2パート
「聞いちゃいたけど想像していたより大きいよこの砂漠。」
「どこにいるのかが分かりにくいです。」
「レーダーは?やっぱり砂漠だからかとらえられないかな?」
「はい。何回もやっていますが見つからないですね。」
「見つけたら教えて。」
と話したとたん目の前に巨大な尾がのびてきた。エストレーリャに針を突き立てようとしたがマイがなんとか回避した。砂を撒き散らしながらスコーピオンが砂漠の中から現れた。
「お出ましだね。」
ユイがぼそっと言った。ノゾミは特殊なスーツをきてユイに話しかけた。
「ユイ、あのスコーピオンに乗ってるのはヒトシさんだ。」
「うん?誰それ。」
「十二のリオンをばらまいて実権を握ろうと画策した張本人。あの人が乗るときにはエンブレムがつくからわかるんだ。」
「つまり親玉ってわけね。いずれにせよここでけりをつける。」
「そうこなくっちゃ。では行ってくるね。」
「うん。気を付けて。」
リオンソード、リオンスピード、リオンバスターの三機が出動したあとでノゾミは気付かれないように隠れた。
リオンソードはスコーピオンを誘導して分析するための時間を稼いだ。範囲を大きく外れる時があればリオンスピードがそれをなおし、巨大なハサミで捕まれそうになったときはリオンバスターがシールドで防いだ。ある程度時間を稼いだため弱点が口だとわかった。
「口か。なんでそんな分かりやすいところに。」
ユイのつぶやきにアユミが考えを言った。
「後ろ側は尻尾があるし側面は足、中心部はコックピットがあるから前にしかないのかもしれないですね。後は、そんな目立つ所にあるわけがないというところをあえてついたことも考えられます。」
「なるほど。アユミ成長したね。」
アユミは普通の顔でお礼を言ったが心の中では大喜びだった。
「敵の弱点は口だ。リオンソードが挑発して、リオンスピードが決めて。」
「了解!」
リオンソードが挑発、リオンバスターはエネルギー砲を放ち、スコーピオンの顔の前で腕のマシンガンを放ちリオンソードは大きく飛び上がった。リオンバスターがエネルギー砲を放って怯んだところで上からリオンソードが尻尾をまっぷたつに切断し、コックピット脇に剣を突き立てた。コックピット以外が破壊されスコーピオンは爆発した。猛烈な砂が舞い上がった。エストレーリャやカイト達の視界を遮った。その砂に紛れてリオンバズーカに乗っていたケイゴが残ったコックピットに近づいた。
「なんだ、ケイゴ。こんなところに。」
ケイゴは笑みを浮かべ、目にサングラスをかけ手に持った小さな機械から非常に強い光をヒトシに浴びせた。
「あんたの時代は終わりだよ。」
それは脳を破壊する光であり、ヒトシは脳の細胞を破壊された。その後発見されたヒトシは何も覚えておらずぼけた状態だった。しかし、それは戦いの衝撃で仕方なく起こった事として報告された。
砂ぼこりから守るため顔を腕で守っているノゾミの前に唐突にマドカが現れた。麻酔を嗅がせ眠らせた。
砂ぼこりがおさまったときミチルが気づいた。
「ユイさん、ノゾミさんが!」
ユイが見るとノゾミはマドカに抱えられ敵の母艦に連れていかれているところだった。
「なんてこと!追いかけなきゃ。」
敵の母艦も姿を透明にして見えなくなってしまった。
取り乱しそうになったユイは自分をなんとか落ち着けて話し始めた。
「敵の行く場所、わかる?」
「レーダーからもわからないです。」
ユイはどうしようとおろおろするばかりだった。
「あのー、自信ないんですけど…」
戦闘から戻ったカイトが顔を出していった。
「ノゾミさんは分析機を持っててあの様子ではオンのままですから持ってる分析機を追えばいいのでは?」
ユイはそれだ!といい、ミチルの分析から場所を割り出した。感付かれてしまい、機器は破壊されてしまった。しかし、おおよその方角は知ることができた。
「そこからめぼしいところはある?」
「一番近くて可能性があるのはK3半島です。」
ユイは驚いた。あの事故があった場所、そして戦いが始まった場所だったからだ。




