↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/26

【第十四話】ダンジョン運用準備①

次の日、俺達は暁亭の人たちと別れた後、

アイシンの魔法で魔族界へ移動した。

そこでアイシンと別れ、俺はダンジョン情報館へ向かった。


【魔族界:ダンジョン情報館】


店員

「いらっしゃい! おや、あんたはアイシン様と

 一緒にいた子じゃないか。

 ダンジョンを借りに来たんだろ?

 特別にいい物件を用意しといたぞ!」


お、この定員話が分かるじゃないか!

どれ、どんな物件じゃろう・・・・・・。


立地:村から徒歩1時間30分、村までは平坦な一直線。

   道中魔族など遭遇する事なし。

構造:ダンジョンは地下二階まであり。

   ダンジョンの最奥に到達するまでに

   分かれ道が4箇所あり。

価格:一日500ゴールド。

   礼金は10日分。


これは、高いのか安いのかわからん。

とりあえず他の物件を見せてもらおう。


立地:村から徒歩2時間10分、村まで川と草原あり。

   道中魔族の遭遇率は低。

構造:ダンジョンは地下二階まであり。

   ダンジョンの最奥に到達するまでに

   分かれ道が2箇所あり

価格:一日400ゴールド。

   礼金は5日分。


うーむ、これなら最初の方が

よさそうな気がする。

もう一件だけ見せてもらおう。


立地:村から徒歩3時間30分。村まで山と崖あり。

   道中魔族の遭遇率は高。

構造:ダンジョンは地下一階のみ。

   ダンジョンの最奥に到達するまでに

   分かれ道が1箇所あり。

価格:一日150ゴールド。

   礼金はなし。


※攻略された場合、ダンジョンが開放されるまでの

 日数分を支払って頂きます。

 お支払い頂けない場合、己の肉体で支払いして頂きます。


なるほど、なんとなくだがわかってきたような気がする。

確かに罠とかで殺すなら広い方が良いだろう。

しかし、攻略されたらまじでヤバイなこれ。


タルト

「おやっさん、一番安いダンジョンを借りるよ」


店員

「え!? ほんとにこれでいいのか?

 これはちょっと、ほんとにこれでいいのか?」


タルト

「一応お試し用だからこれでいいです。

 とりあえず10日分お借りします」


俺は一番安い物件を10日分借りた。

運用は明後日から始める予定なので

明後日から10日間ということだ。

前払いだったので1,500ゴールドを先に払い、

契約書にサインした。


よし、ダンジョンも借りたので

次はトラップが売っている店でも行くか。


俺は魔族に道を訪ねながら次の店まで向かっていると、

アイシンがある店に入っていく所を見かけた。

何を買うのか知りたくなった俺は

ばれないようにお店の前まで近づいた。


店員

「いらっしやい!

 あら、アイシン様じゃないか。

 そろそろ来ると思っていたよ。

 はい、頼まれていた品がちょうど出来上がったよ!」


アイシンは嬉しそうに袋を両手で受けとる。


アイシン

「待ってました! いつもありがとう!」


店員

「お安いご用だよ。しかしアイシン様だけだよこれを頼むのは。

 でもまあ、他のやつには必要ない品物だろうね」


アイシンは袋の中から新しいカチューシャを取り出した。


アイシン

「これ、今つけても大丈夫かな? 

 おかしくないかな? 変じゃない? 笑われない? 

 かわいいかな? 褒めてくれるかな? 喜んでくれるかな?」


何そんなに気にしてるんだあいつは。

別に何つけてもいいじゃないか。

う〇こを隠す為につけてるんだから。


アイシン

「やっぱ今日はやめようかな、恥ずかしいな。

 でもせっかく新しいの買ったからつけたいよね。

 でも変だったらどうしよう」


結局15分くらいうじうじ悩んで新しいカチューシャを装着した。

用事が済んだアイシンは俺に連絡をする。

俺は急いでその場を離れて連絡を取った。


アイシン

「あ、タルト? 用事終わったからそっちに向かうよ。

 今どこにいるの?」


タルト

「あ、ああ、今トラップを買うため店に向かってるよ。

 ここから近いと思うから早く来なよ」


アイシン

「ここ? どこから近いの?」


タルト

「あ、情報館から近いって意味だよ、いいから早く来い」


アイシン

「はいはい、今向かいますよ!

