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レイ・チェンバースは悪夢を見ない  作者: ネジマキピエロ
[第二章]善と悪の境界線
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ルシファー

「では、話を聞くとしよう。リチャードはもうよい、サイモンに紅茶でも入れてやってくれんかのう。少しは興奮も覚めるだろう」


 リチャードが部屋から出ていくのを見届けて、アルフォンスが応接室のソファに腰かける。


「それで?」


 アルフォンスが僕とリナの顔を交互に見るが、何を聞きたいのかさっぱり分からない。


「何を話せばいい?」


「分からぬか。では質問していくとしよう……」


 アルフォンスは深くため息をついてから切り出した。


「……お前さん達の悪魔についてだ」


 そう言いながら僕とリナを鋭く見つめる。リナの顔が微かにこわばるのをアルフォンスは見逃さなかった。


「そちらのレディーは心当たりがあるようだのう。お前さんはどうじゃ?」


 アルフォンスの眼差しが僕の心に深く刺さるように感じた。同時に、この人に嘘はつけないと悟る。虎に睨まれたウサギのように動けなくなってしまう。


「そう怯えるでない」


 アルフォンスが微笑んだ途端、僕の緊張の糸が切れた。ハァハァと息遣いは荒くなり、身体から汗が噴き出す。


「そういうあなたは何者なんだ? ただの老人とは思えない」


「質問に質問で返すとは……だが、相手に素性を尋ねる時は自分から素性を語るのがマナーだのう。ルシファーという名前を聞いた事はあるかのう?」


「ええ、知っているわ。悪魔崇拝者達が崇める最上位の悪魔の名前」


「それがどうしたっていうんだ?」


 僕とリナの返事を聞いてアルフォンスは満足そうな顔をした。


「私がそのルシファーだ」

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