3話 レベル500?
「え、エルフ、本当にいたのか」
ダンジョンで生活する事8年、俺はドラゴンに、スカルナイト、ケルベロス様々な異界の獣達を見てきた。
しかしエルフにお目にかかるのは初めてだ。
「そ、そんなにジロジロ見ないでください恥ずかしいです」
そう言ってエルフは顔を背ける。
「す、すまん、でもただ初めて見てさエルフっていう種族を」
「まぁそうでしょうね、エルフは私と姉の2人しかもう残っていないので」
エルフはそう話すと、下を向いてしまった。
やっぱりエルフって貴重な種族なんだな。
よくあるよなそういう設定とか。
「そうかお前とお前の姉さんだけなのか、じゃあ今は姉さんと2人暮らしなのか?」
「い、いえ、姉とは別々に暮らしております」
「そうなんだ」
そう言って俺は熊鍋のスープを啜った。
とりあえずわかった事を整理しよう、ここはエルダー大陸で、おそらく異世界。
多分だけど俺は気付かぬうちに異世界に来ていたのだろう。
そしてその異世界にはエルフとかがいる。
うーん、これは結構なファンタジーだなぁ。
「なぁ、あんたの名前ってなんて言うの?」
「私の名前はフェリスです、確かあなたはサトシでしたよね、改めてよろしくお願いしますサトシ様」
「おう、にしても人と話すなんて8年振りだよほんと」
「……8年?」
その一言にフェリスの表情が固まる。
「な、何を言っているんですかサトシ様、ここは魔境と呼ばれる呪いのダンジョンですよ、そんなところで8年もいたというのですか?」
「え、そうだけど?」
「ちょっ、ちょっと待ってくださいあなた、あなたのレベルっていくつなんですか?」
そう言ってフェリスは俺に飛びかかってきた。
い、いきなり近づかないでくれよ、まったく。
「れ、レベル?そんなの知らないよ、てかお、降りてくれない?」
「すみません、ちょっと確認させてくださいね、アビリティ発動、解析」
フェリスはそう言うとさらに顔を俺の顔に近づけた。
ちょ、近いってマジなんなのこの子。
惚れちゃうよこんなことされたら。
「……500」
「え?」
「レベル500……ですか」
そう言うとフェリスはゆっくりと起き上がり、俺から離れた。
ふ、ふぅどうにか切り抜けたぜ。
「なぁレベル500って低いの?高いの?」
「た、高いです、しかも世界最高レベルですおそらく」
フェリスはそう話すと化け物でもみるような目で俺を見てきた。
ちょ、え、そんな、そんな目で見ないでよ、なんか悲しいんだけど。