 ほんと最近扱いが雑よね!!」


俺は急いでトラップが売っている店に向かった。

その数分後、アイシンは店に到着した。


俺は販売されているトラップを確認する。

①大きなタライ

②吊り上げ鉄球

③竹やり

④木の檻

⑤飛矢

⑥火薬

⑦油


大した物が売っていなかった。

こんなもので人間を屠ることができるか!

てかこの世界にもタライがあったとはビックリだ。


店員

「お客さん、トラップは人間の注意を引くか

 足止めする程度で使用されてるんだよ。

 お客さんの言うようなトラップで殺すという発想はないな」


それならしょうがない。めぼしい物買って

自分でDIYするしかないか。

トラップの作成もやらないといけないのか。

仕事が多いな。

どうせトラップを作るのだから、

殺傷能力を極限までに高めるのだ!


先ほどからアイシンはチラチラこっちを見ている。

目を合わせるとすぐそっぽを向いてしまう。

何だこいつ? 言いたいことあれば言えよ!


アイシン

「タ、タルト、あのさ、何か変わった所ないかな?」


タルト

「はい? お前のもじもじした態度くらいじゃないか?」


アイシン

「・・・・・・バカ」


アイシンは怒った。ほっぺたを膨らませている。

本当に面倒な奴だ。アイシンが言いたい事は大体はわかっている。

ただ、向こうの思惑通りにするのも腹が立つので

わざと気付かないふりをしているのだ。

なんなら傷つくような事を言ってもいいのだが

その後の対応がもっと面倒になるのでやらないだけだ。


タルト

「おじさん、そしたらこの油と木の檻を貰える?」


俺はこの二つを購入し、白猫大和の宅急便で

レンタルしたダンジョンへ送ることにした。

明日の朝一には届く予定なので、設置には問題ないだろう。

一通りお店を見たのでもう十分だろう。

後はレンタルしたダンジョンへ行き、

どこにトラップを仕掛けるか計画しよう。


タルト

「よし、アイシン、今からダンジョンへ行って計画を練るぞ。

 一度人間界へ連れてってくれないか?」


アイシン

「やだ。自分で行けば!」


うわぁ、まだ拗ねてる。

めんどくせこいつ!

クソガキかほんとに!!


タルト

「何怒ってんだよ。早くいかないと時間がなくなるぞ?

 俺一人じゃ移動できないのわかるだろ?

 だからほら、早く移動してくれ」


アイシン

「やだ。歩いていけば!」


歩いていけねえよ馬鹿!


タルト

「歩いていけないだろ人間界は。

 なあ、頼むよ連れってくれよ」


アイシン

「やだ。勝手にすれば!」


ここまでくると逆に腹が立つな!

しょうがない。必殺技を使用するか。

こういうの、あまり得意じゃないから

恥ずかしいんだよなぁ。


タルト

「あ! そういえばアイシン、頭のそれ!

 なんか新しくなってないか!?」


アイシン

「え!? そ、そう!? 気付いた?」


アイシンは一発で機嫌が良くなった。

ほんとにちょろい。

ちょろすぎて、逆にむかつく。


タルト

「あぁ!気付くとも気付くとも!前の物と違って

 すごく可愛いじゃん!すごく似合ってるよ!!」


アイシン

「え!? そ、そう!? へ、変じゃないかな?」


タルト

「全然変じゃないよ! 似合ってるよ!

 さすがアイシン! 可愛いよ!」


アイシン

「か、可愛い・・・・・・」


はい、任務完了。

後はこのままお願いをするだけだ。


タルト

「ところで、アイシンさん、ダンジョンへ行って

 色々見たり準備をしませんか?」


アイシン

「は、はい。喜んで・・・・・・」


アイシンは顔を赤くし、上目遣いでこっちを見ている。


何この子!?デートに誘われた乙女の様なリアクション!

逆にこっちが恥ずかしいんですけど!

ダンジョンに行くだけですよ!?


タルト

「じゃ、じゃあ頼む」


俺とアイシンはレンタルしたダンジョンへ向かった。

移動した先はダンジョンの目の前だった。

レンタルしたダンジョンは長い間使用された形跡がなく、

雑草が茂りまくりで、入口がわかりづらくなっていた。

まずは雑草を抜くところから始めなくてはいけない。

なんて面倒だ。こういう整備は管理人の仕事だろうが!

俺とアイシンはダンジョンの周りの清掃から始めたのだった。


アイシン

「タ、タルト、ほ、ほんとに可愛い?」


こいつウザッ!口より手を動かせバカ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。