26.カエル
「黒の魔法使い」の読者数が増えてきているので軽く裏話。
くろのまの舞台になっているミシディア大陸は、四つに分断された大陸のうちの一つです。
図書館での調べ物のおかげで、獣人のことがある程度分かった気がする。
しかし色々と考えていくとどうしても足りないものがある。
自分自身のことが事細かく記載されている書物がこの世にあるか?
「獣人という種のことは理解できても、森で出会ったあの子のことは何一つ分からないままじゃないか!」
あれから数日が経過した。
誘いの森周辺は、ここしばらく天候が落ち着いている。
装備を整えたミズハは真っ昼間にプライベートで森へ出向いた。
霧も無く、視界は良好。
人命救助で赴いたあの時に比べて遥かに楽に目的地に到着した。
しかし呼び掛けても獣の少女は現れない。
月明かりに照らされていた高台にも足を運んだが、彼女の痕跡は何も見つけられない。
「もしかして、夜行性?」
途方に暮れなずむ。
道すがら、道しるべ用に点々と蒔いておいたビスケットの欠片は帰り道に一つも発見できなかった。
獣の少女が食べたのか。
通りすがりの一般獣が食べたのかは誰にも分からない。
それでも無事に帰りついたミズハを出迎えたのは、扉に貼り付けられた一枚のメモだった。
『依頼発生、至急来られたし。』と書かれている。
Where が抜けているがミズハには差出人が分かっている。
「わざわざメモで知らせるってことは、俺を指名する依頼ってことか」
今週末も一日複数話掲載、やっちゃおうかなっ??




