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幼馴染を実の姉にNTRされ絶望のどん底にいた女の子を拾った俺は、全力で幸せにすることにした  作者: 夜空 叶ト


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第15話 ゴールデンウイークは温泉旅行へ!

「なるほど。ゴールデンウイークに遊びにですか」


「ああ。爽夏と三人でどこかに行こうと思ってるんだけど、大丈夫か?」


「はい。私は特に予定もありませんし、春斗くんと爽夏さんとどこかに行ってみたいので全く異存はありませんよ」


「やった!! じゃあ、どこに行くか今から話し合いましょ! ねっ兄様」


「わかったからそんなにはしゃぐなよ」


 さっそく俺は刹那に遊びの提案をしたら二つ返事で了承をもらえたのでどこに行くか話し合うことに。


「今年のゴールデンウイークって何日あったっけ?」


「確か五日くらいじゃなかったっけ? 結構長かった気がするよ」


「そうですね。三日から七日までの五日間です」


 なるほど。

 五日間もあればどこへでも行けるな。

 時間的な制約はほとんど受けないと考えても問題ない。


「じゃあ、どこでも行けますね! それで、兄様? どこに行きますか?」


「……そうだな~」


 正直言って金銭的にも時間的にもどこへでも行けるから様々な行き先を考える事ができるな。

 さて、どこに行ったものか。


「姉様は行ってみたいところとかやってみたい事とかないんですか?」


「そうですね……そう言われてみると中々思いつきませんね」


「だよな。そういう爽夏は行きたいところとかあるのか?」


「……思いつかないね!」


 俺含め三人とも特段行きたい場所ややりたいことがないらしい。

 まあ、すぐに言われてパッと答えをだす方が難しいもんな。

 どこに行くべきか……


「じゃあ、何をしたいのかを考えてみるっていうのはどうだ?」


「なるほど。それはいいですね」


「じゃあ、何をしたいのか三人で案を出し合ってどこに行くのか決めよっか!」


 自分が今何をしたいのか……か。

 そういえば最近忙しくてあんまりゆっくりできてなかったな。

 せっかくの大型連休だし、ここはゆっくりするのもいいのかもしれない。


「お! 兄様何か思いついたみたいな顔をしてるね! 何を思いついたのかな?」


「いや、ゆっくりしたいなと思ってな。最近色々あってバタバタしてたし。ここらへんで羽休めをしてもいいのかなと思ってな」


「羽休め……なら温泉旅行とかどう?」


「温泉旅行ですか?」


「はい! 温泉街を散策したり、温泉を楽しんだりとできることは多いと思いますけど。どうでしょう?」


 温泉旅行か。確かにいいかもしれない。

 俺の望んでいる羽休めもできる。

 良いことしかない。


「すごくいいですね! 私は温泉旅行とか行ったことがないのですごく楽しみです」


「そうなのか? なら、温泉旅行でもいいか?」


「はい! 私はそれで問題ないです。爽夏さんはどうでしょうか?」


「私もそれで構わないですよ。温泉街とかそういうの好きですし」


「なら決まりだな。旅館の予約とかはしておくから任せてくれ」


 アッサリ目的地が決まったので、俺は早速スマホを取り出して予約をする。

 どうせならとことんいい旅館を予約しておきたい。


「部屋はどうする? 今ならある程度好きな部屋を取れるけど」


「う~ん、私は三人同じでも構わないけど。姉様はどうですか?」


「わ、私も特に問題はありません。私と春斗くんは婚約者なわけ……ですし」


 刹那は顔を真っ赤にしながらそう言ってくれる。

 ここまで照れられると俺のほうまで恥ずかしくなってしまう。


「じゃあ、三人部屋で予約しとくな。必要なものはまだ時間があるし買いに行けばいいか」


「だね! いやぁ~楽しみだな。兄様と旅行に行くのなんて二年ぶりくらい?」


「かもな。俺がこっちで暮らすようになってからは一回も旅行に行ってないし、その前は俺の受験で忙しかったからな」


「本当だよ! 結構寂しかったんだからね」


「ごめんって。今日はその分まで楽しめばいいだろ」


 爽夏にはさみしい思いをさせてしまっていたようだ。

 今回の旅行で寂しくさせた分まで取り返せたらなと思う。


「そうですよ。私も温泉旅行とか初めてですし、みんなで楽しみましょう!」


「姉様、大好きです!」


「わっちょ、ちょっと爽夏さん!?」


「えへへ~柔らかくて抱き心地がいいな~」


 爽夏と刹那がイチャついてるのを傍目に旅館の予約を済ませる。

 箱根の良いところの温泉旅館だ。

 付近には温泉街もあり、かなり和風の雰囲気を楽しめるし羽休めには最適の場所と言える。


「爽夏、刹那が困ってるからほどほどにな」


「は~い」


「春斗くんは温泉が好きなのですか?」


