【第五話】ダンジョン見学①
【登場キャラ情報】
名前 :スーダー 職業 :シーフ
レベル:8 熟練 :12
HP :94 MP :24
攻撃力:27 防御力:12
魔力 :10 抵抗 :14
命中 :18 回避 :10
ラック:7 特殊 :なし
俺は集合時間に集合場所へ向かった。
昨日は野宿したが、久々の睡眠だったので
ぐっすり眠る事ができた。
今日は初めてのダンジョンツアーだ。
現実世界ではダンジョンの様な物は
あるが、実際に魔物やトラップがあるのは
経験したことがない。
あえて言えばゲームの世界だけだろう。
この世界にはどんな魔物がいて
どんなトラップがあるのだろう。
想像もつかない。
それを確かめるための道具として
今回冒険者を利用して見学に行くのである。
集合場所が見えてきた。
すでに冒険者達は揃っているようだ。
俺は冒険者達に挨拶をし、
早速ダンジョンへ向かう事になった。
ダンジョンへは村から約7km離れているようだ。
歩いて約2時間ほどだろう。
ダンジョンへの道は平坦で、途中魔物にも
襲われることはなかった。
タルト
「今から行くダンジョンは
やばい所なのでしょうか?」
シャチ
「そんなことはない。情報によれば
ダンジョンレベルは5で簡単だけど
お宝期待値が8もある。
お金稼ぎには持ってこいの所だよ」
はて、ダンジョンレベルとはなんぞや?
お宝期待値の8は高い数値なのか?
この際色々聞くことにした。
タルト
「すいません、ダンジョンレベルや
お宝期待値とはなんですか?」
シャチ
「あれ、そんなことも知らないで
ダンジョンに行きたかったのか。
簡単に説明しよう」
シャチはダンジョンへ行く途中に
色々と教えてくれた。
ダンジョンレベルとは簡単に言うと
ダンジョンの難易度を表すらしい。
ダンジョンレベル=自分のレベルが
難易度普通くらいらしい。
それはあくまでパーティーを組んだ時の
難易度なのでソロでは不可能との事。
また、お宝期待値は獲得できる装備、
防具、アイテムのレア度、お金の量で
決まるらしい。
それらの情報は冒険者ギルドにて
公式に発表しているので、
自分が挑戦したいダンジョンを申請し
許可が下りたら攻略に行ける仕組みだ。
冒険者ギルドがどうやって
ダンジョンレベルなど決めているかは
不明だそうな。
説明を聞いていると目的地の
ダンジョンに到着した。
見た感じはただの洞穴だった。
門番のような魔物もいない。
シャチ
「よし、ここがそうだな。早速行くぞ!」
そういうと冒険者達はダンジョンへ
入っていった。俺は最後尾についていき
いつでも逃げ出せる準備を万全にした。
【ルド村付近のダンジョン①】
入口から細い道が続く。
ダンジョンの中は視界が悪いので
松明をもって進んでいく。
少し歩いていくと分かれ道があった。
右か左か。
シャチは迷わず左に行った。
タルト
「なぜ右ではなく左を選んだのですか?」
シャチ
「今回は攻略が目的ではなく、お宝が目的で
来ているんだよ。だからダンジョン内すべてを
探索する予定さ。だからすべて左に進んでいけば
ダンジョン内すべて探索できるわけよ」
なるほど、冒険者の世界はこういった
常識もあるんだな。まあ、ゲームも一緒か。
左の道へ進んでしばらくすると
大きな部屋のような空間に出た。
その空間の中央には宝箱があった。
うわぁ、明らかにトラップがありそう······
俺はトラップの巻き添えにならないように
一歩後ろへ下がる。
しかしシャチは何も警戒せずに
そのまま宝箱へ向かう。
ちょっとちょっと、何も考えてないのこの人?
いやいや、絶対トラップあるでしょ普通。
こんな大きな部屋の中央に宝箱ですよ!?
よく見て!宝箱の前の床、明らかに色違うし!
しかも何か少し膨らんでるし!!
怪しさ満点じゃないですか!?
シャチは宝箱の目の前に立ったその瞬間、
床から槍のようなものが突き出してきた。
ぐはぁ!
シャチはダメージを負い、出血した。
すかさずボンはヒールを唱え回復する。
ボンは少し焦っていた様子だった。
スーダーは周りを警戒し始めた。
ミーシャは驚いた顔をしてつぶやいた。
ミーシャ
「まさかこんな所にトラップがあるなんて······
ここのダンジョン、危険だわ」
へっ?ちょっと?マジ言ってるのこの人達?
普通に考えて違和感あるでしょ。
この人たち馬鹿なの?死ぬの?
シャチ
「まさかトラップがあるとは気付かなかったぜ。
でも宝箱は頂いていくか」
宝箱の中には鉄の盾が入っていた。
シャチは喜んでそれを装備した。
周りの冒険者達も喜んでいる。
この光景を見ていて何となくだが、
個人的な感情だが、冒険者って
ちょろくね?と思ってしまった。
この空間の先にまた道がある。
シャチ達はそのまま道へ進んでいく。
こいつら大丈夫か?
と不安しかない俺は少し距離を置いて
歩くことにした。
すると魔物が現れた。
おそらく見た感じはスライム2匹と
ゴブリン1匹という所だろう。
名前はわからないが。
シャチ
「出たぞ! スライムとゴブリンだ!
俺が気を引いているうちに頼むぞ!」
シャチはスライムとゴブリンに一度ずつ攻撃し、
敵の攻撃を受け始めた。ここまでは作戦通りだろう。
しかし、しかしだ!
なんだこの戦闘は!!
シャチはコンニャクのような装甲ですぐ死にそうだ。
(装備した盾でもう少しガードして!!)
慌てているボンはヒールを無駄に連発している。
(あ、またHP満タンなのにヒールした······)
スーダーはなぜか魔物を順番に攻撃している。
(一匹ずつ倒してお願い!)
ミーシャは矢を放っているが
魔物に全くヒットしていない。
(当ててくださいお願いします!)
いや、これやばいパーティーだろ······
わざとやっているとしか思えないひどさだ。
戦闘はなぜか10分以上続き、やっと魔物を
やっつけることができた。
シャチ
「なかなか良い連携だったな!
助かったよボン。サンキュー」
ボン
「お前に死なれては困るからな!」
スーダー
「作戦通りに行ったな、シャチ」
ミーシャ
「私の弓、みんなに当たってないよね?
大丈夫よね?」
矢が当たる可能性あるんかいこの女!
後ろから味方の弓に射貫かれるとか
マジでないだろ!
これ、攻略どころか、探索も無理だろ。
冒険者達は戦いの傷を癒す為、
ここで休憩を取るようにした。
シャチ
「どうです、タルトさん、ダンジョンって
危険がいっぱいなんですよ」
タルト
「そ、そうですね、私も色々気を付けます」
シャチ
「大丈夫です。いざとなったら我々が
助けますので、大船に乗ったつもりで
いてください」
大船じゃなくて泥船だよこれは。
やはり来なければよかったと後悔した。
果たしてこの冒険者達は無事に
ダンジョンを攻略することができるのか。
そして俺は無事に生還することができるのか。
これが噂の地雷パーティーってやつですか······




