前へ目次 次へ PR 15/16 ひま こない。なにも。こない。 ひまだ。ほんとに、ひま。 なにも、ない。降り注ぐ雨も 共鳴する風も 僕だけが見える波も なにも、ない。 ひま、ひま、ひまひまひまひま!! 時空が止まったような白。 その雲の形がいつもとちがうとは気付かなかった。 澄んだ空気。あの空気感もない。 ない、ない。 これが無関心ではなく、関心の裏返しだとは、 思わなかった。 それで、それで、それで僕は、 桜吹雪の世界に、 自分の感性を封じ込めようとした。 一瞬、風の微かな匂いがして、 思考を放棄した。