「まあ好きだな。気持ちいいしゆっくりできる」


 温泉は昔から両親に連れられて行ってるからなのか、俺もかなり温泉が好きになっている。

 一人暮らしを始めてからもたまに温泉に行くくらいだ。

 天然もいいしスーパー銭湯もいい。


「そうなのですね。本当に楽しみになってきました。初めての温泉を春斗くん達と行けるなんて幸せです」


「そう言ってもらえて俺も嬉しいよ。最高の思い出にしよう」


「はい!」


「あの~そうやってすぐに二人だけの世界を展開するのはやめてもらってもいいですか? 凄く居たたまれないんですけど」


 ジト目で爽夏に睨まれてしまった。

 気をつけなければ。


「すまん」


「すいません」


「別にいいですけどね。二人がそこまで仲がいいってことは姉様が本当に未来の姉様になる確率がどんどん上がっていくと言う事なので」


 まあ、婚約した以上は俺のほうから刹那を手放す気はそうそうないわけなのだが。

 刹那にも俺のことを好きになってもらえたらうれしいし。


「そ、爽夏さん」


「じゃあ、ゴールデンウイークの予定が決まったことですしそれまでの学校生活を頑張っていきましょうか!」


「だな。楽しみがあるから頑張れるな」


「ですね。みんなで頑張りましょう」


 ◇


「へぇ~温泉旅行ね。いいじゃねぇか。久しく温泉にはいってないな」


「そうなのか?」


「そうだとも。この高校に入ってからまともに温泉に行く機会なんかなくてよ。今度俺とも行かねぇか?」


「いいぞ。というか、その時は紅葉とか刹那も誘ってみんなで行こう」


「良いなそれ。絶対だぞ」


「わかってるって」


 翌日、俺はいつものように学園に登校していた。

 この学園では刹那を虐めるようなやつもいないし、彼女に危険が及ぶようなことはないと思いたいがなかなかそう上手くはいかないのが現実。


「そういやぁ刹那さんとお前が婚約してるっていうのが学園中に広まってるな。それを快く思わないやつとかいるんじゃないのか?」


「一定数はいるだろうな。でも、さすがに危害を加えるようなことはしてこないと信じたいんだがな」


「どうだかな。お前が思っているよりもこの学園の女子連中は広隆寺家の妻の座を狙ってるんだぞ」


「面倒だな。どうすりゃあいいと思う?」


 俺では手の施しようがない問題じゃないか。

 女子はかなり裏工作が得意でなかなか表ざたになりにくい。

 紅葉にそういう面の変化に気が付いたらすぐに教えてもらえるように言っているけど。

 それでも確実に刹那が安全になったとは言いずらいんだよな。


「知るか。まあ、俺も変なことが起こってそうだったら言うよ」


「ありがとな」


「良いってことよ。それよりもお前前回の模試全国一位取ったってマジか?」


「マジだな。てか誰から聞いたんだ?」


「もちろん紅葉からだな。やっぱりお前って天才なんだな」


 壮太が興味深そうに俺の顔をマジマジと見つめてくる。

 男に見つめられてのなんら嬉しくないんだが。


「そうでもない。お前もしっかり勉強すれば取れるんじゃないか?」


「馬鹿言うな。ちょっと勉強した全国一位取れるんなら苦労なんかしねぇよ」


「それもそうだな」


「お前……もしかしてケンカ売ってるのか?」


 壮太が睨んでくるがその視線を無視して俺は紅葉と楽しそうに会話をしてる刹那に視線を向ける。

 最初のころとは見違えるほどの笑顔に俺はほっこりする。


「無視すんなよ。はぁ、まあいいけどよ」


「悪いな。喧嘩を売ったつもりはないんだ」


「ンなことはわかってるよ。てか、何を見つめてるんだ?」


「いや、楽しそうに笑ってるなと思ってな」


「刹那さんか。お前、本気で惚れてるんだな」


「当り前だろ。好きじゃ無かったら婚約者になんかしないっての」


 壮太がすごく珍しそうなものを見る目で見つめてくる。

 さっきから表情をころころ変えているが、いったい何だというのだ。


「はぁ、普通お前らみたいな名家の人間は政略結婚が当たり前なんだぞ?」


「そんなのは俺には当てはまらないから知ったことじゃないな。それに紅葉やお前だって政略結婚はしてないじゃないか。する予定もないんだろ?」


「まあ、家の規模が違うっていうのもあるけど俺は長男じゃないしな。ある程度は自由なんだよ。紅葉も兄貴がいるからじゃないのか?」


「それもそうか。じゃあ、長男で自由に結婚できる奴ってあんまりいないんだな」


 家が大切なのもわかるが好きでもない相手と結婚して本当に幸せになれるのだろうか。

 俺にはあまり理解ができないな。

 うん、刹那と婚約できて本当に幸せだった。


「そうだぞ。まあ、お前が幸せそうだから俺は応援してるぜ」


「ありがとな」


 俺たちは男の友情というべきかそんな会話をしながら休み時間を過ごした。





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