14話 初めての夜
「さてと、じゃあ、あとは、寝るだけですかね?」
「いえ、サヌキ。明日やることを決めておきましょう。明るくなったらすぐ作業を始めないと。村づくりって言っても、本当の意味で村づくり。ゼロからのスタートなんだから」
スゥさんにそう言われ、思いっきり頷く。やっぱり頼りになる人だ。
「そうですね。まずは魔物対策ですかね。俺達がなんとかなっても、もし、今後住民が増えたら困るでしょうから」
「そうね、あとはまだ入り口から半分くらいしか調べられてないから、この廃村の調査ね。何が使えて何が直す必要があって、何が外から買う必要があるか。後は、クアケとサラダは何か村づくりへの意見ある?」
スゥさんが二人に声をかける。
「わたしは、この村にあるという畑を見たいっすね。この村の人達は農業をしていたはずなので、畑自体はあると思うっす」
「ワタシも、サラダと同じです。ただ、肉や魚が欲しいので、周辺で何が獲れそうかも把握しておきたいですね」
各々が意見を出し合いながら話を進めていく。
こういう話し合いって楽しいな。
「よし、じゃあ、そういうことで」
「了解です」
「わかりました」
「はい」
三人がそれぞれ返事をする。
「じゃあ、とりあえず、今日は解散ですね」
そう言って、お開きにしようとした時、スゥさんが口を開いた。
「ね、ねえ、せっかくだし、みんなで一緒に寝ましょうよ」
「え? でも、それだと見張りが……」
「大丈夫よ、その為にいくつか魔法を張ってあるから。それに危ないんだから、みんなでいた方が安全よ」
「スゥ様、ナイスアイディアです」
クアケとスゥさんがガッチリと握手を交わす。
ほんとにいきなり仲良くなったな。
「じゃあ、決まりね! ほ、ほら、早く早く!」
スゥさんが、俺の手を引いて歩き出す。
「ちょ、ちょっと、スゥさん!?」
「ずるいですよ、スゥ様! 待ってくださいよ!」
慌ててクアケがついてくる。
こうして、俺達は、村づくり初めての夜を一緒の部屋で過ごすことになった。
俺は流石にまずいとすみっこでくるまって寝ることを主張したのだが、クアケとスゥさんの猛反対にあい、結局みんなで並んで寝ることになった。
俺は何か危険を感じ端っこで隣にサラダをお願いしたかったのだが、サラダが必死の形相で嫌がったので諦めた。
そして、
「おやすみなさいっす!」
「おやすみなさいませ、ふふふ」
「お休み~ふふふ」
スゥさんとクアケのくらくらするような匂いに挟まれながら俺は眠りについた。
ああ、カッツオブシ嗅いで無心になりてえ……!
ポーターの呟き「ワタシ一人だけサヌキさんの隣になったらあの二人に何言われるかわからんのがわからないんすかね、あのひと……いや、もしかして、ワタシの隣が本気で良かった? いや、いやいやいや!」
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