4話 vsデーモン
「ちょ、あのぉ、フェリスさんそんなに離れて歩かなくても」
「い、いえこれはその、決してあなたが怖いとか恐ろしいとかそう言うわけではないので!」
そう話すフェリスは俺から3メートルほど離れて、歩いていた。
あの後、とりあえずここを出ようという事になり今はダンジョンの外へ出るべく歩いている。
にしても命の恩人だと言う事を忘れ、化け物扱いするとは、まったくフェリスは失礼な奴だ。
「なぁ、ひとつ聞きたいんだけど、このダンジョンにいるドラゴンとかってレベルいくつなの?」
「え、ドラゴンですか、大体200くらいですかね」
「ふーん雑魚なんだ」
「……雑魚?いやいや、神話級でしょ200とか」
そう言ってフェリスは大袈裟なくらい腕を大きく振った。
神話級ねぇ、ドラゴンなんてパンチ1発でKOできるだろ、まったく。
「神話級ねぇ、なぁそれならーー」
『ギャオオ』
俺の言葉を遮るようにして、何処からともなくデーモンが現れた。
「あ、デーモンだ」
「いやぁぁぁ、で、出たぁ化け物」
そう言ってフェリスはまたオーバーなリアクションをした。
「落ち着けよフェリス、あんなの雑魚だろ」
「いやいや、レベル120、120ですよ!」
フェリスは俺に両目をぐわっと広げてそう訴えてきた。
こわっ、フェリス顔こわっ。
せっかく可愛い顔してるのにそれはやらない方がいいだろ。
「ああ、はいはいわかったよレベル120がバケモンなのはさ、てかあいつ狩ってもいいかな?」
「へ?」
「いやさデーモンの羽って、炙ると美味いのよ」
「な、何を言ってるんですかぁぁぁ?」
「もういいってそういうの、スキル発動フレイム」
『ボウッ』
『ギャウッ』
そうして俺はフレイムを使いデーモンを燃やして地に落とした。
「う、嘘、なんでスキル使えるんですか?」
「……舐めんなよ、それくらい使えるさ」
「いやいやスキルは、アビリティの上位互換、超越者しか使えないものなのですよ」
フェリスはまた怯えた顔でそう言ってきた。
「超越者?」
「超越者とはこの世界……そうですね私のいた世界を作ったとされる、いわば創造主的な方達のことです、つまりサトシ様は創造主と同じものが使えていると言うわけです」
「ま、マジかよ」
創造主と同じ力か。
確かにそんな力が使える奴が近くにいたら怯えたかもなるか……。
でもどうして俺なんかにそんな力が使えるのだろう……それも含めてこの先にある異世界に行けば何かわかるかもな。
うしっ!行く理由も増えたし、道を急ぐか。
そうして俺とフェリスは異世界へ行くため、ダンジョンの下層を目指す。




