2パート
「オッケー!システムこっち来た!」
ミチルの作業が終わった。敵がやってくるドアを次々と閉め、ノゾミが部屋に入ったのを確認してそのドアも閉めた。
ノゾミが行った後、ユイはドアを閉め大きく息をはいて立ち上がった。レーザーを荒々しく床に叩きつけマドカに聞いた。
「なぜだ!なぜノゾミにあんな思いをさせた!なぜノゾミを追い詰めた!あの子がどんなに苦しんだのかわかっているのか!ノゾミが何をしたんだ!」
マドカはまたニヤリと笑った。
「答えろ!」
「気に入らないのよ!あいつは!」
ユイは驚いた。そんな理由か。
「あの女は顔がかわいいからってちやほやされて、私が苦労して手に入れた地位に私よりも早くついて。そこでもかわいいからちやほやされて!かわいいからリオンのパイロットにも選ばれて!握りつぶしたけどね。あいつはどこいってもかわいがられてむかつくんだよ!だからメンタル潰してやろうと思ったんだ。メンタル潰せば多少はマシになるかと思ったけどあいつは他の人に応援されてるし、だから一旦友達の元へ行かせて希望を持ち始めたところでまた絶望させてやろうとしたんだよ!メンタルがぐちゃぐちゃになったあいつの顔ときたら。」
ユイは拳を固く握りしめた。拳が震えていた。
「ふざけるな!そんな理由であの子を追い詰めたのか!」
マドカはさすがに鬱陶しくなってユイを黙らせるために走り出した。マドカは足を振り上げたがバック転でそれをかわした。マドカは回し蹴りをしたがなんとか両腕で受け止めた。みぞおちに一発をくらって怯んだ。かかと落としを左肩に食らいそうになり、それも受け止めた。マドカはじりじりと足に力をかけた。方膝をついて力に負けそうになった。ユイは心の中で言った。負けない!こんな女に、こんなところで負けるか!いよいよ力をこめ、立ち上がった。
蹴りでマドカと距離を空けたあとマドカとユイは同時に蹴りをして足と足がぶつかった。マドカは足をからめて転ばせようとしたが逆に利用し床に手をついて体を回転させて連続で蹴りをいれた。揺らめいたところでマドカの腕をもって一本背負いを決めた。
「そんな胸糞わるい考えを持ってるからかわいがられないんだよ。」
マドカは立ち上がろうとしたがさすがに無理だった。
「完敗。でもね。ちょっとばかり遅かったね。」
シンゴが心臓部の部屋を開けた途端あたりが激しく発光した。メインのシステムとは切り離されていてミチルが止めようとしても止まらなかった。
「いよいよ始めたわけだね。」
アヤコはコックピットごと脱出した。
発光した光はサジタリウスを包んだ。地面が揺れてユイもバランスを崩しそうになった。
「これは一番最初に私たちが発射を止めた人工衛星だ。私たちが止めるのを見越していたんだ。なにに使う気なんだ。」
人工衛星は変形し、サジタリウスの背中に合体した。
基地から真っ白い翼が広がった。不気味な宗教画のような翼はサジタリウスの背中で十一翼の翼に変形した。
エストレーリャにユイ達はもどり、シンゴはリオンバスターに乗った。エストレーリャでミチルが分析していた。
「ユイさん、あのサジタリウスは十二機のリオンの能力がすべて使えるとデータが出ました。」
「なんですって…」
ケイゴの乗るサジタリウスは目を発光させ翼を大きく広げた。




