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第25話

さてさて、今日もログインしました。

街中ではなく、クランホームに現れる。

設定で変えられるからこっちに変更した。

まぁ、あいつらとのクランが完成したらあっちに変える予定だけど・・・。

さて・・・アホ共がついに解放されてしまったからな、そろそろ一緒にプレイする準備をしなければ。


「まずはレベルを上げなくては・・・序盤だし前衛じゃないから別にそこまで上げなくてもいいかなとか思ってたけどちょっと甘かったかな?」


軽い反省をしつつ、クランホームの中を見回る。

ふむ・・・山が増えてるね。

森は・・・うん、でっかい樹が見える。

荒野・・・ん?んん?奥に砂漠が見えるぞ?

砂漠に生息する・・・ラクダか?ラクダ好きが入ったのか?

わからん・・・が、俺の金じゃないし別にいいか。


「んー・・・うん、ククロさん怒るだろうな。まいっか・・・・・・家も変わってる。いや、え?湖・・・いや、波があるから海か?いやでも砂浜はないし・・・んん?わからん。とりあえず中で黒やん待ちながら掲示板見るか」


少し前までは、昔ながらの一軒家だった。

今は昔ながらの御屋敷にしか見えない。

高さは2階分しかないけど・・・横はいくつあるんだ?

ぱっと見た感じで・・・50m?いや、もうちょっとあるか?

しかも奥行きも結構あるっぽいしこれやばいだろ。


中に入ると見た目通りの和風作りの玄関だった。

石で出来た靴脱ぎ場に靴箱・・・え?このゲームって靴脱いで裸足になれるの?

この靴って一応装備品だs・・・脱げたわ。

しかも靴箱にちゃんとしまえたし・・・なんか上手く言葉に出来ないけどこのゲーム凄いな。


色々と見て回りたい気持ちを抑え、和室にて待機する。

畳が実装されてるのには驚いたけど、ホーム専用らしい。

ホーム以外で使う場所あるのかは疑問だ。


掲示板を見つつ、待っていると黒猫がログインしてきた。

学校から家まで30分かかるとか・・・可哀想に。


「・・・なぁ」


「俺は何一つ関わってないぞ。昨日一緒にログアウトしたろ?これはその後出来た物だ」


「・・・・・・だよなぁ。なんで約1日でここまで変わったの?」


「クラン用掲示板によると、次の街に行ってた組が向こうでの稼ぎが終わったから戻ってきたらしい」


「また山を荒らしたのかよ」


「残念、森でした。鳥系がおいしかったらしい」


「あー・・・きれいな羽根は装飾品に使えるからーとかか。やりすぎじゃね?」


「零さん達が情報開示してすぐに行動開始したらしいからね。まっ、楽しければいいでしょ」


「ククロさんが怒るな。さて、レべ上げ行くか」


「ういー・・・あ、黒やんはいくつなん?」


「12」


「え?12?高くね?」


「お前が山籠りしてる間戦闘練習したり装備品作ってたからな、そこそこ上がってる」


よく見ると装備の一部が変わっている。

革で出来た鎧の一部に金属が使われていて、防御力が上がっているように見える。

金属以外の部分は未だに革だからそこに攻撃されたらどうなるんだろう?

今まで通りのダメージなのか?


