。
「匂いだよ。繁華街の真っ只中で…」
「えーっ!? クサイ? アタシクサイの??」
ミズハの言葉を遮ってやかましく声を上げる日焼け肌の女に、やれやれといった様子で指摘する。
「火薬の匂い」
「へっ? あ、なんだ火薬か。よかったー、シュッシュしたとはいえ三日間フロ入ってないからなー」
思わず後ずさりするミズハ。




