1パート
あの日から数日たち、ミチルが担当していた仕事は二人で分けあって進めることになった。
「もしかしたら増員が必要なのかもしれないね。」
ユイが仕事している二人を見ていった。
「新しく採用するんですか?」
「私らの方を応援してくれる人とが多いとはいえ私らは非公認だから恐らくそれはむり。」
「しばらくは様子見ですね。」
「そうなりそう。」
するとユウタとシンゴが話ながら入ってきた。
「戦った回数がそんなに多くないから弱点や特徴もわからないしなぁ。」
「課題は残りますね。」
ユイがそれを見て聞いた。
「なんの話してるの?」
「次の戦いでリオンバズーカを撃破しようとなりまして、分析してるんですけどいかんせん情報が足りなくて。」
「じゃあノゾミに聞いてみる?何かわかるかも。」
「いいんですか?聞いちゃダメだという話でしたけど」
「最近はすっかり元気になって自分で敵にいた頃の話してるくらいだから大丈夫。」
海底基地で話していたユイとシンゴ、ユウタはエレベーターで地上の病院へと向かった。
ノゾミはすっかり元気を取り戻していて果物を食べながらファッション雑誌を見ていた。
「ノゾミ。」
ユイたちが部屋に入るとノゾミはユイたちを歓迎した。
「元気になってきたみたいだね。」
「カイトくんやユイ、みんなのおかげだよ。グローリーはみんな優しい。んで相談だっけ?」
「うん。リオンバズーカを撃破したいから何かアドバイスをいただければと。」
「リオンバズーカかぁー。あんまり絡みもなかったからなぁー」
「リオンバズーカはタイミングが合えば勝機があると思います。」
ユイが振り替えると久々に見た男性が立っていた。ノゾミがびっくりしていった。
「ん?あ、ジュン!」
作業着を着て入ってきた。驚く皆の前にユイが説明した。
「ほら、私達グローリーはリオンの製造機関とくっついてるけど正確にはリオンの製造機関の下請けなもんで。一応ジュンさんは捕虜としていたはずなんだけど製造機関の方が機械工学に詳しい人なら歓迎するし、ジュンさんも働きたいってことで働くことになったわけ。いつまでも拘束してるのもいけないしね。」
「軍の方では機械工学専門なのに大して必要のないデータ取りばかりでつまらなかったんですよ。だからかいまはすごく楽しいです。」
「一応私達捕まえたわけだけどなんだか捕まってよかったわね。」
「俺も軍には嫌気がさしてましたから。」
「リオンバズーカは最大出力で放つと90秒間だけ、冷却時間が必要になるので、出力のバズーカだけ使えなくなるんです。狙うとしたらそこがいいと思います。」
「なるほど。そこで火力をぶつければ倒せると。」
「はい。戦う度に森林に身を隠すのはそのせいです。冷却の時間を稼いでたんです。」
「とりあえずはそれでいくしかないな。」
「ジュン、ありがとう。」
「いえいえ。私もノゾミさんのお元気な姿が見られてよかったです。これは差し入れの果物と雑誌です。それでは。」
去っていくジュンに対して手を振るノゾミの横顔を見てつくづくノゾミはモテるよなぁとユイはしみじみ思った。