「あー・・・そう考えるとそこそこしか上がってないな。俺まだ5だけど」


「お前は上がってないってレベルじゃないよな・・・。罠猟で経験値入らないのってバグ?」


「戦闘経験でも生産経験でもないから入らない、仕様です」


「確かに微妙に違う経験だな・・・。まぁ、仕様ならいいか」


「一応隠し・・・全部隠れてるステータスに反映されてるらしいぞ?忍耐力が上がって一部の状態異常に強くなるとか。公式がそこら辺言ってる」


「行動結果によって成長が違うだっけ?そもそもステータスが見えてないからわからん」


「見えててポイント制なら劣化コピーしか生まれないからな・・・さて、行きますか」


「あいよ」


黒猫とPTを組み、移動する。

クランホームから街への移動は噴水広場と四方に存在する門を選択出来るから楽だ。

ある程度慣れたとは言え、まだまだ注目を集めるからな。


「さてさて、そのレベルだとここら辺は問題なしかな?」


「ん?レア個体が出て隙が出来なきゃ余裕だな」


「わんわんおか」


「この前猫のレア見たんだけどさ、「にゃんにゃんお」でいや待て違うだろって突っ込んでたら殺された」


「ここの運営すげーな。てかなんで逃げなかったの?」


「猫を愛でてたから」


「・・・・・・敵だからダメージ食らうだろ」


「だから死んだんじゃん」


「・・・・・・そっすか。じゃ、じゃあ、前回同様奥の方に行くか」


「だなー。採取なんかもしたいし」


くだらない雑談をしながら移動する。

結構な人数が次の街に移動したため、道中での戦闘は前回の比じゃない。

ただ、前衛である黒猫のレベルも前回の比じゃないからな、余裕だよ余裕。


「ふぅ・・・てかさ、なんでお前は戦わないの?」


「あんまり弾薬を持ってきてないからさ、今は立ち位置や黒やんの動きの監察を優先してた。誤射は怖い」


「あー・・・ちゃんと理由があるなら別にいいか。サボってるかと思った」


「適度にサボらないと弾切れで足手まといになっちゃうからねー。序盤はしかたないよ」


「弓と銃は継戦能力低いからなー。持ち運べるアイテム数を増やすのと金稼ぎをしなきゃいけないからめんどくさいんだよな」


「その分強いんだけどねー・・・お前猫見るたびに撫でようとするの辞めない?一応敵だよ?」


「無理」


「あっそう・・・あっ!面白いこと思い付いた!」


「可愛いなぁ・・・」


「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」


「うるせぇお前をぶっ殺すぞ!てか、誰がお前のお兄ちゃんだっ!」


「人生で一度は言ってみたいセリフベスト100に入るセリフです。満足したわ~」


周りの視線は痛いけど、かなり満足した。

やっぱりこういう有名なセリフって言ってみたいよね?

俺は普通だよね?

誰だって言ってみたいって思うよね?


「・・・・・・まぁ、銃を向けてないからな。許そう」


「一応万が一を考えてお空に向けましたよ」


「はぁ・・・移動するかー」


「あいあい。てか、お前HP大丈夫なの?俺から見たらゲージ半分だよ?」


「【ヒール】・・・微妙に満タンになってないけどいいか」


「お?回復魔法じゃん。前衛が自分で回復出来るのは大きいからな―。俺も教会に行って覚え・・・回復する前にあいつら死ぬからいらないか?」


「お前回復魔法持ってるんじゃなかったっけ?」


「独自魔法で回復魔法を作った。かなり特殊」


「どんなん?」


「魔法名【もふもふ】で、発動後一定時間以上俺の尻尾をもふもふしなければ解除される。もふもふしている人のHPとMPを回復し続ける代わりに俺は攻撃及び移動ができない」


