表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼焔の魔女 ~ 幼女強い 【感謝! 8000万PV・書籍版第3巻発売&コミカライズ、もうすぐです!】  作者: 一 二三


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1202/1208

精霊種 ㊱

「良い話だったの?」

「新鉱脈は有ったぞ。無茶な採掘をしなければ、現状の鉱脈も当面の心配はないそうだ」

「・・・おお。良い儲け話」

 元々、数十年は採掘できそうと聞いていたけど、さらなる鉱脈が見つかったとなれば、長期的な安定財源が確保できたってことになる。


 エルフ族が知っている塩湖のことも有るし、領有範囲を広げて塩湖を取り込んでしまえば100年単位で安定することになるだろう。

 ただし、塩湖が有る場所は森の結構深い辺りらしいから、徐々に領有範囲を広げて無理なく到達する計画を立てるべきだ。

 私たちを見下ろしてお母様が首を傾げる。


「お前らは何をしていたんだ?」

「風ジェットカッターを教えていたわ!」

「・・・私は魔石使用法を」

 私たちの活動報告にお母様の両手が伸びてきて、ルナリアと2人、ぐりぐりと頭を撫でられる。


「そうか。私も精霊術式を学びたいんだがな」

「わたしも!」

 ルナリアの返事にフィティオスさんたちへ目を向ければ、休憩を取っているエルフ族の兄弟は明るい表情で何やら話し込んでいる。


 あの様子だと、ルナリアの指導を受けて何らかの手応えを感じているのだろう。

 一度成功したなら、後は個々に練習を重ねて自分の技術へと昇華するだけだし、本人たちが満足したら魔石使用法へ移行しても良いかもね。


「・・・じゃあ、一緒に練習する?」

「そうだな。昼になるまでまだ時間が有るだろう」

 お母様がそれで良いというのなら鉱脈関連の仕事は終わったのだろうし、大丈夫かな。


 レイクスさんたち4人とミセラさんたちは目標ラインを超えたし、ミセラさんたちに任せておけばサーシャさんたちにも教え込んでくれるだろう。

 アスクレーくんたちも出荷が終われば下りて来るだろうし、猟師さんたちも獲物の回収が終われば戻ってくるだろう。


 ヨシヨシ。まだしばらくは私も魔法の練習以外にすることが無さそうだよね。

 お母様たちが精霊魔法の練習をするというなら、ここも効率化しておくかな。

 いつも通りお母様の傍に付いているエゼリアさんたち8人に向き直る。


「・・・みんなも憑いている精霊がいないかケイナちゃんに視て貰おう」

「お願いします」

 特にエゼリアさんとアンリカさんの2人が嬉しそうに笑う。


「・・・ケイナちゃん、ケイナちゃん。みんなにも精霊が憑いているか視て貰えないかな」

「ええ。構いませんよ」

「ありがとうございます。お願いします」

 私たちの会話が聞こえていただろうケイナちゃんが快諾してくれて、エゼリアさんたちが先生役を務めてくれるケイナちゃんに頭を下げている。

 ここだよ! とばかりにお母様の手を握れば、察してくれたお母様が一歩踏み込む。


「ケイナ殿。差し支えなければ、私も精霊術式の使い方を今少し指南願いたいのだが」

「わたしもお願い!」

「良いですよ」

 ケイナちゃんの周りに人の輪が出来て、ケイナちゃんも笑い返している。


 ヨシ。良い感じ。

 言葉を交わしてお互いの理解を深めれば人の距離は縮まる。

 親しい人たちが増えれば、ケイナちゃんたちもウォーレス領の居心地は悪くなくなるだろう。


 エゼリアさんとアンリカさんとの親交を深めておけば、冒険者活動で王国内各地を訪れることになるケイナちゃんたちは緊急時に逃げ込む安全地帯を得られるはずだ。

 この交流は、きっと無駄にはならない。

 さあ。私も親交を深めるために魔法教室の続きをヤルか。


「・・・ケイナちゃん。こっちは任せて良いかな?」

「フィオレは?」

「・・・私は、あっち」

 ケイナちゃんの反問にテツさんたちを指せば、ケイナちゃんがクスリと笑う。


「お願いしますね」

「・・・任せて」

 私の次の相手は、ケイナちゃんでも手こずった頑固オジサンたちだ。


「・・・じゃあ、魔力の放出を教えようかな」

「お、おう」

「「「お願いします!」」」

 テツさんと獣人族の3人が応える。


「・・・おっ。ヤル気だね」

「魔法術式が使えれば、少しは狩りが怖くなくなるかと」

 苦笑を返してきたのは髪が白黒の斑になっているイカウさんだ。


 人口密度が高くなったから少しだけ場所を移動しようかと手招けば、4人が付いてくる。

 「怖くなくなる」ねぇ?

 言葉の意味を思い返せば、テツさんたちが常用しているという狩猟方法のことを言っているのだと気付く。


「・・・あー。魔獣を待ち伏せするんだっけ」

「そうニャ。スッゴく怖いのニャ」

「オレはもっと確実に魔獣を止められればと」

 ミャウラさんとクァタルさんが大きく頷いた。


 私はワナを常用するスタイルだから、あんまり意識したことは無いけど、追い出されてくる獲物は当然のことながら自由に動ける状態だからね。

 デカいし凶暴だしで、自分たちに向かって突進してくる魔獣が怖くないわけがない。

 出来ることなら魔力の手まで習得させた方が安全だろうけど、身体強化魔法が使えるようになるだけでも生存率は大きく跳ね上がる。


 元エクラーダ騎士のクァタルさんは身体強化魔法を使えるはずだけど、エターナさんから聞いた話では、エクラーダ人は体内保有魔力量が少ないから身体強化魔法を常用できないんじゃなかったかな。

 クァタルさんの言う「もっと確実に」とは、その辺りの事情から出た言葉だろう。

 だったら、私が教えるべきことは放出と魔力制御だ。



精霊種㊱です。


広がる人の輪!

次回、原因!?


※ 遅刻です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