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7話 田舎に帰ります

ウドゥンで縛り上げたフニヤを警備隊に引き渡す。

流石にあれだけ暴れたら貴族といえども誤魔化せないだろう。

まあ、金払って減刑は間違いないだろうけど。

都会ってやべえなほんと。そんなのがまかり通っちまうんだから。


まあ、俺にはもう関係ないか。田舎に帰るし。


「えーと、あとは任せて、行きますか。あんま面倒なことにまきこまれたくねーし」

「え、ええ。けど、フニヤさんってウチでも上の方でしたよね?」


サラダが困惑しているが、俺は無視して歩き出す。

正直、もうさっさと帰りたい。もう都会のしがらみは沢山だ。


人は多いし、多いのに冷たいし、物は高いし、狭くて苦しいし、とにかく俺の肌には合わなかった。

俺は、都会人にはなれなかった。


けど、


「ふふふ、サヌキの暮らしてたところ楽しみだわ」

「ま、面倒な人がいないってだけでもありがたいっすね~」

「まあ、サヌキ様がいればどこでも楽園ですよ」


三人も村の人間が、しかも、俺の信頼できる面子が来てくれるならなんとかなるだろ。

そんな気がしてた。


ん?


「ん?」

「ん?」

「ん? どうしました?」


ん?


「「「なんでいるんだよ!(のよ!?)(すか?!)」」」


三人が一斉に振り返った先には褐色肌の白髪の女が首をかしげている。

奴隷らしく滅茶苦茶露出の高い布一枚の服から見える肉付きのよい足や腕、そして、胸や尻が目の毒だ。


「私は、サヌキ様に全てを捧げると誓いましたから、あなたについていくのは至極道理かと」

「クアケ、お前なあ」


クアケは戦闘奴隷だ。

俺が拾ってうどんを食わせてやったくらいなのに、随分と俺を慕ってくれている。


俺が話しかけようとするとスゥさんが遮るように前に出てくる。


「クアケちゃん、あとのことはこのスゥお姉さまにまかせて【夜の翼】に帰りなさいな。あっちは都会で楽しいわよ」

「いえいえ、スゥ様こそ、田舎暮らしなんて耐えられないでしょう? サヌキ様は私が全てお世話しますので、どっかいけこのやろー」


スゥさんとクアケがバチバチと睨み合っている。

【夜の翼】の頃からこの二人は仲が悪い。

二人が互いにメンチきりあっているが、あまりにも近づきすぎて、胸同士が圧迫されてて、大きさが分かってしまい、目に猛毒だ。

むにゅむにゅしてる。そうそれは、うどんが捏ねられるように……。


「サヌキ? どこ見てるのよ?」

「サヌキ様、ワタシのはいくらでも見ていいですよ」


顔を赤くした二人がこっちを見ている。

が、それどころではない。その向こうで修羅が誕生している。


「胸め……デカい胸め……滅びろ、デカい胸族……」


サラダが呪いの言葉を呟いてる。目がヤバい。


「と、とにかく! 村へ行こう! いやあ、田舎はいいぞお! 楽しみだなあ! あ、乾きうどんでも食べるか? はっはっは!」


色んなバチバチに震えながら俺は都を出て、俺の地元カガワ―ル村のあった場所へと向かった。


そして、この時、俺達を見ている人間達がいたこと。

さらに、これにより、時代は大きく変わり始めることなるらしいが、その時の俺はうどんの事しか考えてなかった。








【滅びたサヌキの村】

住人:4人(予定)

 スゥ エルフ、風魔法の使い手

 サラダ ポーター、収納魔法

 クアケ 戦闘奴隷   ←NEW!


村長:サヌキ(仮)

 うどん職人

 スキル ウドゥン魔法。うどん状の白い魔力だが、相手の魔力を吸収し色や形状を変化させることが出来る。


状態:ボロボロ




********



【カイト視点】


「はあ!? スゥがいなくなっただと!」


俺はその報告を受け取り怒りの余り机に拳を下ろした。

今度こそあのうどん馬鹿を追い出して、落ち込んだスゥを慰め、俺のモノにするつもりだったのに……。


「は! それだけでなく、戦闘奴隷のクアケもいません! また、数人の幹部たちもタイミング悪くどこかにでかけたらしく捕縛は難しいかと!」

「ちっ! アイツら俺の指示なしで動くとは! 何考えてんだ!」

「まあまあ、カイト様ぁ~、どんなカリカリしないで」

「そうそう、カイトの兄貴なら大丈夫だって!」


リノとサンボォが俺を慰めるように言ってくる。

ああ、こいつらは本当に良いヤツ、都合が良い奴らだ。

今後もずっと俺の手足として働いてもらおうじゃないか。


「ああ、わかっているよ。リノちゃん、サンボォ君」


俺は自分の肩に頭を預けてくるリノの頭を撫でてやる。

リノは嬉しそうに身を捩った後、「えへへ」という笑い声をあげる。

だが、この時俺たちはまだ気づいていなかった。

サヌキの追放により、【夜の翼】はどんどん評価を落としていく事になるということを。

???の呟き「サヌキさんが都を出て行ったですって……早く城を抜け出して追わねばなりませんね……!」



読んでくださりありがとうございます!

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★応援してる!

★うどん食べたい!

と、少しでも思ってくださった方は、

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