「・・・・・・・・・評価し辛いなぁ。お前らしいっちゃお前らしいけど・・・うん。それお前自身はもふもふ出来ないから回復できないよね?」


「うん、だから消費MPは結構少なくなってる。デメリットを作らないと消費量が多かったり威力や回復量が減るからな、バランスが大事だよ」


俺の魔法の大半・・・いや、全部が狐や怪火に関するものだ。

だから、デメリットもそれっぽく作ってる。

例えを出すなら、火魔法は尻尾の先端からしか出ないとかだな。

魔法が出てくる場所や大きさ、飛ぶ速度なんかを指定出来なくするのはデメリット扱いになる。

狐や九尾、怪火っぽい魔法を作ればデメリットがデメリットじゃなくなるからおいしいです。


「さて・・・俺の想定している戦い方をやるからそこにいる狼さんには手を出さないでくれる?」


「ん?りょうk・・・下がるべき?それとも攻撃をしないだけ?」


「下がっていいよ?」


「了解。お手並み拝見といこうかな?」


「じっくり見てな・・・【狐火】」


尻尾の先から青白い火の玉が生まれる。

出現場所の固定、魔法の移動速度の低下をデメリットに設定し、威力に対して消費MPはかなり小さくなっている。

9本ある尻尾全てから同時に【狐火】を発動させるにはどうしても消費を下げる必要があるからね・・・。


「おっそ~・・・え?これ当たる?小足じゃないけど見てから回避余裕でしたじゃん」


「うるせぇなぁ・・・これはこれでいいの」


狼5匹がこちらに気付き、攻撃をするため近付いてくる。

しかし、本来なら最短距離で突っ込み、こちらの行動を制限するように動く個体が突っ込んでこない。

予想通り・・・いや、期待通りの結果になった。


「ほーん・・・面白いな。遅いからこそ、相手の進行ルートが制限される・・・か。飛び越えたら空中で撃ち落とすから銃使いのお前からしたら対処が簡単と」


「正解っ!・・・っと。魔法で銃を活かし、銃で魔法を活かす。それが俺の戦い方」


少し無理をして火の玉を避け、突っ込んできた個体を簡単に撃ち落とす。

狼タイプは連携が一番の脅威だ。

それを分断し、持ち味である速度を制限すれば対処は簡単だ。


1匹倒した隙を狙ってきたのか、2匹同時に突っ込んでくる。

だが、甘いとしか言えない。

俺は固定砲台じゃないし、火の玉も移動可能だ。

まだ全部を同時に動かしながら移動、攻撃は出来ないけど、2.3個なら可能だ。

お前の移動先に【狐火】の一つは置いてあるんだよ・・・ってな感じで1匹片付け、もう1匹は普通に撃って倒す。


残った2匹が同時に左右から攻撃をしてくる。

後ろに【ステップ】を発動し、攻撃を回避しつつ、自分がいた場所に【狐火】を向かわせる。

と、同時に銃での攻撃で足止めしつつ、こちらに意識を向けた状態を作る。

狼2匹が完全にこちらを向いた所で【狐火】が移動完了し、狼に接触、爆発する。

当たり所がやや悪く、1匹は生き残ったけど、そのまま銃で攻撃して戦闘終了だ。


「ふぅ・・・まだまだだなぁ・・・」


「おつかれ~」


「おつかれさんっと・・・。どうよ?」


「お前っぽい戦い方でよかったぞ。ただあれだな。火の玉全然動いてないな」


「わかる?今現在の課題が、火の玉を9個同時に操作できない、火の玉の操作に集中すると無防備になる、他プレイヤーとの連携は確実に無理の3つなんだよ」


「何個くらいなら同時に操作出来るん?」


「完全な操作に関しては集中すれば4つ、移動や攻撃しながらなら1つ。どこどこに移動しろって命令して放置の場合は集中して5つ、移動や攻撃しながらなら2つ」


「隙を晒して半分か・・・微妙だな」


「要練習ってとこだな。理想としては詰将棋みたいに相手を追い込む戦い方かな?」


「難しそうだな」


「まぁね。じゃあ、操作と連携練習だ。黒やんが前衛で防御して、俺が【狐火】を操作して倒す」


「俺も合わせた方がいいな。声出し確認しつつやりますか」


「だね。明日までにもう少し戦えるようにならなければ・・・」


明日は零さんに戦闘を教えてもらう日。

ある程度の方向性を持っていなければ教える方も大変だろうしね。

レベルが低いのはしょうがないけど、戦い方くらいはある程度見せれる状態じゃなきゃ失礼だ。

さてさて、今日はあと3.4時間くらいしかできないけど、どこまでいけるか・・・頑張らなきゃね。




主人公の戦闘スタイルは本編にあった通り、魔法と銃を上手く組み合わせて相手を追い込んでいくスタイルです。

弱点としては、


・主人公自身のスペックが高くない  = 尻尾にも当たり判定があり、回避能力が低い

・一つ一つの火力がそこまで高くない = 回復能力が高い敵を追い込めない

・ゴリ押しに弱い          = 火力が低いことを利用され突っ込まれると対処不可


を想定しています。

守ってくれる前衛がいると輝きますが、主人公のスペックが低いため、きちんと合わせてくれないとFFします。


次の更新予定日は 10/09 0:00です

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